ちむどんどん

重子の説得を試みる暢子 / ちむどんどん 第77回

2022/7/26(火)第16週「御三味(うさんみ)に愛をこめて」

あらすじ

暢子と和彦の結婚を重子は反対しました。しかも重子は、暢子の生い立ちや暢子の家族のことを詳しく調べあげていました。そして家柄や家の格が、比嘉家と青柳家では違い過ぎることが重子が二人の結婚に反対する理由でした。

重子の言葉に暢子は異を唱えました。和彦も重子に対して猛反発。反対を押し切ってでも暢子と結婚すると和彦は重子に言い切りました。そして、幼い頃から募らせていた重子への不満を、和彦は爆発させました。

同じころ歌子は、暢子の披露宴で歌うために唄三線の稽古に励んでいました。しかし、人前で歌うことを想像するだけで緊張してしまいました。一方、良子は石川家の家族と向き合い、仕事をやめるつもりはないと宣言しました。

暢子と和彦は、重子から結婚を反対されていることを三郎に相談しました。そんな中で暢子は、重子を説得する方法を思いつきました。美味しい料理をつくって重子をもてなせば、わかってもらえるはずだと暢子は考えたのです。

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感想

重子さんが二人の結婚に反対する理由

重子さんを演じる鈴木保奈美さんによれば、暢子ちゃんと和彦くんの結婚を重子さんが反対する理由は「疎外感」とのこと。

亡くなった史彦さんと和彦くんが沖縄に滞在していた頃、ご主人と不仲だった重子さんだけは沖縄に滞在することを拒否。

しかし、史彦さんと和彦くんだけが沖縄での心豊かな時間を共有し、自分がそこにいなかったことに対してもとから疎外感を感じていた。

しかも、その沖縄での時間を暢子ちゃんも共有しているらしい。

だから疎外感がますます大きくなるのも無理はない。

鈴木保奈美さんは以上のようなコメントをされていますが、納得の理由です。

重子さんは疎外感を感じている。

しかし、それを素直に口に出せる性格ではありません。

なので、和彦くんと暢子ちゃんの結婚に反対する理由を見つけるために、暢子ちゃんのことや家族のことを調べあげ、それらを「ネタ」にして反対しているのかと。

なので、重子さんが口にした「家柄の違い」は、半分くらいは本当の気持ちが入っているかもしれませんが、残りの半分は結婚に反対する言い訳かと思われます。

ところで重子さんは、家柄も申し分ない愛ちゃんとの結婚に期待していたような言葉を口にしました。

愛ちゃんのご両親が、自分の娘の結婚に前のめりになっているとき、重子さんは自分の息子の結婚に対してどのような反応を示していたのか。

ブログ主としては、そこが一番気になるところです。

史彦さんと和彦さんが過ごした沖縄での時間

和彦くんが重子さんに対して口にしました。

かつて、史彦さんと重子さんが言い争いを繰り返していた日々のことを。

中学生時代の和彦くんも、両親の仲が悪くて絶えず言い争いを繰り返していることを嘆いていましたが、あの時はその光景が想像できませんでした。

温厚な性格の史彦さんが誰かと激しく言い争う姿がまったく想像つかなかったのです。

しかし今回の重子さんの姿を見て、そして和彦くんの言葉を聞いて納得できました。

絶えず、家柄の差をちらつかされて嫌味を言い続けられていたら、温厚な史彦さんと言えども耐えられたものではないと。

史彦さんと和彦さんは、半ば逃げるようにして沖縄に行ったのでしょう。

和彦くんにとって、お父上と二人だけで過ごした沖縄での時間は心の宝。

史彦さんにとっても、息子と二人だけで過ごした沖縄での時間は一生の思い出になったはず。

そんな時間を夫とも息子とも共有できていない孤独な重子さんの心が救われる日は来るのでしょうか。

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予習レビュー

前週、優子さんが過去に経験した苦難の経験を聞かされ、自分たちの課題に真正面から向き合おうと心を固めた四兄妹。

早速、それぞれの課題にぶつかる展開がスタートします。

暢子ちゃんの課題は、和彦くんの母・重子さんの存在です。

和彦くんとの結婚を決めた暢子ちゃんは、和彦くんに連れられ重子さんのもとを訪問。

しかし重子さんは、初対面の暢子ちゃんに対して和彦くんとの結婚を許さないと宣言。

ブログ主の記憶が間違っていなければ、中学生時代の和彦くんは両親の仲が悪いと言っていたはず。

和彦くんの亡きお父上はとても素敵な方だったので、そんな人と不仲になる奥様は、かなり面倒くさい人であることが予想されます。

そんな面倒なキャラと暢子ちゃんはどう向き合うことになるのか。

結婚反対という壁は乗り越えても、その後も暢子ちゃんの受難の日々が予想されます。

一方、良子ちゃんは、石川家という課題と向き合うことに。

石川くんが頭がまったくあがらない頑固者の祖父と叔父の二人と良子ちゃんの対決が描かれることになるのでしょうか。

そして、歌子ちゃんはようやく見出した自分の道で壁にぶち当たります。

しかし、長らく自分の道を見出せずに苦しんだ歌子ちゃんにとって、自分の道で壁にぶつ狩るのは、ある意味で幸せなことかもしれません。

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POSTED COMMENT

  1. 還暦のたつお より:

     そう言えば、いとうあさこさんのお父上も銀行の偉い人だった。

  2. 丹善人 より:

    こだわってはいけないと知りつつも、わずか一週間で比嘉家のすべてを調べ上げる
    探偵能力、恐るべし。
    怪しげな人物が情報を聞きまくればかなり目立つはず。おそらくは、沖縄の探偵事務所で
    日頃から潜伏している人物と連絡を取ったのでしょう。
    しかし、どうやって家族でさえ知らないにーにーまで調べ上げるとは。
    おそらくは、沖縄での調査中に、ボクサーで新聞に載ったことを突き止めて、写真を入手。
    しかし、その後の足取りはつかめないはず。地道な聞き込みで探すしか道はない。
    とても一週間で調べ上げられたとは思えない。

  3. 名乗る程の者ではございません より:

    編集長は多感な頃にドアーズの曲をレコードが擦り切れるまで聴き捲っていた過去があり、最近になって次年度公開されるコッポラの新作「地獄の黙示録」の主題歌がエディプスコンプレックスが根底にあふれる「ジ・エンド」と知り喜んでいた時に和彦母親のことを聞き「エディプスコンプレックスがあるなら逆エディプスコンプレックスもあるに違いない」という根拠なき解釈で発したのがあのセリフ→映画にて米軍が「ワルキューレの騎行」を流しながら放ったナパーム弾なみの炎上

    という強引過ぎる推測
    ドアーズ、歌詞はなんかアレだけどメロディはいいですね、BGMにはいいです♪

  4. 名乗る程の者ではございません より:

    う~ん、なるほど
    ブログ主さんの「逃げるように父子は沖縄に渡り時間を共有した」という推察を読めば一気に「砂の器」のお遍路シーンが重なります
    違うのは和賀英良には父親しかいなかったが、和彦には比嘉家族と智くんがいたこと

  5. zebra より:

    重子は恐らく一度も仕事をしたことは無いし、家の中のことも全てメイドに任せていることだろう。つまり自分は何一つできることは無く、家柄や学歴でマウンティングするしか自尊心を満たすことができない女性なのである。こんな母親においしい料理を作って食べされたりしようものなら当てつけかと思われて完全に逆効果だと思うのだが。

  6. 魁光5品目 より:

    改めて本放送を見ながらタイムラインを追ってきましたが、まぁ案の定重子さんを応援する声の数々。

    愛さんへの不義理を忘れていなかったことに好感を覚える視聴者も多く、もっとやれ状態に思わず笑ってしまいました(笑)

    さらには「絶対後悔する」には完全同意と本来ヒール役となる人を視聴者が応援する今作の異常さに震えています…。

  7. オペラ座の怪人 より:

    正直、私は、結婚なんかするんじゃなかった~
    と思っているせいもあって、

    暢子も、先方のお母たまに反対されてるんなら、諦めな。
    良子も、あんな頑固な夫実家に理解されるのは、諦めな。
    と言いたくなってしまいまふ。

    ヾ(・◇・)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ(・∀・)ノ

    (-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ

    おしまい

  8. 還暦のたつお より:

    青柳家、ばあやさんいましたね。教授だった父親が早逝したにもかかわらずあの豪邸、もともと資産家だったか。和彦君もなんとなく、実際の氷魚君と同じく、一流私大出身ぽい。(田良島さんは国立大を苦学して卒業した感じ)比嘉家と青柳家の経済格差、半端無さそう。誰か書いてたけど笑いながら怒る人。竹中直人さん、でもニュアンス全然違う。「どこか間違ってます?」この台詞どこかで聞いたな。出た家柄の違い。久々に聞いた。重子さんやっぱり愛さん気に入ってたんだ。でも愛さんと和彦さんが結婚しても、良子さんと石川家みたいになったぞ。和彦君、折り合いが悪いってこうゆう事。やはり重子さん、青柳家の財政状況を嘆いていたとは、実家どんだけ富豪?でも重子さん夫に死後、実家の援助を受けていたのか?石川家でも問題が。この週、比嘉家の子供たちに一大転機か?

  9. 丹善人 より:

    もう少しまともな人かと思っていたら、思いっきり、ステレオタイプの俗物でした。
    がっかりです。安易な設定で。
    まあ、両親の仲が良くないことは子ども時代から語られていたので想定内では
    あるのですが。

    「絶対にあきらめない」。使い方を間違っています。
    自分の力を越える外敵や障害物に向かって挑み続けるのが、本来の意味。
    暢子と良子にとっては自分の道を遮る障害物ではあるけれど、歌子の場合、
    外敵はいない。障害物となっているのは自分自身であって、そこは「あきらめない」
    ではなくて、「頑張る」でしょう。にーにーも外敵はいない。まあ勘違い人間だから
    言葉の使い方が間違っているのはご愛敬ですが。

  10. 魁光5品目 より:

    極端な学歴厨な重子さん。
    ちょっとおかしな部分はありましたが、視聴者の言いたいことを大体言ってくれましたね(笑)

    元々比嘉家がおかしな家庭で借金があることは大きなマイナス。ぶっ飛んだお金への価値観を知ったら青柳家じゃなくても反対するでしょうよ。

    そして良子よ…。やっと説得の場に同席したか。
    遅い。遅すぎるぞ…。
    しかし言うことは自分の意見の押し付け。
    これじゃ話は平行線です。
    話し合いをするならお互いの意見を擦り合わせないと埒があかんぞ…。

  11. 落合明人 より:

    どうやら悟君は歌子ちゃんに恋お切り替えましたね
    青柳和彦君はエールでも父親に反対されなしたけれども結局は結婚できましたからね今度は重子さんの反対で結婚が
    反対されましたけれどもまた結婚ができるん痔ないかなって思っています
    過去にちゅらさんだつて文也君とえりーちゃんと恵分の反対で結婚ができ仲たんですけれども結局は結婚ができましたからね

  12. ろろこ より:

    初めてコメント致します。
    和彦君のお母上は面倒くさい人ではなく
    愛ちゃんの様な人なのでは?
    愛ちゃんとの絡みを見ても和彦君は
    自分中心のひと。愛ちゃんの話を全然聞いてくれない人。
    和彦君の父上も同じ様な人。悪い人ではないけれど。
    自分の道を行こうとする暢子とはすれ違い、破綻すると思っているのでは?とか
    どうなるのか楽しみですね。

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