ちむどんどん

矢作が暢子の申し出受諾 / ちむどんどん 第101回

2022/8/29(月)第21週「君と僕のイナムドゥチ」

あらすじ

沖縄料理店「ちむどんどん」オープンまで二週間。料理人として迎えられた矢作は、沖縄料理を次々と覚えました。そんな中で、沖縄料理に欠かせない皮つきの豚肉が東京では手に入らないことが課題でした。

そんな中、暢子は沖縄料理店のメニューづくりをほぼ終え、知り合いを集めて試食会を開きました。メニューづくりに加わった矢作の料理人としての腕前はたしかでした。しかし、料理以外のことはしないと言い切る矢作の冷めた態度が、面々は心配でした。

同じころ、良子は勤務している学校の給食に地元で採れた野菜を使う「うまんちゅ給食」の試みに挑んでいました。一方、歌子は歌の稽古を続け、人前でも歌えるようになり自信を持ちはじめていました。

千葉の養豚場では、寛大が賢秀に営業を任せました。東京品川のホテルが寛大の豚に興味を示し賢秀に営業を任せることにしたのです。一方、沖縄に足を運んだ悟は、暢子が働き過ぎであることを優子に報告していました。

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感想

矢作くんの再生のストーリーが描かれる週がスタートしました。

そこで、これまでの矢作くんの歩みを振り返ってみます。

第10週:暢子ちゃんがストーブ前

矢作くんが暢子ちゃんに対して複雑な感情を抱くようになったのは、第10週(6/13〜)のころでしょうか。

第10週は昭和50年(1975年)秋。

第9週に描かれた、暢子ちゃんのおでん屋の経営の立て直しを経て、暢子ちゃんは房子さんから新メニューを考案するよう課題を出されました。

そして、新メニューが採用されたことで、暢子ちゃんは修行中の料理人たちの憧れのポジションである「ストーブ前」を任されることに。

このことが、矢作くんがフォンターナに不満を持ち始めたきっかけかと思います。

第11週:シェフ代行に指名された暢子ちゃんに矢作くんが反発

そして第11週、昭和52年(1977年)6月。

二ツ橋さんが怪我をして入院しました。

房子さんは、二ツ橋さんが入院中の間、シェフ代行を立てる決断をくだし、暢子ちゃんをシェフ代行に指名しました。

房子さんがシェフ代行に暢子ちゃんを指名する直前まで、矢作くんは自分がシェフ代行に指名されると信じて疑わない表情を浮かべていたのを記憶しています。

それだけに、房子さんがシェフ代行に指名したのが自分ではなく暢子ちゃんであったことのショックは相当大きかったはず。

そして、暢子ちゃんがシェフ代行に指名されたことに不満を募らせる矢作くんは、暢子ちゃんに反発しまくっていました。

第13週:シェフ代行に指名された暢子ちゃんに矢作くんが反発

第12週、昭和53年(1978年)春。

この週は、暢子ちゃんの恋バナがはじまった週で、矢作くんに特段の動きはありませんでした。

そして第13週、暢子ちゃんが恋愛感情に支配されてしまい仕事が手につかなくなる中で、矢作くんが二名のスタッフを引き連れてフォンターナを突然の退職。

ついに矢作くんが行動を起こしました。

第17週:矢作くんがフォンターナに姿をあらわす

第15週、昭和53年(1978年)8月に帰省した暢子ちゃんと和彦くんの結婚が決定。

第16週は、沖縄から戻った暢子ちゃんが、和彦くんとの結婚を許してもらうために重子さんの説得を続けた週。

そして第17週、矢作くんがフォンターナに姿をあらわし、退職金の支払いを求めました。

矢作くんがフォンターナを去ってからそれほど時間は経っていません。

にもかかわらず、退職金の支払いを今さらのタイミングで求めてきた矢作くん、自分の店を開店早々に資金繰りに行き詰まったのでしょう。

第20〜21週:矢作くんの食い逃げ騒動

第20週の食い逃げ騒動が発生したのが、前週の第20週。

そして今週である第21週、昭和54年(1979年)7月。

矢作くんは暢子ちゃんの沖縄料理店の両輪人に。

以上、矢作くんが暢子ちゃんに対して複雑な感情を抱くようになってから今回までのストーリーです。

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予習レビュー

当ブログへのコメント欄にいつもレビューを書き込んでくださる還暦のたつおさまが、ブログ主の気持ちを代弁してくださるようなレビューを書き込んでくださいました。

「このドラマ、私にとっては「出来の悪い子ほど可愛い。」のです」

さて、ブログ主は、大好きな映画監督の作品の中でも特にお気に入りの作品ブルーレイを買い揃えています。

一方、大好きな映画監督の作品中の失敗作を必ず揃える変な趣味があります。

興行的に失敗したものや、作品そのものが明らかに失敗。

それも、ちょっとやそっとの失敗作ではありません。

「大」が付いてしまうレベルの大失敗、全力で空振りしてその場に転倒してしまうレベルの大失敗の作品が、ブログ主にはたまらなく愛おしいのです。

本作『ちむどんどん』は、ブログ主にとっては上記のような意味において「たまらなく愛おしい」作品になりつつあります。

ところで、本作に登場する三郎さんは、分かりきったことをわざわざ口にするのは無粋と考える粋な男です。

エド・ウッドの作品群を愛する人たちは、そんな粋な感性を持った人たちです。

誰の目にも明かな絶望的な駄作揃いのエド・ウッドの作品群を「駄作」とは決して言わず、そのダメなところをむしろ愛してしまう粋な鑑賞姿勢。

本作はそんな粋な大人の鑑賞姿勢を求められているのかもしれません。(笑)

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POSTED COMMENT

  1. 還暦のたつお より:

    結局、ホール、洗い場のスタッフの人手不足は、沖縄から歌子さんを呼ぶ事と、矢作君の奥さんにパートで来てもらう事で解消しそうですが、肝心の、集客を増やすという最大の難関がたちはだかっています。暢子さんどうする?

  2. オペラ座の怪人 より:

    料理店経営の常識、なんて、全く知らないけど、
    ベテランの二ツ橋さん曰く、4人、少なくとも、3人、
    で運営するべきところが、
    暢子「当面は矢作さんと2人で。」
    矢作「は~? 聞いてねえぞ~。」

    まあ、矢作さんが怒るのも当然ですな~。

    (/_\;) (/_\;) (/_\;)

    (-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ

    おしまい

  3. 魁光5品目 より:

    暢子よ…。甘い。甘すぎるぞ。
    そんなガバガバなマネジメントで店が回せるわけないでしょうが!
    以前、矢作くんの給料を矢作くん自身に決めさせるなどかなり浮ついてます。
    もうちょっとしっかりしてくれ(笑)

    智、見え見えの嘘だぞ(笑)
    歌子への距離を縮めてきていますね。

  4. 名乗る程の者ではございません より:

    涙を流した矢作さんは帰る場所ができこんなうれしいことはなかったのでしょう

    と「機動戦士ガンダム」の最終回の名セリフをもじりましたが、現在私が一番ハマっているドラマ「量産型リコ」は今週最終回です
    ガンダムラストシューティング、おっさん3人のジェットストリームアタック、リコちゃんは帰る場所を守れるのか等とガンダム最終回のオマージュが描かれると予想させる予告編、量産型のリコちゃんは最後にガンダムになるのでしょう
    プラモデルと原作アニメにリスペクト深い良いドラマでした

    リコ役の与田ちゃん、ヒロインとしていい演技だったと思いますよ、乃木坂同期の山下ちゃんが良い刺激を受けて来月からの「舞い上がれ」で発揮してくれたらと思いますね

  5. zebra より:

    暢子の店は矢作夫婦に乗っ取られるのでは?「半分、青い」にそんな話があったし、お人好しの暢子ならあり得る話だ。

  6. 落合明人 より:

    先週和ニー二―が出ていなくて平和なちむどんどんでした何かニー二―が出てくれば犯罪のにおいがしますからね
    暢子ちゃんのお店は矢作夫婦が務めるみたいですねそのほかの従業員に歌子ちゃんかですかあれ歌子ちやん歌集あきらめて八女茶他の
    どうやらニー二―が務める養豚滋養の具在お出すそうですね
    それより暢子ちゃんお店開店のじんびわで来ていますか調理師免許早く取ってね
    出もどうやらあの2011年3.11東日本大震災までわちむどんとんはそこまで話行きそうにもなさそうですね良かったですね

  7. 間山 陵行 より:

    先日このドラマの脚本の失敗を指摘した私ですが、ブログ主の出来の悪い子ほど可愛いの発言で
    納得してしまいました。今後はニーニーの最後の大きな成長もあるようだし、給食の取り組みに挑戦してる良子も希望に向かってるし、上京して明るく進んでいる歌子、そして智との愛のフラグも立った。
    あとは出産も店の開店も諦めずに両立に向かって進む暢子、
    なんてこのドラマの欲張りなこと、あり得ない話だけど、物語って人々に希望や夢を与えるべき役目だということをブログ主は優しく我々に問いかけているのだと思います。
    ありがとうございます。見守って参ります。

  8. こんにちは、初めて投稿します(って今頃すみません)沖縄大好きおじさんです。
    物語終盤で気になっていたカップル賢秀・清江、歌子・智がいよいよ誕生しそうな
    流れでホッとしております。

    言っても、この物語のキャストはまだまだ皆若く今後幾らでも再出発出来る面々
    ですので、「ちむどんどん」(東京店・沖縄店?)が軌道に乗った位で、ゴール
    となれば何よりです。若い皆さんの悪戦苦闘もガンバレ!ガンバレ!と声援する毎日です。

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