2023/1/9(月)第15週「決断の時」
あらすじ
めぐみからの連絡を受けた祥子は、五島に住んでいる貴司とともに急きょ東大阪の岩倉家にやって来ました。祥子が葬儀に駆けつけてきたとき、めぐみは憔悴しきっており、しっかり睡眠をとるよう雪乃から気遣われていました。
葬儀が終わった直後から、悠人は舞とめぐみに対して言い始めました。経営難で先が見通せない状態の会社は売却するしか選択肢はないと。しかし悠人の考えをめぐみはどうしても受け入れられませんでした。
めぐみが職場に戻って早々、融資を受けている信用金庫の担当者・大西がめぐみに訪問。浩太の後継ぎが決まっていなことを知った大西は、会社をたたんで資金化し、融資を返済することを提案しました。
大西はさらに、めぐみが社長代行としての責任を負うことをめぐみに求めてきました。その一方で、会社の経理を担当する古川たちは、めぐみが浩太の後を継いで社長になることは無理だろうと考えていました。
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感想
悲しんでいる暇もないめぐみさん
前週の金曜日の浩太さんの急死を受けて、今回は悲しに暮れる岩倉一家の描写が中心になるものと予想していました。
しかし、悲しみに暮れている暇などはない厳しい現実の描写が続きました。
日本では誰かが亡くなった場合、たいがいは喪に服す期間、仏教なら四十九日、神道なら五十日は遺族の気持ちを逆撫でるようなことはしないものです。
信用金庫のお二人も、もちろんそうしたいのはやまやまのはず。
でも、そうも言っていられない。
融資した会社の経営者が亡くなり、その後を継ぐ者も決まっていない以上、出来るだけ早く融資を引き上げないと自分たちが損失を被ることになる。
大事な家族を失った遺族への気持ちを押し殺し、融資の返済の方策を示したり、社長代行の責任をめぐみさんに求める信用金庫のお二人。
つらい立場だったと思います。
しかし、やっぱりめぐみさんが一番つらい。
悲しんでいる暇もなく、会社の経営という現実に向き合ったその日、めぐみさんが家に戻ると玄関では舞ちゃんが泣いている。
舞ちゃんが泣いている姿を見て思いました。
普通の人なら、まだ現実に背を向けて泣いていることも許されるはずのタイミングです。
でも、めぐみさんはそれが許されない。
ブログ主にとっては、その点が実につらい回でした。
祥子さんの過去の設定
何で読んだのか忘れましたが、悠人くんを演じる横山裕さんが、インタビュー記事の中で次のように語っていました。
本作の脚本は、さりげなく描かれた小さなエピソードが後半になって回収されると。
その回収が始まったような回でもありました、今回は。
祥子さんがご主人を亡くしているという設定、それが何を意味するのかブログ主は深く考えずにいました。
何よりも祥子さんがご主人を亡くした痛みを想像すらしませんでした。
祥子さんがご主人を亡くしたときの悲しみを深く理解しためぐみさんが言いました。
お父ちゃんが亡くなったとき、よく耐えたねと。
今にして思えば、祥子さんはその深い悲しみを超えてきた人なんですね。
今回、めぐみさんに寄り添うために、祥子さんの過去の設定があったのかと納得です。
浩太さんの靴
浩太さんが玄関で自分の靴を磨く場面、なぜだか鮮明に記憶しています。
舞ちゃんがトレーニングから帰宅したとき、浩太さんが玄関先で靴磨きをする姿をわざわざ見せるのか。
微妙に違和感を感じていたからです。
普段の生活にはそんな場面はいくらでもあるのは承知していますが、作劇上、意味があるようには思えなかった靴磨きの場面。
それがこんな形で回収されるとは。
回収というよりは、遺された家族の悲しみを強調するために、事前に小さなエピソードを散りばめておいたのでしょう。
これから先、まだまだこんな場面が出てきて、悲しみが表現されるのかもしれません。
家族の急死を経験したことがあるブログ主にとって、家族の急死のその後の苦しさをよく知っているだけに、今週はつらい週になりそうです。
予習レビュー
1/4(水)追記
第15週の月曜日のエピソードが追加アナウンスされました。
祥子さんが急きょ五島から駆けつけるところから第15週がスタートです。
さて、祥子さんがやって来た岩倉家に浩太さんの気配がありません。
祥子さんはめぐみさんを励まし、舞ちゃんの心を軽くし、初対面の悠人くんの考えに理解を示します。
しかし祥子さんと浩太さんの交流がそこには一切ありません。
浩太さんの急逝はほぼほぼ確定のようです。
1/2(月)
ようやく第15週の月曜日のエピソードが公開されました。
しかし公開されたエピソードは今のところ浩太さんが舞ちゃんに対して語る言葉だけ。
以下が、浩太の言葉です。
浩太が舞に告げました。
今が一番しんどいときだと。
続けて浩太は舞に対して言いました。
舞が自分の夢を叶えるためにがんばってくれるのが自分には嬉しいのだ。
そして、今は投資家としての活動に夢中になっている悠人も、いつか必ず自分の本当の夢を見つける日がくると信じていると。
参考:Yahoo!テレビ
一体、何が起こっているのでしょうか・・・
さて、今週から工場の経営の立て直しのエピソードが始まるはずです。
ところが、昨年のうちに発表された今週、すなわち第15週のストーリーには浩太さんが登場していません。
今週の展開でわかっていることは次の通りです。
・祥子さんが後藤から東大阪にやって来る。
・悠人くんは相変わらず工場の売却を提案。
・悠人くんが対立する相手はめぐみさんと舞ちゃん。
・悠人くんが対立する相手は何故か浩太さんではない。
・悠人くんの提案を受け入れるかめぐみさんが迷う。
・岩倉家の家族の心はバラバラに。
・バラバラになった岩倉家を祥子さんがまとめる。
・信用金庫の担当者がめぐみさんを訪問。
・信用金庫の担当者は会社を清算する計画をめぐみさんに提案。
・信用金庫のエピソードにも浩太さんは不在。
以上のことから、浩太さんが亡くなるのではないかというのがブログ主の予想です。
そして、今回の浩太さんが舞ちゃんに語る言葉。
これはもしかすると浩太さんが舞ちゃんに遺す最期の言葉なのかもしれません。
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今日の回は本当に辛かったです…
最近父と母を続けて亡くしたので、フラッシュバックしました。
本当にリアルな脚本です。
PS.のんさん主演の映画 天間荘の三姉妹 も嶋田さんの脚本です。原作付きだけど。
名乗る程の者ではございません様、身に余るお褒めの言葉を頂き恐縮しております。さて、桑原さんは、舞い上がれ 以前の代表作である 心の傷を癒すということ を含めて、4作程度と、脚本作品は、極めて寡作です。そして全て彼女のオリジナルです。対するに、嶋田さんは、その仕事ぶりは、多岐に渡り、隠蔽捜査、素敵な選タクシー、リカ、など、原作付きの脚本作品が多いです。林宏司さんから引き継いだ エールもそうですが、娯楽性の強い作風です。ちなみに、嶋田さんは小説家でもあります。対して、桑原さんは歌人。乱暴な分け方をすれば、嶋田さんはエンターティナー、桑原さんはアーティストかなという気がします。本日の放送で、浩太さんの遺影の前で、祥子さんとめぐみさんが正座しているシーンは、昔の、小津安二郎の映画を思い出しました。
胃ではなく、心臓だったのですね。
先週の痛みをこらえている浩太さん、もしかしたら胃ではなく胸の痛みをこらえていたのかもと思いました。
和解することなく永遠の別れとなった悠人くんの、複雑な表情が印象的でした。
舞ちゃんから家の貯金を切り崩していると聞いたとき、その意味するところを誰よりも深く理解したのは悠人くんだったかもしれません。
そうして破綻していった会社を、仕事柄何社も見てきたのかもしれません。
自分の知識と技量とで、なんとか岩倉家を救いたいと思っての提案だったのでしょう。
悠人くんなりの思い遣りと優しさだったのだと思います。
また悲しみのさなかにあるめぐみさんに信用金庫の対応は酷なように見えますが、あのころの金融機関にも先行き不透明になった取引先をそれでも応援できるだけの余力はなかったのでしょうね。
還暦のたつお様
ひろみ様
還暦のたつお様、大変素晴らしい観点だと感服致しました
ひとつだけ私の観点と違うのは良し悪しではなく桑原脚本が素晴らし過ぎるということのみです、父親の飛行機の部品を自分の工場で作るという幼い頃に聞いた夢の継承にぶれなどなく東大阪市のエリア特性を活かした流れというのが私の感想
本日コメントしていますが、IKKOさんと同じく貴殿のような還暦の感性をむかえたいと思いました
ひろみ様、昨日のコメント拝見しました
コメント内容に激しく同意です
ただ、フォンザ様はおもしろくないとはコメントなされていないと思います、別の方だと思います
お父ちゃんはヒーローというご感想になるほどと膝を叩きました、子育て中ということで平成仮面ライダー等を見ている世代なのでしょうか?私もウルトラマンレオの主題歌にある「誰かがやらねばならぬ時~♪」という歌詞を思い出しました(古くてすいません、けどいい歌なんですわ)
お家の一大事に娘が立ち上がる、ぶれなどなく良いストーリーだと私も思います
以上、長文失礼致しました
悠人くん、ばんばとは初対面だけれど、こんなタイミングとは。
悩みも持っていないから、何の言葉も与えられない。
でも、お兄ちゃんは、ばんばが舞ちゃんにかけた言葉をちゃんと
覚えていた。これが何かの伏線なんだろうか。
五島編が短期間で終わり、
大学は中退し、
航空学校であれだけ苦労したのに、
パイロットになれず(ならず?)、
いずれも中途半端な展開だ、と私は思っていましたが、
「中途半端ではなく、目まぐるしい展開で面白い」
というお声もあって、
私としてはビックリですが、
見る方によって、
見方は違うんだな~、と改めて思っています。
さて、本日は、お葬式前後のお話。
さすがに、私も涙涙。
今まで、全く考えたことがなかったけど、
お兄様が工場を継ぐ、なんてこと、
あるのかな~?
ないでしょうな~?
おしまい
語り合う浩太さんと祥子さん。やはり回想。葬儀の後。心労で、めっきり老けためぐみさん。悠人さんへの祥子さんの一言。彼はどう思った?金融機関。大和田常務の銀行に比べるとまだ良心的だけど、やはり厳しい。めぐみさんと舞さんが、見事イワクラを再建させた暁にはそれこそ、7ルールで、取り上げられるくらいになるんだろうけど、まだまだ長く厳しいイバラの道が続く。そんな中での貴司君の思いやり。泣かせる。ps,ご心配をおかけしましたコロナですが、日々回復に向かっております。皆様のご配慮ありがとうございます。
過去の作品から、振り返ると、桑原さんと、嶋田さんは、作風が、真反対。桑原さんは、じっくり登場人物のキャラクターをじっくり描いて、ゆっくり目にストーリー進める。嶋田さんは、ストーリー展開と、テンポの良さを重視して登場人物は、ある程度、戯画化、類型化して描く。どちらが良い悪いという訳ではないのですが、リレーのバトン渡し部分はもう少し、擦り合わせを慎重にすべきではなかったかと思います。もう一人の脚本家の佃さんについては、調べられませんでした。
浩太さんが亡くなるプロセスの描き方がある意味すごいんですよね
私も当初は胃潰瘍という患者告知用の偽診断でめぐみさんだけには事前に末期胃ガンと告知されていると予想してましたが、これならば朝ドラでは敬遠されがちな終末医療を描かなければならなくなり見てる方にはキツイんですよね、今回かなり痩せて役作りしてきた高橋克典さんなら結構リアルに演じるでしょうし(本当に誤診だったなら久留美ちゃんはさっさと他病院に転職した方がいいと言うべきレベル)
不況によるストレスによりPPI製剤がある時代にでも繰り返す胃潰瘍、加えて大量受注取り消しという過度なストレスが循環器系に止めをさした、医療監修が十分なされた説得力があり終末医療演出回避を成立させた見事な流れです!
前作のイミフな高熱→突然治癒からのその後元気という展開に対するアンチテーゼみたいな
すごいなあという感想に追記します
金曜日のあさイチの市村正親さん出番のシーン、一昨年度のIKKOさんの時と同じく視野の広さと機転に唸ってしまいますた
年重ねたら目だけでなく心の視野が欠損するリスクが高くなりますが、目は医者にかかり眼圧コントロールで緑内障進行を防止するのですが、心の視野欠損は自分で意識するしかないのでね
IKKOさんが還暦か
取り敢えず、将来老害に成り下がることなくこんな感じの60歳になれるように今から日々心掛けよ~っと
話それますが市村さんの元奥さん、紅白歌合戦での歌唱力にびっくりしますた、長年歌ってなくても相変わらずの声量とぶれない音程、流石です!
岩倉家皆様ご冥福おお祈りします舞えちゃん柏木君都話し合ってパイロット道お断念して亡き父の後御ついで家業器用つげ航空学校同期の水島君だつて父のスーパーマツケットの後御継いでるんだから
舞えちやんならできると思いますよねこらNHK大阪カムカムに続けて犠牲者おだしやがつてまして
平和な岩倉家の舞えちゃんの御父さんお天国に連れて行きやがってね
浩太さん お父さんの突然の死は残念で悲しく TVを見たくなくなってしまいました。生き返ってほしい。テレビに出て来て。