舞いあがれ!

雨の中で倒れている悠人 / 舞いあがれ! 第88回

2023/2/7(火)第19週「告白」

あらすじ

佳晴が、雨の降る公園で倒れている悠人を発見しました。佳晴は悠人を自宅に連れて帰り介抱。そこへ帰宅した久留美も、看護師として冷静に悠人の介護にあたりました。ほどなくして連絡を受けためぐみと舞が悠人を迎えに来ました。

その翌朝、自宅に帰ってきた悠人とめぐみは向き合いました。本当に悪いことをやったのかと問い詰めるめぐみに対して悠人は打ち明け始めました。損失を取り返すためにインサイダー取引に手を染めてしまったのだと。

舞は、浩太が遺したノートを悠人に見せました。そのノートには、浩太の悠人への気持ちが綴られていました。浩太が自分を理解しようと努めていたことを知った悠人は、初めて浩太の仏前に向き合いました。

投資家としての信頼も、浩太と話し合う機会も失ってしまった。浩太の仏前に向かって涙ながらに語り始める悠人を、めぐみは励ましました。失ったものを悠人なら取り返せる。少しづつやり直したらいいと。

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感想

浩太さんの気持ち

ブログ主にとっては神回でした。

悠人くんが浩太さんの気持ちを初めて知った後の、悠人くんが初めて見せる涙に、涙腺は完全に崩壊です。

生前、浩太さんは悠人くんの気持ちがまったくわからないと投げ捨てるように言っていたのを記憶しています。

温厚な性格の浩太さんでしたが、悠人くんに対してだけはいつも辛辣でした。

悠人くん以外の周囲の人たちには決して声を荒げるようなことをしない浩太さんだっただけに、浩太さんの悠人くんに対する厳しい態度は際立っていました。

悠人くんも誤解していましたが、ブログ主も誤解していました。

浩太さんは悠人くんを理解するつもりもなく、自分の息子ではないくらいに考えていたのではないかと。

しかし浩太さんが遺した歩みノートの中に綴られていた浩太さんの悠人くんに対する気持ちは、浩太さんの他の人たちへの優しさと同様の優しさに満ち溢れていました。

浩太さんには悠人くんの夢が見えてはいませんでしたが、いつか夢を叶えた悠人くんと分かり合える日が来ると信じていたのでしょう。

それが叶えられなかった浩太さん。

心臓発作で倒れたとき、真っ先に浩太さんが思い浮かべたのは悠人くんのことだったかもしれない、そんな気がします。

ちょっと遅すぎましたが、ようやく浩太さんと悠人くんは分かり合えました。

悠人くん、久留美ちゃん、佳晴さんの三人のドラマ

実家への帰宅を拒んだ悠人くんを説得したのは久留美ちゃん。

そして久留美ちゃんの説得によって、悠人くんは家族に連れられ実家に帰ることになりました。

久留美ちゃん、悠人くんの心の再生に対してさりげなく重要な役割を果たしました。

また、そもそも悠人くんの第一発見者は佳晴さんです。

佳晴さんが悠人くんを発見し自分の家に連れ帰っていなければ、悠人くんが実家に戻ることもありませんでした。

浩太さんの気持ちを知るのも、タイミングがもう少し遅れたか、あるいは浩太さんの気持ちを知らないままだったかもしれません。

タイミングが少し遅れただけであったとしても、浩太さんの気持ちを知る前に、追い詰められた悠人くんがさらに何かをやらかしていたことも十分に考えられます。

そう考えると佳晴さんと久留美ちゃん親子は悠人くんにとって極めて重要なポジションに。

さて、次回かその次の回あたりで、挫折続きの人生だった佳晴さんの挫折体験が悠人くんの再生の役に立つ場面があるのだとか。

また久留美ちゃんも八神先生と別れた直後。

悠人くんを助け、しかも説得して実家に帰らせることにも成功した久留美ちゃん。

悠人くんとの関係の変化が生じるような気がしてきました。

もし二人の距離が縮まるようなことがあれば・・・

佳晴さんを見下していた八神先生と異なり、深い挫折を経験した悠人くんならば、佳晴さんを見下すこともありません。

見下すどころか佳晴さんは悠人くんにとっては命の恩人なので。

悠人くん、久留美ちゃん、佳晴さんの三人のドラマが面白くなってきました。

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予習レビュー

悠人くんのインサイダー取引疑惑が報道されるという不穏な始まり方をした今週。

めぐみさんと舞ちゃんが悠人くんに連絡をとろうとしても、悠人くんは電話に出ようとしない、というのが前回。

そして、ついに視聴者の前に姿をあらわした悠人くんは、冷たい雨が降る公園で倒れた姿で発見されました。

一体、悠人くんに何があったのか。

これはブログ主の推測ですが、悠人くんは疑惑を持たれるきっかけとなった関係者からも逃れ、報道陣からも逃れ、自宅を目指したのでしょう。

しかし、悠人くんの性格から考えて自宅には帰れない。

逃げ場がなくなり、雨の中をさまよう中、低体温症となり消耗しきった悠人くんはついに公園の中で倒れてしまった。

そんなところでしょうか。

さて、悠人くんが倒れた件については、もう一つ気になる点があります。

それは、雨の公園で倒れている悠人くんの第一発見者が佳晴さんという点です。

佳晴さんといえば、これまで久留美ちゃんを困らせること以外に、ドラマの中での役割がありませんでした。

そんな佳晴さんが倒れた悠人くんの第一発見者になるという展開。

今週の主役は悠人くんですが、その悠人くんを救うことでドラマの真ん中に入ってきた佳晴さん。

今週の佳晴さんのドラマの中でのポジションに要注目です。

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POSTED COMMENT

  1. 還暦のたつお より:

     名乗る程の者ではございません様。ご指摘ありがとうございます。松本竜助さんといえば、井筒和幸監督の映画「ガキ帝国」での普段とは別人のような好演振りが印象的でした。「うなずきトリオ」でじゃない方の人の.先駆けのような人としては栄光の一瞬でしたか。合掌。.

  2. 名乗る程の者ではございません より:

    オペラ座の怪人様

    言われてみればその通りですね
    救急車がフツーの選択です
    しかしながら私個人は「女性が倒れている→男が自宅に連れて帰り看護→女性回復→なんだかんだあっていつの間にか始まってしまう」という「にっかつ映画(日活ではない)」の王道パターン見慣れていたので言われるまで気付きませんでした(天地真理さん主演「魔性の香り」もこんなパターンでしたね)

  3. 名乗る程の者ではございません より:

    還暦のたつお様

    多分ですが「ねーちゃん、茶行かへんけ」というフレーズでナンパしていた松本竜助さんのエピソードを紳助さんやさんまさんが語っていたことだと思われます
    「しばく」というワードを全国区にしたのは断定はできませんが巨人に移籍して番長キャラになった清原さんかと

  4. 丹善人 より:

    佳晴さん、賢明な判断です。さすがは、元奥さんと娘が看護師だけあって、
    状況判断ができてます。家に帰れば、久留美がなんとかしてくれる、そうでなくても、
    救急車を呼んでも待ってる間に取り返しのつかない事態になってるかもしれないから、
    それより、家が近いから、連れて帰ってとりあえず温めないといけない。
    おまけに、ニュースになっていることも頭の中をよぎったかも。
    公共の場所に連れて行けば、とんでもない事態になる可能性が高いし。
    赤の他人なら別だけでも、知人で良かった。

  5. オペラ座の怪人 より:

    それにしても、
    はるとお兄様を、
    くるみお父様が見つけたわけだけど、

    もし、私(が、くるみお父様)だったら、
    自宅に連れ帰らずに、
    救急車を呼んだでしょうな~。

    おしまい

  6. 丹善人 より:

    昨日は、脚本批判がネットに流れていました。あの台詞はないだろうと。
    あるいは、やはりクズ兄ちゃんの系譜のままだと。いや、それは違うでしょ。
    少なくとも悠人君は家族に迷惑かけるようなことはしてこなかったし、生存確認
    以外に、心配させるようなこともしなかった。むしろ、端々に家のことを真剣に
    心配しているような場面も見せてきていたし。ただ孤独でしたね。
    頼られることはあっても、頼ることはいっさいしなかった。それは脚本批判の
    中にもあったけれど、家庭では舞ちゃん最優先で、放っておかれた過去から、
    早くからひとり立ちせざるを得なかった状況があったことが大きい。
    「一人で何でもやってきた」ではなくて、やらざるを得なかったから。

    悠人君のことを良く知っていて、しかも守ってくれる存在に見つけ出されたのは
    幸いなこと。もう少し久留美ちゃんとの関係ができるかと思っていたけれど、
    あっさりでしたね。まあ、この後に期待します。

    逃げも隠れもしない、正式な場に悠人君が登場するのを期待します。
    どこぞの世界のお偉いさんのように、逃げてばかりじゃなく。やり直しの
    第一歩をきちんと行って欲しいですね。

  7. 還暦のたつお より:

     拾われた男が拾いました。お見事大吉さん。

  8. 還暦のたつお より:

     やしきたかじんさん「やっぱ好きゃねん」おっさんがカラオケで歌う定番(あと桑名正博さんの「月のあかり」だったかな。間違ってたらごめん。)悠人さん、酔っただけじゃなく喧嘩も?住晴さん、久留米さんがいなければ、どうなってたか。ようやく腹を割った家族の会話。投資家失格のレッテル。違法行為まで手を染めた。悠人さんこれからどうなる。親孝行したい時には親は無し。「取り戻せるもんもある。」響くなあ。

  9. オペラ座の怪人 より:

    はるとお兄様については、
    何も言いますまい。
    皆様にお任せします。

    私が言いたいのは、
    お母様と舞ちゃんは、
    とっても良い母娘、ということ。

    このお2人がいれば、
    お兄様も大丈夫、だね~。

    おしまい

  10. 還暦のたつお より:

    名乗る程の者ではございません様。「茶ーしばきに行こかー。」は一頃、関西のタレントさん良く聞いた覚えが、東京03を罵倒したSさんとか、阪神時代の故小林投手の真似してたAさんとか。

  11. 名乗る程の者ではございません より:

    昨日の土屋ちゃんの「しばく」発言ですが大阪中部から南部にかけては英語にすればtake的な意味合いで汎用されています(土屋ちゃんの発言はbeatなんだけど)
    喫茶店に行くのは「茶しばく」、牛丼食べに行くのは「牛しばく」等々
    まあ昭和末期ぐらいからの傾向ですので上記地区を舞台とした岸和田「カーネーション」や富田林「おちょやん」では茶しばく等というセリフはなかったと思われますが

  12. lingzi より:

    いつもお世話になってます!

    もしやこれは、、久留美ちゃんが悠人を支えていくのでは?!だから久留美ちゃんはドクターと上手くいかなかったストーリー展開か?!と思ってしまう←

  13. masm580 より:

    その展開は…まさかや…(笑)

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