2023/6/15(木)第11週「ユウガオ」
あらすじ
ついに万太郎が植物学雑誌を完成させました。学生たちは植物学雑誌の完成に歓喜し、それまで万太郎のやっていることに否定的だった助教授の徳永すらもその出来栄えに目を見張りました。画工の田宮も万太郎の腕前を認めました。
植物学雑誌の出来栄えを教授の田邊も絶賛しました。しかし田邊は監督者としての自分の仕事を自慢し、雑誌を企画したのは自分だと言い出しました。田邊の魂胆を知っている助教授の徳永は複雑な気持ちを抱きながら田邊を見つめていました。
その日の夜、万太郎は牛鍋屋で雑誌創刊の祝宴を開きました。祝宴の席には東京大学の学生たちに加え大畑印刷所の面々も集いました。集まった面々は万太郎を祝福し、万太郎は面々に感謝の言葉を述べました。
祝宴が終わり、万太郎は大畑とイチにある頼みごとをしました。万太郎は「釣書」を取り出すと寿恵子との結婚の仲人を大畑夫妻に頼んだのです。大畑夫妻は万太郎の頼みを快諾。しかし大畑が白梅堂に足を運ぼうとしたその日は仏滅でした。
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感想
徳永助教授と田邊教授の立ち位置が逆転
権威をやたらと振りかざすだけの偏狭な人物・徳永助教授と、権威よりも実をとる柔軟で寛大(に見えた)田邊教授。
徳永助教授と田邊教授のドラマの中での立ち位置が完全に逆転しました。
万太郎くんが完成した植物学雑誌を大学に持ち込む直前のこと、どうやら万太郎くんの到着を待ち侘びているらしい徳永助教授のほんの数秒の描写に泣けました。
朝顔(または昼顔?)の花びらを愛おしそうに触れる徳永助教授の表情。
徳永助教授は朝顔(または昼顔?)に万太郎くんの姿を見出していたのでしょう。
そんな中で田邊教授は万太郎くんの到着を待たずにどこかに出かけようとするのを徳永助教授が引き止めようとすると田邊教授がひとこと。
「たかが雑誌じゃないか」
その田邊教授の反応に明らかに強い違和感を持つ徳永助教授。
徳永助教授と田邊教授の立ち位置が逆転したことがはっきりとわかる瞬間でした。
そして万太郎くんが大学に到着。
あの徳永助教授は植物学雑誌の出来栄えを手放しに賞賛。
ところが田邊教授は手柄の横取り。
徳永助教授と田邊教授のドラマの中の立ち位置逆転がこの瞬間に確定しました。
田邊教授と徳永助教授の今後
6/15現在、判明しているストーリーは13週まで。
13週までの間に田邊教授と徳永助教授の出番はありません。
14週以降に出番があるかどうかも定かではありません。
しかし出番があるとしたら。
そしてその出番が史実にヒントを得たエピソードによって描写されるとしたら。
田邊教授と徳永助教授の今後は次のようになることが予想されます。
まずは田邊教授から。
田邊教授は万太郎くんが大学に出入りすることを許さなくなる日が来ます。
理由は万太郎くんが完成させた「植物図鑑」のクオリティの高さ。
そのころ田邊教授も大学として「植物図鑑」の準備を進めています。
しかし大学の名(あるいは田邊教授の名)で出版する「植物図鑑」と大学に籍を置かない万太郎くんの「植物図鑑」のクオリティが同等では田邊教授のメンツが立たない。
そこで田邊教授はそれまでの態度を一変させて万太郎くんが大学に出入りすることを禁じるわけです。
また万太郎くんが大学に出入りできないと研究の環境も失うわけで、万太郎くんの「植物図鑑」のプロジェクトはストップ。
そんなところにも田邊教授の狙いがあるのかもしれません。
さて、その田邊教授もまた、その後大学を追放されます。
追放される理由は人間関係の悪化。
そして後任には徳永助教授が選ばれ、徳永助教授が万太郎くんを東京大学の職員として採用する展開が予想されます。
万太郎くんの育ちよの良さ
ようやく万太郎くんが寿恵子ちゃんを迎えに行く条件が整いました。
しかし、いきなり万太郎くんが押しかけるのではなく、大畑夫妻に仲人を頼み筋を通す万太郎くんのやり方。
さすが大店のボンボンの育ちの良さがあらわれています。
しかも、大畑夫妻に仲人を頼むのも、祝宴の席のようなざわついた雰囲気の中ではなく、場をあらためて姿勢を正して頼む行儀の良さも心地よい。
大畑夫妻が快諾してくれたことも嬉しい。
しかし、大畑の大将が白梅堂に馳せ参じようとしたその日は仏滅だった・・・
予習レビュー
前回の本欄では田邊教授の腹黒い算段について記しました。
その田邊教授の腹黒さに対して、心の奥底では田邊教授に激しく反発している徳永助教授が意外な反応を見せます。
ブログ主はこの徳永助教授の反応を今週もっとも楽しみにしてます。
日頃から田邊教授をよくは思っていない徳永助教授は、田邊教授の腹黒さに対してどうやら真剣に憤りを感じる模様。
そして、その憤りは万太郎くんに対する徳永助教授の見方を書き換えてしまうようです。
田邊助教授の腹黒さを知った徳永助教授は、どうやら万太郎くんに同情するらしい。
しかし徳永助教授の性格から考えて、それまで散々ディスっていた万太郎くんに同情する素振りなど見せたりはしないでしょう。
でも、ある会話をきっかけに万太郎くんと徳永助教授の心が通い合う瞬間が訪れます。
ほんの一瞬のことですが、
万太郎くんと徳永助教授の心が通い合う瞬間は、今週のサブタイトルである「ユウガオ」が回収される瞬間でもあります。
きっと美しい場面になるに違いない「ユウガオ」が回収される場面。
観てのお楽しみということで、これ以上は伏せておきます。
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雑誌の出来が良かったので手柄を横取りする田邊教授、己の権威アップの為に権威に興味がない万太郎くんを利用します
でも、万太郎くんもそのことを利用して、自分達だけでは同人誌みたいな雑誌になるところを、学会誌として広く世界に発表することに成功します
万太郎くん、天真爛漫な世間知らずのボンボンのようで意外としたたかです
天性の人たらしなのか、商家育ちで、接待とかヨイショとか自然と身についてるのか
学生たちがスイカ割りをしているのを怒らない助教授、
朝顔をかわいがるシーンは助教授の心の変化が見れて最高でした
逆にスイカ割りの音を窓を閉じてシャットアウトする教授、
印象がこうも逆転するとは面白いものです
田邊会長の文字にニッコリな教授!
画家さんから植物学者と認められるシーン、グッときますね
助教授、画家、他のメンバーの表情のみで、心の中で留めていた教授への不満が芽を出し始めてるのがわかりました
ななな仲人!?
できる限りの最短距離で迎えに行きます、有言実行かっこいいです!
職人さんにこき使われる帝大生(笑い)。みんな雑誌の完成に向け皆一体に。完成度の高さに感嘆する徳永助教授。燃やされずに済んで良かった。あれれ田邊教授、功績の横取り?でもあんた何もしてないぞ。まだ陸軍はフランス式。という事は普仏戦争の前?大窪さん上機嫌。お佳代さんまさか万さんの事が好きに?大畑夫妻に仲人の依頼。決戦は金曜日♬。お佳代さん何か勘違いしている。お佳代さん、瞬殺で失恋。えっ仏滅?