2023/8/7(月)第19週「ヤッコソウ」
あらすじ
万太郎と寿恵子は、長女・園子を亡くした悲しみから立ち直ることができずにいました。万太郎と寿恵子は家に閉じこもる暮らしを続け、何も手につかない日々を送っていました。そのころ寿恵子は二人目の子を妊娠していました。
東京まで駆けつけてきたまつ、そして十徳長屋のりんや倉木夫婦たちは、万太郎と寿恵子のことを案じ、二人を見守り続けていました。十徳長屋の家主もまた寿恵子のことを心配していました。
寿恵子は、園子を早産で産んだことで自分を責めていました。万太郎もまた、妊娠中の寿恵子をおいて植物採集の旅に出ていた自分を責めていました。そんな中で万太郎は、いつか自分たちが園子のもとへ行くときには、図鑑を持って行こうと寿恵子と約束しました。
ほどなくして万太郎は少しづつ前を向けるようになりました。まつに教わり、万太郎はかる焼きづくりに挑みました。そして万太郎が初めて作ったかる焼きを口にした寿恵子はようやく笑顔を取り戻すことができました。
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感想
万太郎くんの受難の週を経て、今週は万太郎くんの再生の週となるのでしょうか。
万太郎くんの受難は一区切り?
今回、園子ちゃんの急死のショックからの立ち直りへの小さな一歩を万太郎くんと寿恵子ちゃんは踏み出しました。
次回は寿恵子ちゃんが第二子を出産するらしいので、明日には立ち直った万太郎くんと寿恵子ちゃんの姿を見ることができるものと思われます。
しかし次回、万太郎くんはまたしても受難を経験します。
マキシモヴィッチ博士の急死です。
史実の中では、植物研究を続ける残された道がマキシモヴィッチ博士の急死によって失われ、リアル万太郎くんは大きなショックを受けるようです。
なのでブログ主は今週も万太郎くんの受難が続くものと思っていました。
しかしドラマの中の万太郎くんはマキシモヴィッチ博士の急死の知らせを受けた直後、今やることに集中しようと気持ちを改めるのだとか。
なのでマキシモヴィッチ博士の急死は、万太郎くんの受難としては描かれないのかもしれません。
だとすると、万太郎くんの受難はこれで一旦は終了。
前週は最初から最後までつらすぎる展開が続きたので、そろそろ小休止させてほしいところでした。
万太郎くんの受難に一区切りつきますように。
リアル万太郎くんの受難
リアル万太郎くんが著した自叙伝『牧野富太郎自叙伝』の中で、リアル万太郎くんはご自身の受難を大きく二つに分類されています。
一つ目の受難が前々週の金曜日から前週にかけてドラマの中で描かれた大学への出入り禁止措置。
ドラマの中の万太郎くんは田邊教授の仕打ちに対してなすすべもなく立ちすくむ、そんな姿が描かれました。
しかしリアル万太郎くんは、リアル田邊教授に対して激しい対抗心を燃やしながら図鑑の刊行を続けたそうです。
しかし、対抗心を燃やそうが研究に必要な文献の不足、文献を購入しようにもお金がない。
不自由を強いられる中での図鑑の刊行がリアル万太郎くんにとっての受難だったようです。
そんなわけでリアル田邊教授が東京大学から追放されたとき、リアル万太郎くんは対抗する相手を失ったことで受難が一区切りついたみたいなことを著書の中で記しています。
リアル万太郎くんにとっての一つ目の受難は、リアル田邊教授への対抗心が根底にあったようです。
リアル万太郎くんの二つ目の受難は、ドラマの中ではまだ描かれていません。
二つ目の受難、それはリアル徳永さんとの確執です。
リアル田邊教授が東京大学を追われ、リアル田邊教授の後任として選ばれたのがリアル徳永教授です。
史実の中ではリアル徳永教授もまた、リアル万太郎くんに対して嫉妬心を抱き、いろいろと嫌がらせをしたのだとか。
これがリアル万太郎くんが二つに分類した受難の二つ目です。
ドラマの中の徳永さんは、登場したころは偏狭なキャラとして描かれていましたが、いつの間にか万太郎くんの味方に。
そんな変化が描かれた徳永さんが、再び万太郎くんの敵になるのかどうか。
ブログ主は徳永さんが大好きなので、今はドイツに留学しているはずの徳永さんが帰国してからどうなるのかが楽しみでなりません。
田邊教授の受難
今週から次週にかけては万太郎くんから田邊教授へと「受難」のバトンタッチがされるみたいです。
ドラマの中の田邊教授の受難は二つ。
一つ目は今週、田邊教授と聡子さんの関係をゴシップのように仕立てた小説が新聞に掲載されるのだとか。
この受難は田邊教授にはそれほどのインパクトは与えない模様。
そして次週は田邊教授の失脚。
こちらは本格的な受難劇。
この受難を通して田邊教授の変化が描かれるようですが、詳細はここでは伏せておきます。
そして、田邊教授の変化が、今のブログ主には最も楽しみなポイントです。
予習レビュー
7月25日(火)の放送で、池のほとりで植物採集に夢中になる万太郎くんの姿をながめながら福治さんがさりげなく言いました。
「いいこともあったら良くねえことも起きるぞ」
この福治さんの「予言」が次々に的中するような一週間のスタートです。
福治さんが「予言を的中」させたのは以下の出来事。
・園子ちゃんの急死(前週からの続き)
・マキシモヴィッチ博士の急死
福治さんが「予言」したとおり、あまりにも良いことが続き過ぎたと言っても差し支えないほど快進撃を続けてきた万太郎くん。
一転して悪いことばかりが続くように。
この明暗のジェットコースターのドラマが創作ならば、あまりにも出来すぎた話としてシラけてしまいかねないところです。
しかし明暗のジェットコースターのドラマは創作ではなく実際に起こったことがモチーフになっています。
悪い状況におちいった人に対して励ます言葉として
「明けない夜はない」
というものがありますが、万太郎くんが経験したことはその逆の
「暮れない昼はない」
とでも言ったらいいような状況です。
夜は必ず明け昼は必ず暮れるので、結果として人生は平等になるのですが、それにしても数週間前までの快進撃を続けていたころが夢か幻のように見えてしまいます。
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ヘタクソ!
カルメラ焼き失敗した万太郎くんに対して思わず呟いてしまったわ
とは言うものの前半の展開だとそんな呟きすることはできないからね
取り敢えずは良かったということで
まつ「もたもたしているからだよ・・・・・・・。」
寿恵子「文太さんにはなれませんね・・・・・・・・。」
随分以前に民放のドラマで放映された「あんみつ姫(実写版)」でヒロインの姫君(小泉今日子)の父親である殿様(金田龍之介)が「姫、珍しい物が・・・・・・。」と「かるめ焼き」を実演しようとして上手くいかない場面があったのを思い出しました。
その後で姫がたくさん焼いて自分で食べるだけでなく、町の子供にあげたりするのですが。
そのドラマを視て「『かるめ焼き』はこうして作るんだ。」と思いましたけど、今回のドラマで万太郎君が懸命に「かるめ焼き」を焼いている場面を視て改めて、道具、材料揃えて自分でトライしてみたいななんて思いましたね。
柏餅の皮、桜餅の皮との違い。柏餅皮ごとは食べれない。おまつさん流石しっかりしている。倉木さんの心遣い。無駄にしちゃ駄目。須惠さん錯乱している。自分を責めちゃいけない。万さんが後悔するのはいささか仕方無い気もするが。「園ちゃんが喜んでくれるような図鑑を一緒に。」あれだけ好き勝手しながら万さんは家族を大事にしている、。愛のカルメ焼き。
追伸、水野晴夫先生の「シベリア超特急」や、エド・ウッド監督作品のように、ツッコミを入れながら見る作品が例外的に存在しているのですが。なんか「ちむどん」もこのジャンルに入りそうな気が、