NHK連続テレビ小説(朝ドラ)『らんまん』
2022年6月12日 〜 6月16日放送
あらすじ
寿恵子を養女に
8月のある日、高藤から食事に招待された寿恵子は迎えの馬車に乗って高藤が待つ神田の洋食屋「薫風亭」に向かいました。
店に入って来た女性客が寿恵子であることに竹雄はすぐに気がつきました。一方の寿恵子は、その店で万太郎と親しい竹雄が働いていることに気が付きませんでした。
高藤は元老院の白川とともに寿恵子を迎えました。高藤は寿恵子を白川の養女にした上で、自分の別宅に寿恵子を迎えるつもりだと打ち明けました。
田邊の本音
高藤たちの会話を耳にした竹雄は一部始終を万太郎に報告。しかし、雑誌完成までは寿恵子に求婚しないと決めていた万太郎は、寿恵子に対して行動を起こしませんでした。
一方で、印刷技術を向上させた万太郎による雑誌の刊行が近づく中、万太郎を見下していた徳永が雑誌の制作に協力するようになりました。
田邊は雑誌の完成度が高ければ採用し、そうでなければ責任の一切を万太郎に押し付けるつもりでおり、そんな田邊の本音を徳永は察したのです。
雑誌が完成する
万太郎が植物画を石版に描き、ついに雑誌が完成しました。植物研究室の面々は、雑誌の完成度の高さに目を見張り、田邊はそれを自分の手柄としました。
その日の夜、万太郎と竹雄は牛鍋屋「牛若」で雑誌の創刊を祝う宴を開き、万太郎を支えた面々を呼び集めました。
その席で万太郎は大畑に頼みごとをしました。寿恵子との結婚の仲人として、話をまとめて欲しいというのが万太郎の大畑への頼みごとでした。
寿恵子の決断
一方、寿恵子は舞踏会練習会の発足式を迎えました。その日、寿恵子は高藤からの求めに対して答えを告げることになっていました。
寿恵子は別宅に迎えたいという高藤の望みを拒否。自分は好きな人のもとに行くと宣言しクララに礼を述べると、高藤邸を駆け出して行きました。
その頃「十徳長屋」では万太郎が子供たちに花の名を教えていました。そこへ、純白のドレスを身につけた寿恵子が姿をあらわすのでした。
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今週の展開
51: 6/12(月) 竹雄が寿恵子の状況知る
52: 6/13(火) 万太郎が印刷を注文する
53: 6/14(水) 万太郎を忘れたい寿恵子
54: 6/15(木) 雑誌の創刊/田邊の本音
55: 6/16(金) 大畑が白梅堂に足を運ぶ
予習レビュー
今週、万太郎くんと寿恵子ちゃんのすれ違いのストーリーのクライマックスを迎えます。
王手
前週まで二人の距離が広がりつづけてきた万太郎くんと寿恵子ちゃん。
寿恵子ちゃんを家柄の立派な白川家の養女にした上で妾として迎えるという高藤氏の算段が着々と進みます。
また今週の後半で描かれるであろう「舞踏会練習会の発足式」は、寿恵子ちゃんが高藤氏に対して「別宅に迎える」件で回答する期限です。
寿恵子ちゃん、高藤氏に王手をかけられたような状況です。
ところで寿恵子ちゃんが高藤氏からの申し出をキッパリと断るために背中を押してくれる存在がいます。
寿恵子ちゃんにダンスを教えるクララという名のアメリカ人女性です。
クララは何度も登場するまあまあ重要なキャラクター。
キャスティングはまだ発表されていませんが、誰が起用されるのか注目のポイントです。
田邊教授と徳永助教授
これまで田邊教授は万太郎くんのことを特別扱いしていました。
そのことが助教授の徳永氏は面白くない。
だから万太郎くんのことに対していちいち意を唱える。
なので寛大な田邊教授と偏狭な徳永助教授、みたいな構図が出来上がっていました。
その構図が完全に崩れ去り、田邊教授と徳永助教授それぞれへの評価が反転してしまうまさかの展開に。
田邊教授が植物学の雑誌の刊行を万太郎くんに一任したのには狙いがありました。
植物学の雑誌の刊行という前例のない失敗するリスクの高いプロジェクト。
失敗したら全責任を万太郎くんに追わせてしまえばいい。
成功したら自分の手柄にしてしまおう。
これが田邊教授の狙いです。
「寛大な田邊教授」、腹の中ではこんなことを考えていたとは。
一方、「寛大な田邊教授」に対して反発心を間違いなく持っているであろう「徳永助教授」は、田邊教授のドス黒い腹の中を察知。
手のひらを返すように万太郎くんの協力者になるのですが、この場面は今週の見せ場のひとつになりそうです。
もう一つの今週の見せ場
もう一つの今週の見せ場は、高藤氏から逃れ万太郎くんのもとに駆けつけてくる寿恵子ちゃんの場面です。
純白のドレスに身を包み高藤邸に招かれていた寿恵子ちゃん。
妾の申し出を蹴ると、純白のドレスのまま万太郎くんが暮らす「十徳長屋」へ。
混沌とした「十徳長屋」に舞い降りる掃き溜めの鶴みたいな図。
本作の思い出の名場面の一つになる予感でいっぱいです。
ユウガオ
今週のサブタイトルの「ユウガオ」の漢字表記は「夕顔」。
花言葉は「夜」「はかない恋」「罪」。
花言葉にネガティブな要素が多い「ユウガオ」ですが、本作の中では寿恵子ちゃんが「ユウガオのお姫様」と表現され、美しい言葉としてサブタイトルは回収されます。
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