らんまん

大泉に広大な土地を購入 / らんまん 第126回

2023/9/25(月)最終週/第25週「スエコザサ」

あらすじ

寿恵子が「山桃」を売ったお金で、大泉村に広大な土地を手に入れました。ある日、寿恵子はその土地に万太郎を連れて行きました。その土地を歩きまわりながら寿恵子は万太郎に言いました。標本館はどこに建てようか。植物園はどこにしようかと。

まだ空き地のその土地を歩きながら、寿恵子が成し遂げたことに万太郎は感嘆しました。万太郎の言葉に応えて寿恵子は言いました。万太郎がいたから走り抜けることができた。やり遂げることができたのだと。

昭和33年(1958年)夏のある日。藤平紀子という女性が槙野家にやってきました。千鶴が募集したアルバイトに紀子は応募してきたのです。千鶴が紀子に頼んだ仕事は万太郎の遺品整理でした。

千鶴は紀子を案内した標本館には約40万点の標本が収められていました。その標本を都立大学に寄贈することが決まり、標本を整理することが千鶴が頼んだ仕事でした。紀子は一度は断るものの、考え直し依頼を受けることにしました。

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鑑賞後の感想

感想

最終週のサプライズのキャスティング

どなたかが当ブログに、藤平紀子を演じるのは宮崎あおいさんではないかという予想コメントを書き込んでくださいました。

予想は見事に的中!

本作のナレーションは、槙野博士の遺品整理の仕事をする藤平紀子が、遺品を整理する過程で槙野博士の生涯を整理して語ったものでした。

ナレーションが実に美しく回収されました。

さて今回、ブログ主はオープニングタイトルのクレジットは見ないようにしていました。

キャスティングのサプライズを楽しみたかったので。

そしてサプライズを十分すぎるほど楽しめました。

予想コメントを拝読していたものの、藤平紀子を演じるのが宮崎あおいさんであることが予想はできていましたが、それでも驚きました。

宮崎あおいさんが登場した瞬間、呼吸をするのを忘れたほどです。(笑)

しかしそれ以上の驚きだったのは50歳を過ぎているであろう千鶴さんのキャスティング。

まさかここで松坂慶子さんを出してくるとは。

子役ちゃんをヒロインの娘や孫娘役で登場させることはよくありますが、主人公の祖母を演じた大御所を主人公の娘役で出演させるとは・・・

藤平紀子が槙野家を訪問。

屋敷の縁側に顔を出した千鶴さんを見たときの驚き、筆舌に尽くし難いものがあります。

また、事前にアナウンスされていた月曜日と火曜日の放送内容には、昭和33年の槙野家での描写が省かれていました。

昭和33年の描写を事前にアナウンスすると、クレジット表記も必要になる。

クレジット表記をしないで済ませるために、昭和33年の槙野家の描写を事前のアナウンスでは省いたのかと納得です。

これまで朝ドラで最終週のサプライズキャスティングを楽しませてもらいました。

しかし、これほどまでのサプライズはありませんでした。

今後の作品でもこれほどのサプライズはないかも。

最終週の始まり、いいものを見せてもらいました。

構成もサプライズ

キャスティングもサプライズでしたが、今回は構成もサプライズ。

寿恵子ちゃんが「私、やり遂げました」と、夢が叶ったことを万太郎くんに告げ、万太郎くんはそんな寿恵子ちゃんを讃える。

万太郎くんと寿恵子ちゃんが大泉村に土地を手に入れるまで走り続けてきた日々を今回の冒頭まで描き、その直後は万太郎くんと寿恵子ちゃんの死後にスキップ。

当ブログは『ごちそうさん』からリアルタイムから始めましたが、『ごちそうさん』から前作の『舞い上がれ!』まで、こんな斬新な構成は見たことがない。

また、槙野博士が生涯かけてやり遂げた仕事を週の冒頭に見せることで、ともすれば消化試合みたいになりがちな最終週を引き締めました。

おそらく次回の前半は、今回に続いて50歳を過ぎた千鶴さんと藤平紀子さんによる遺品整理の仕事の場面。

そして後半は、大泉村に屋敷をかまえて数年経過したころの万太郎くんと寿恵子ちゃんの様子が描かれるものと思われます。

もし今回から次回にかけての昭和33年の遺品整理の場面がなければ。

時系列にしたがってストーリーが語られていたならば。

さぞかし冗長な最終週になったかと。

本作の脚本家の先生の構成力には、本作が始まったころから感嘆していましたが、最終週の斬新な構成のプロの技は本当に素晴らしい。

さて、本作は残り4回。

まだサプライズはあるのでしょうか?

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予習レビュー

いよいよ最終週です。

今週のビッグイベントは二つ。

一つ、寿恵子ちゃんが待合茶屋を売却して資金を手に入れ、その資金によって練馬に広大な土地を手に入れること。

もう一つ、練馬の土地購入と前後して寿恵子ちゃんの体調に異変が発生し・・・

さて、一つ目の「練馬に広大な土地」は下記の史実に基づいています。

土地の購入にあたり、リアル寿恵子ちゃんは考えました。

・都会では火事が多いので、植物標本が灰になってしまうリスクがある。
・火事の危険がないところに家を建てたい。
・そこで、田舎の雑木林の中に家を建てて永遠の棲家としよう。

さらにリアル寿恵子ちゃんは次のような構想も持っていました。

・家の標本館を中心にして植物園を開園しよう。

リアル寿恵子ちゃんは、リアル万太郎くんの生涯の仕事を網羅するような施設の建設を夢見ていたようです。

そこで大正15年(1926)年に待合「いまむら」を売却。

現在の練馬区東大泉に土地を買い家を建てたものの、待合「いまむら」を売却した翌々年の昭和3年(1928年)に入院。

一ヶ月の入院生活を経て死去しました。

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POSTED COMMENT

  1. らんまん荒木 より:

    小さなサプライズとしてはテーマソングがいつもの月曜日のロングバージョンではなくてかつスタッフの役柄のクレジットもなしでした。もしかすると明日以降の他の曜日にスタッフの役柄のクレジットを出した上でロングバージョンになるのでは?月曜日に本来の月曜日バージョンでなかったのはエールの最終週とお帰りモネの第一回の放送いずれもスタッフ役柄のクレジットは出ていた。エールで戦争で仲間が次々とやられてしまう週はテーマソングはなしだったけどそれでも戦争形式で最後にクレジットを出していたもちろんスタッフの役柄も月曜日は入っていたと思う。それと昭和33年の千歳ちゃんがどうなっているかも知りたいところだけどここでもサプライズがあるのか?

  2. 崇禅寺南方十三 より:

    藤平紀子さん、当時、大流行した「ローマの休日」のオードリー・ヘプバーンヘアスタイル。

  3. 黒足袋 より:

    宮﨑さんがサプライズで出演するのではないか?という記事を読んでいて、ブログ主さんが最終週の予告をご紹介くださったのを見てピンときました。それでも、松坂さんの再登場までは、とてもとても・・・。23歳の浜辺さんが60歳の老け役まで演じていたので、19歳の本田望結さんにどんな老けメイクを施すのかと思っていたら、実に無理なく松坂千鶴さんでした。素晴らしい!

  4. あさのあさみ より:

    主人公の子役が主人公の子供や孫として再登場するのは朝ドラあるある(ちび万太郎くんも孫に転生)ですが、主人公の祖母がひ孫になって、江戸時代から戦後の昭和に転生するなんて、私の朝ドラ史上最大のびっくりポンです(笑)
    それはともかく、ナレーターや過去の出演者が次々出てくると、ああ物語も最後だなあと実感します
    少し寂しく、でも美しい物語の最終週を楽しみたいと思います

    名乗る程の者ではないさん、「らんまん」と「まんぷく」の出演者被りの発見さすがです
    大阪局制作の作品同士だとお馴染みの俳優さんは多いですが、東京局/大阪局をまたいでの共演の多さに改めて驚きです

  5. A より:

    タイトルが月曜版ではなかった、次週予告がなかった→ああ、最終週の一環かな。
    「松坂慶子」→えっっ!

    放送を追うように、高知新聞サイトがきょうの話を公開していました。
    私の頭に「篤姫のテーマ」ではなく「厚姫」が浮かんだのは、また別の話。

  6. 名乗る程の者ではない より:

    とりあえず
    峰屋当主→ヒロイン母親・ブシムス
    分家当主→国税局員
    峰屋番頭→栄養学者
    前教授→ヒロイン義兄・画家
    現教授→インチキ食品会社社長
    前助教授→インチキ食品会社社員
    農大教授→塩軍団のひとり
    ヒロイン母親→喫茶店ママ
    印刷所大将→議員
    借金取り→ヒロイン旦那と牢屋にいる人
    ということで再放送まんぷくでお姿拝めますねえ

    万太郎夫婦はゴジラマイナスワンに夫婦揃って出ますが、この作品には安藤サクラさんも出ます
    近年の朝ドラ夫婦がゴジラ作品に出るのはらんまん夫婦とまんぷく夫婦だけ(長谷川初範さんはシンゴジラ主演)

  7. 名乗る程の者ではない より:

    予告編なし
    因みに次回作「ブギウギ」でもメインキャストでありながら吉本せいさんのキャストまだ発表なし
    見てないけど大河ドラマでも淀君のキャストがまだ発表なし
    なんか最近の国営放送ってヘタにサプライズぬに拘っていないか?
    そんなにサプライズ演出したいなら紅白歌合戦出演は当日発表にでもすらればいいんじゃね?

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