らんまん

博士号授与式に参加する / らんまん 第129回

2023/9/28(木)最終週/第25週「スエコザサ」

あらすじ

万太郎の博士号授与式を終え帰宅した万太郎が沈痛な面持ちで家族に告げました。寿恵子は原因不明の病気を患い治る見込みはない。家族で寿恵子を支えてほしいと。そして万太郎は寿恵子のためにも植物図鑑の完成を急ごうと決意しました。

植物図鑑の完成を急ぐため、万太郎は野宮、藤丸、波多野、そしてかつて万太郎と縁のあった人たちに手紙で協力を呼びかけました。ほどなくして協力を求められた面々が集まり、植物図鑑の原稿づくりの作業が始まりました。

祐一郎も万太郎を訪ねてきました。祐一郎は図鑑の索引づくりを引き受けました。出版したばかりのシェイクスピア全集を届けにきた丈之介も、手伝いに引き込まれました。丈之介は演劇博物館を建てる構想を面々に打ち明けました。

そんな中で万太郎が北海道に行くことになりました。マキシモヴィッチ博士の生誕百年を祝う式典で万太郎は講演を頼まれたのです。寿恵子を案じる万太郎は北海道行きを躊躇するものの、寿恵子に背中を押されて北海道へ向かいました。

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感想

同窓会

まるで主要キャラクターの同窓会みたいな回でした。

前回に引き続き藤丸くんと波多野くんが登場。

藤丸くんは、竹雄くんと綾ちゃんからも、万太郎くんの仕事を手伝ってほしいと頼まれたのかな?

波多野くんはどうやら忙しいらしく、大学の学生たちを助っ人として提供。

久しぶりに丈之介くんも登場。

十徳長屋で暮らしていたときは、ただの夢にしか見えなかった『シェイクスピア全集』をしっかりと完成させていました。

十徳長屋時代の丈之介くんは、ブログ主にはどうしても「坪内逍遥」には見えなかったのですが最後の最後に丈之介くんが「坪内逍遥」だと受け入れることができました。

そして万太郎くんの生涯の親友・佑一郎くんまでもが再登場。

いつも日本中、世界中を飛び回っていたように見えた佑一郎くんもリタイアが見えてきた年齢。

少年時代から未来を語り合ってきた二人が、縁側で並んで語り合う場面はグッときました。

普通なら過去を振り返りがちな年齢にもかかわらず、縁側で語り合う二人が見つめているのは今もなお未来。

最初から最後まで美しい「親友」同士でした。

今回の「同窓会」に集まった人たちは、もしかすると今回が最後かもしれません。

半年間楽しませてくれてありがとうございました。

明日の同窓会

明日は竹雄くんと綾ちゃんが再登場するはず。

主要キャラクターの中でも重要度が極めて高い二人の「同窓会」は最終回で。

本作の「高知編」のころは竹雄くんと綾ちゃんがブログ主の中での「主人公」でした。

「主人公」との別れの日をついに迎えてしまいますが、その日が最終回であることは「主人公」にふさわしい別れの日だなとも思います。

寿恵子ちゃん

最終回の直前のタイミングで寿恵子ちゃんの病気がとても重いことが判明しました。

万太郎くんだけでなく寿恵子ちゃん自身も病状を医師から告げられたのかな?

寿恵子ちゃんがすっかり弱りきっているところを見るのは実につらい。

本作の放送が9月に入ってからは、主人公の万太郎くんよりも寿恵子ちゃんの活躍が際立っていたので、そのときとのギャップがあまりにも大きすぎます。

さて今回、万太郎くんは北海道へと旅立ちました。

北海道からの帰路、万太郎くんは新種のササを発見し、その新種のササに寿恵子ちゃんの名前を永遠に刻みつけることになります。

万太郎くんの北海道行きはそのフラグ。

今週のサブタイトル「スエコザサ」のフラグです。

そして、いよいよ明日は最終回です。

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予習レビュー

今週のサブタイトル「スエコザサ」は、リアル寿恵子ちゃんが亡くなった際、その直前に発見していた新種のササに命名した植物名です。

リアル万太郎くんが新種のササを発見したのは昭和2年(1927年)。

その年の12月、札幌でマキシモヴィッと博士生誕100年祭が開かれ、同祭に参加したリアル万太郎くんは札幌からの帰途に仙台に立ち寄りました。

東北大学の研究者・岡田要之助らの案内により仙台市の青葉山三居沢で植物採集をした折に新種のササを発見。

新種のササを最愛の妻への感謝を込めて「スエコザサ」と命名し、「ササ・スエコヤナ(Sasa suwekoana Makino)」という学名で発表。

しかし、「スコエザサ」が雑誌で発表される5日前の昭和3年(1928年)2月23日、リアル寿恵子ちゃんが永眠しました。

なお、リアル万太郎くんは仙台でもう一つの新種のササも発見しています。

一つの新種のササは「センダイザサ(Sasa sendaica MAKINO)」と命名。

そして、リアル万太郎くんのこの頃の研究が、わが国のササ類の植物学的研究の始まりと言われています。

実際に、リアル万太郎くんが「スコエザサ」と「センダイザサ」を発表した昭和3年(1928年)から十年の間が、日本国内のササ類研究の最盛期。

その十年の間に、日本のササ属の大半が明らかにされたそうです。

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POSTED COMMENT

  1. おっさん より:

    明日でお終いか。主題歌「愛の花」の3拍子とメロディは気持ちを晴れやかにしてくれますね。
    一部、ボブ・ディランの「時代は変わる」のフレーズに似ている個所もありますが。いい歌です。
    色んな草花を知ることが出来ましたし、人との関りも同時に教わりました。

  2. よるは去った より:

    寿恵子「家を一歩出たら私たちのことは忘れて・・・・・・・・・・万太郎さんと植物だけ・・・・・・・・・・。」
    寿恵子「新種見つけて来てくださいね・・・・・・・・・。」

     槙野博士は長年奥さまのこれらの言葉に支えられ、背中を押されしてきたわけですね。

  3. 還暦のたつお より:

    野宮さん、波多野さん、藤丸さん、一家総出で図鑑を仕上げ、ついでに大河から秀吉さんまで、果たして間に合うか?佑一郎さんも励ましに来てくれました。佑一郎さんも手伝ってくれます。「同じ道を」思えばここまで来るまで長かった。逍遥先生までお手伝い、刺激されて演劇記念館。北海道行き。なんか嫌な予感が。

  4. 名乗る程の者ではないZ より:

    丈之助先生

    早稲田大学は演劇博物館作るよ
    加えて後の親類は名前の知れた女優さんになるよ
    坪内キミ子さん、「連想ゲーム」「意地悪ばあさん」でお馴染みの

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