らんまん

博士号授与を勧められる / らんまん 第128回

2023/9/27(水)最終週/第25週「スエコザサ」

あらすじ

槙野家にやって来た波多野が万太郎に言いました。

理学博士にならないかと。

波多野が持ちかけてきた話に万太郎は戸惑いました。

大学に不義理をした上に図鑑もまだ完成していない中、学位を得ることに万太郎は二の足を踏んだのです。

しかし植物学の将来のためにも理学博士になれと、波多野は万太郎に強くすすめました。

ほどなくして、万太郎は波多野と徳永の推薦を受けて理学博士になることができました。

そして、そのことを寿恵子は心から喜びました。

参考:Yahoo!テレビ

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鑑賞後の感想

感想欄は放送後に追記します。

予習レビュー

リアル寿恵子ちゃんが亡くなったのは昭和3年(1928年)2月23日です。

以下、リアル寿恵子ちゃんが亡くなる前後の出来事をまとめます。

大正15年(1926年):現在の東京都練馬区東大泉に居を構える
昭和2年(1927年):リアル万太郎くんが理学博士の学位を受ける
昭和2年(1927年):11月21日、東京を出発し札幌へ
昭和2年(1927年):11月22日〜26日、札幌滞在(マキシモヴィッチ生誕百年祭に参加)
昭和2年(1927年):11月30日〜12月4日仙台に滞在し新種のササを発見
昭和3年(1928年):1月、リアル寿恵子ちゃん原因不明の体調不良で入院
昭和3年(1928年):2月23日、リアル寿恵子ちゃん死去
昭和3年(1928年):発見した新種のササを「スエコザサ」と命名

広大な土地を手に入れ、標本館と植物園を開く夢を語っていたころ、リアル万太郎くんは理学博士の学位を授与。

これから次のステージの冒険が始まるというそのときの悲劇でした。

リアル寿恵子ちゃんの死去について『牧野富太郎自叙伝』では次のように記されています。

この家の標本館を中心に東大泉に一つの植物園を拵こしらえて見せよう、というのが妻の理想で私も大いに張り切り、いよいよ植物の採集にも熱中したのですが、これもとうとう妻のはかない夢となってしまいました。
引用:『牧野富太郎自叙伝』

リアル寿恵子ちゃんの最期は、池波正太郎氏の短編小説集『武士(おとこ)の紋章』に次のような記述があります。

富太郎は丁度、仙台へ採集旅行中だったが、すぐに駆け戻り、寿衛子の遺体の前にピタリと坐り、両手をついて、深く頭をたれた。
「わしは、お前に、女としてのたのしみを何一つ与えなんだ。芝居見物ひとつさせるじゃなし、流行の帯一本買ってはやらなんだ。済まんかった。よく今まで、わしにつくしてくれよった。今こそ、わしは、こうして、お前の前に両手をついて、あやまらねばならん」
泣いて泣いて、富太郎の涙は枯れつくした。

引用:『武士(おとこ)の紋章:牧野富太郎』

ドラマの中でも、こんな悲しい別れの場面が描かれたらつらすぎると案じていたのですが、悲しい別れを省略した美しい別れの描写になるようです。

なお、最終週で描かれる場面をまとめると次のとおりです。

・大正10年代:新しい土地を手に入れ夢を語る万太郎くんと寿恵子ちゃん
・昭和33年:万太郎くんの遺品整理をする大人になった千鶴ちゃん
・昭和2年:万太郎くんの博士号授与と寿恵子ちゃんの病気
・昭和3年夏:万太郎くんと寿恵子ちゃんの最後の会話
・昭和13年:万太郎くんが植物観察会に参加

恐らく最終回は昭和3年夏の「万太郎くんと寿恵子ちゃんの最後の会話」を経て、昭和13年に万太郎くんが植物観察会に参加する場面にスキップ。

万太郎くんと寿恵子ちゃんの別れの瞬間はスキップされるものと思われます。

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POSTED COMMENT

  1. もーりー より:

    昭和2年は、1927年ですね。
    「らんまん」、一緒に楽しんで参りました。また次回作もよろしくお願いします。

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