2023/11/8(水)第6週「バドジズってなんや?」
あらすじ
羽鳥善一によるスズ子の歌のレッスンが始まりました。しかし羽鳥はスズ子の歌にそう簡単には満足せず、歌の出だしばかりを500回以上繰り返し歌わせました。それでも満足しない羽鳥は具体的なアドバイスをスズ子に出そうはしませんでした。
スズ子がいくら尋ねても「ジャズだよ」と答えるだけの羽鳥の指導に、スズ子は困惑。一方、ダンスのレッスンが始まった秋山もまた焦りを感じていました。初めての男性ダンサーとの練習で、秋山は男性との体力の違いを感じていたのです。
東京での新しい生活を始めたスズ子と秋山は、さっそく困難に直面しました。そんなスズ子と秋山を松永はチョコレートで励ましました。その日の夜、下宿に帰ったスズ子と秋山はチズにも励まされました。
秋山はダンサーの中山にあこがれ始めていました。スズ子もまた、松永からチョコレートをもらったときの気持ちを思い出していました。そんな中、スズ子は一人で鉄道のガード下で歌の練習を繰り返しました。
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感想
笑う鬼
次回あたり、演出家の松永氏は羽鳥先生を「笑う鬼」と表現するそうです。
「笑う」という表現は月曜日と火曜日の放送を通してそのとおりだなと思いました。
羽鳥先生はいつも笑顔でいるので。
でも「鬼」とまで言う理由がわからなかった。
とても「鬼」には見えないから。
しかし今回、羽鳥先生が「鬼」だとよくわかりました。
「笑う鬼」という言葉ほど羽鳥先生にピッタリとハマっている表現はない。
そして今にして思えば前回の最後の羽鳥先生の笑顔も、あれは「鬼の笑い」だったわけですね。
前回、スズ子ちゃんの歌声を初めて聴いた羽鳥先生。
なんらかのポテンシャルをスズ子ちゃんの中に見出したのでしょう。
しかし、スズ子ちゃんの才能を引き出すには「心を鬼にするしかない」と羽鳥先生は考えた。
その「心を鬼にするしかない」という決意が笑顔になって現れたのかな?
そして今回。
具体的な指示は一切出さずに、歌の出だしばかりを500回も歌わせた羽鳥先生は、その間ずっと笑顔でいました。
怒った素振りも見せなければ、苛立っているような表情も見せません。
顔は笑っていても目は怒っている・・・というわけでもない。
羽鳥先生は「笑う鬼」。
そして笑っているときが実は羽鳥先生の一番怖いとき。
そのような認識を持ちながら、これから羽鳥先生を観察した方がよさそうです。
それはともかく、久しぶりに面白い主人公の師匠が登場しました。
義理と恋とワテ
来週のサブタイトルは「義理と恋とワテ」です。
サブタイトルにある三つの単語のうちの一つ「恋」のフラグが早くも立ちました。
演出家の松永氏からもらったチョコレートを口にした瞬間、スズ子ちゃんの表情がクローズアップに。
スズ子ちゃんの表情がクローズアップされたカットはその後もう一回、回想として登場。
あれはもしかしてスズ子ちゃんが恋をした瞬間?
恋の味を知った瞬間だったのかも。
でも、スズ子ちゃんにはチョコレートの味の正体がわからない。
チョコレートの味の正体はわからないけれど、何だか心がときめいた。
その日の夕方、秋山がリリーの言葉をスズ子ちゃんに告げました。
キスの味はチョコレートの味がする。
この言葉で、チョコレートの味の正体が何なのかをスズ子ちゃんは悟ったのかな?
そして、チョコレートの味の正体がわかり激しく動揺したスズ子ちゃんは、頭を冷やそうとするのかガード下で歌の練習。
チョコレートの味は次週どのように回収されるのでしょうか。
スズ子ちゃんの才能
本作の主人公・スズ子ちゃんは第2週の子役ちゃん時代にはすでにライフワークと出会っていました。
そして現時点では東京の新劇団に抜擢されるほどの存在に。
他の朝ドラの主人公と比較すると、ライフワークのど真ん中で活躍し始めるタイミングが格段に早いように見える。
しかし、もしかするとスズ子ちゃんのライフワークは「歌」なのかな?
ライフワークを「歌」とした場合、スズ子ちゃんはまだそのライフワークに必要な才能が開花しきれてはいません。
亡くなった大和礼子は「スズ子ちゃんの歌はいつか大化けする」と言ってましたが、まだ大化けはしていない。
その大化けのきっかけをつくるのが羽鳥先生なのでしょう。
羽鳥先生の「笑う鬼」の指導によって、スズ子ちゃんはようやくライフワークとめぐりあうのかな?
そんな気がした『ブギウギ』第28回でした。
予習レビューと史実のリアルエピソード
羽鳥善一
今週はスズ子ちゃんが音楽の師匠・羽鳥善一と出会う週。
第4週で、汽車に乗って東京に向かう羽鳥善一青年が登場した際、ナレーションによってスズ子ちゃんと羽鳥善一の出会いが「運命的な出会い」と説明されました。
その「運命的な出会い」が今週のドラマで描かれるわけです。
一方、史実の中の「運命的な出会い」はどのようなものだったのか。
簡単にまとめてみました。
史実の運命的な出会い
笠置シヅ子さんと服部良一氏の「運命的な出会い」は昭和13年(1938年)4月、笠置シヅ子さんが上京してすぐのことです。
服部良一氏は笠置シヅ子さんのことを「大阪の歌姫」として聞かされていました。
なので服部良一氏は、まだ見ぬ花形歌手に大いに期待していました。
ところが服部良一氏の目の前にあらわれたのは・・・
以下、服部良一氏の言葉です。
「鉢巻で髪を引き詰めた下がり眉のショボショボ目」
「裏町の子守り女か出前持ちの女の子」
(服部良一著『僕の音楽人生』より引用)
期待を大きく裏切られたことがよくわかる言葉です。
ところが、舞台稽古が始まると別人のように歌い踊る笠置ジズ子さんの姿に、服部良一氏は一瞬で魅了されてしまったということです。
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なんとなくなんだけどね
下宿屋夫婦は焼け木杭に火がついたみたいにこの後イチャイチャしてたんだろうなと思っちゃったじゃん、結果キッスもしたことのない二人はあてなく悶々してとしてしまったじゃん
もう一つ、三枝さんと言えば、「ゴジラ対ビオランテ」で海上のプラットフォームからゴジラと三枝さんが対峙するシーンが印象的でした。
羽鳥さん厄介な天才肌だ。案の定最初の一発目は曲と鈴子さんの歌がうまくマッチしてない。ジャズ聞いたことの無い人間にジャズと言っても。秋山さん男女の体力差に悩む。チョコレートの差し入れ。疲れには糖分。大家さんのろけないでよ。父からの手紙早過ぎ。秋山さん片思い。キッスはチョコの味、CMかっ。空き地で歌唱練習。
ジャズのジの字も知らない子が、いきなりこんな難しい歌を。
スキャットと言えば、日本では「夜明けのスキャット」と、大橋巨泉のCMで
やっと世間に知れ渡ったくらい。その何十年も前。どちらもCMだけど、TVの
時代の話。ルール-ールルー、よりもハッパフミフミの方ですね。ジャズ評論家
だから。
羽鳥先生、終始にこやかにダメ出しの連続。服部隆之さんもこんな感じで
趣里のレッスンやってたのかな。
名乗る程の者様。またの返信ありがとうございます。まずは昨日の訂正。四式砲戦車ではなく四式中戦車でした。また佐々木蔵之介さん、敬称を失念してました。申し訳ございませんでした。あとこれも余談ですが、海軍軍人だったうちの父が上海から復員した時に乗っていたのは、敷島が乗せられていたのと同型の戦車揚陸艦だったようです。最後に、ゴジラには伊福部昭氏作曲のあの曲じゃないと盛り上がらないですね。