ブギウギ

愛助が再び喀血して入院 / ブギウギ 第79回

2024/1/24(水)第17週「ほんまに離れとうない」

あらすじ

愛助は大阪へ行ってトミの説得にあたろうと決意。しかしそのとき、愛助は再び喀血し病院に担ぎ込まれてしまいました。愛助を診察した医師は、入院して当面の間は安静にするように告げました。

その翌日、愛助が入院したことを知らされたトミが上京。病室に駆けつけたトミは、愛助を大阪に連れて帰るとスズ子や坂口たちに告げました。愛助が異を唱えても、トミは聞く耳を持ちませんでした。

一方のスズ子は、トミが愛助を心配する気持ちを理解していました。スズ子はトミの気持ちを愛助に語って聞かせ、トミの言うとおりに大阪に戻るよう諭しました。愛助はスズ子の言葉を受け入れ大阪に戻る決意を固めました。

大阪に戻ると決めた愛助はスズ子に旅行をしようと誘いました。愛助は大阪に戻る前に、スズ子と一緒に箱根に行くことが希望でした。スズ子は愛助の提案に感激し、二人は初めて一緒に旅行することになりました。

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感想

母親の愛情

上京したトミさんが言いました。

スズ子ちゃんを信じて愛助くんを任せた。

しかし愛助くんがこんなになるまでスズ子ちゃんは気がつかなった。

だからもうスズ子ちゃんを信じることはできないと。

このトミさんの言葉はスズ子ちゃんには痛かったに違いない。

スズ子ちゃんも愛助くんの異変には気がついていました。

咳き込むことが増えてきたことに気づいてはいました。

しかし、愛助くんは自分はなんともないと言い張った。

スズ子ちゃんは愛助くんの言葉を信じました。

心配はしていたけれど、愛助くんの言うとおりなのだろうと考えました。

しかし、愛助くんが咳き込むことが増えてきたとに、トミさんが気づいていたなら。

愛助くんの言葉などに耳を貸さず強引にでも病院に連れて行ったに違いない。

これが母親の愛情と恋人の愛情の差というものでしょうか。

スズ子ちゃんはこの差を痛感したのかな?

スズ子ちゃんはトミさんの言葉を尊重しました。

そして愛助くんに大阪に戻るよう説得し、愛助くんの気持ちを変えました。

スズ子ちゃん、なかなかの大人の対応でした。

上司の愛情

愛助くんがこんなになるまでスズ子ちゃんは愛助くんの異変に気がつかなった。

トミさんがそう言い放ったとき、坂口さんもつらそうでした。

坂口さんもスズ子ちゃんと同様に、愛助くんに咳が増えていることに気がついていたかと。

1日を一緒に過ごす時間は、スズ子ちゃんより坂口さんの方が多いことが考えられます。

だから坂口さんも愛助くんの異変に気がついていたはずです。

しかし、愛助くんの性格から考えてなんともないと言っていたのでしょう。

だから坂口さんもそれ以上のことは言わなかったと考えられます。

母親の愛情と上司の愛情の違い。

坂口さんも痛感したのかな?

坂口さん、つらいところです。

史実との相違点

史実では、吉本頴右さんの病状が悪化したころ、お母上の吉本せいさんもまた病に伏していました。

そして気弱になった吉本せいさんは吉本頴右さんの帰阪を希望。

周囲の者たちも吉本頴右さんを説得し、吉本頴右さんは大阪に戻る決意を固めました。

これが史実。

ドラマの中でスズ子ちゃんは母を亡くしたときのことを思い出し、愛助くんに帰阪を強くすすめました。

このときのスズ子ちゃんの言葉。

史実と同じ状況であったら、さらに説得力が出たかもしれません。

また、ドラマの中では愛助くんがスズ子ちゃんを箱根旅行に誘いました。

次回、二人は箱根の芦ノ湖畔の宿に滞在するようです。

史実では二人が滞在したのは箱根ではなく琵琶湖畔の宿です。

琵琶湖畔の宿で滞在した後、吉本頴右さんは大阪へ。

笠置シヅ子さんは東京へ。

琵琶湖で別れを告げると、それぞれの地へ向かいました。

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予習レビューと史実のリアルエピソード

笠置シヅ子さんの妊娠が判明したとき、笠置シヅ子さんには結婚を急ぐ意思はまったくなかったようです。

何故なら結婚を急いだところで、その結婚は反対される。

結婚が認められなければ吉本頴右さんは家出をする覚悟を固めていたらしいのですが、笠置シヅ子さんとしてはそんな事態は避けたい。

吉本せいさんを悲しませるようなことをしたくない。

穏便に済まさないと生まれてくる子供も含めて誰もが不幸になってしまう。

そんなふうに笠置シヅ子さんは考えていたようです。

そして妊娠が判明した数ヶ月後、笠置シヅ子さんが神戸の舞台に立ったとき、吉本頴右さんが神戸の劇場の楽屋を訪問。

笠置シヅ子さんと吉本頴右さんは二人の将来について話し合いました。

話し合いをする中、穏便にことを運びたいという笠置シヅ子さんの気持ちに吉本頴右さんも賛同。

吉本頴右さんは笠置シヅ子さんに次のように提案したそうです。

子供が生まれたらすぐに認知し、子供は吉本家の籍に入れる。

笠置シヅ子さんを同時に入籍するのは難しいと思われるので、親族の間で理解が深まったタイミングを見計らって笠置シヅ子さんを入籍するつもりだと。

そのとき吉本頴右さんは24歳。

若くして冷静かつ現実的なプランを思い描いていたようです。

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POSTED COMMENT

  1. 還暦のたつお より:

    トミさん,強硬。でもドクターストップ。おはぎ。スズ子さん料理上手。「孝行したいときには親話。」悲しい事に逆になる?坂口さん心配性だが。箱根へ新婚旅行、いや婚前旅行。でもこれが悪い方向にならねば良いが。

  2. 名乗る程の者ではないでおま より:

    箱根行くなら小田急、いっそ小田急で逃げましょかは「東京行進曲」、ドラマ金妻オープニングで走っていたロマンスカーはまだなかったかな?
    芦ノ湖はエヴァにてヤシマ作戦が実行された場所、笑えばいいと思うよは名言

  3. 丹善人 より:

    本当は琵琶湖まで行ったんですよね。ロケの都合ですか。
    しかし、これが今生の別れになるとは。覚悟はしてたんだろうが。

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