2024/1/23(火)第17週「ほんまに離れとうない」
あらすじ
スズ子は、愛助と結婚するために歌手をやめることを考え始めました。一方の愛助はスズ子に歌手をやめてほしくはありませんでした。そこで愛助は、スズ子が歌手を続けられるよう自分が村山興業をやめるとまで言い出し始めました。
スズ子と愛助の会話を聞いた坂口は、落ち着いて考えるよう二人を諭しました。そして坂口はスズ子に言いました。結論は急いで出すようなことではない。二人のことをどうするか、考えてさせてほしいと。
そんなある日、スズ子の家にやって来た羽鳥が言いました。スズ子にはやはり歌手をやめてほしくない。そして、オペラの『カルメン』をジャズミュージカルの形式でスズ子にやってもらいたいのだと。
羽鳥の新たな企画に愛助も賛同。スズ子も歌手を続けると気持ちを新たにしました。そこにやって来た山下の助言によって、愛助は自らトミの説得に当たろうと決意を固めました。そのとき、激しく咳き込んだ愛助は再び喀血するのでした。
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感想
今回はいつになく情報量が多い回でした。
坂口さんの苦悩
スズ子ちゃんは、愛助くんとの結婚のためなら歌手をやめてもいいと言い出す。
一方の愛助くんは「福来スズ子のファン」としてスズ子ちゃんが歌手をやめることに反対し自分が村山興業をやめるとまで言い出す。
しかし坂口さんとしてはどっちに転んでも困る。
スズ子ちゃんが歌手をやめてしまったら愛助くんが何をするかわからないから、スズ子ちゃんが歌手をやめるのは困る。
かと言って、愛助くんが村山興業をやめてしまうのが一番困る。
スズ子ちゃんと愛助くん、当事者の二人も大変ですがそれ以上に坂口さんの立場が苦しすぎる。
結論を急ごうとするスズ子ちゃんに告げた、結論を急ぐなという坂口さんの言葉に坂口さんの深い苦悩がにじみ出ていました。
山下さんのひらめき
対応を少しでも誤ればクビが飛びかねない坂口さんに対して、山下さんはクビが飛ぶ心配だけはありません。
しかし山下さんの中には村山興業への恩義がある。
だから、クビが飛ぶ心配はないまでも苦悩の深さは坂口さんと同レベルのはずです。
しかしクビが飛ぶ心配がないことが、山下さんの思考に柔軟性を与えたのでしょうか。
トミさんの説得には、村山興業をやめる覚悟がある愛助くんが当たったらいい。
山下さんの言うとおり、愛助くんの説得がトミさんには一番効くはずです。
坂口さんが説得したところで、トミさんがクビを散らつかせばそれでゲームセット。
山下さんが説得しても、部外者の声としてトミさんに一蹴されるだけ。
そして、当事者のスズ子ちゃんが説得できるわけもなく。
しかし、愛助くんがトミさんの説得にあたるなら。
村山興業をやめてしまえという脅しは愛助くんには通用しない。
むしろ、村山興業をやめるというトミさんに対して切れるカードを愛助くんは持っています。
誰もそこに気が付かなかったのに、山下さんだけがそこに気づいた。
そして愛助くん自身もその山下さんのアイデアに乗り気になりました。
しかしそのとき・・・
愛助くんの病気が再発
前回、今週から翌週にかけての愛助くんのエピソードのフラグが立ちました。
愛助くんのエピソードとは、愛助くんの病気が再発するというエピソードのことです。
そしてフラグとは、咳き込む場面が3回もあったことです。
そのフラグが早々に回収されました。
愛助くんが再び喀血することは事前にわかってはいましたが、それは次回で描かれるようなアナウンスがされていました。
今回、愛助くんが再び喀血するのはブログ主にとっては想定外。
しかも、愛助くんがトミさんの説得にあたればいいという山下さんの妙案が出た直後のタイミングです。
一時は解決への道筋が見えてきたかに見えたこの問題、再び振り出しに戻りました。
というか振り出し以上にややこしい問題になってしまいました。
予習レビューと史実のリアルエピソード
昭和21年(1946年)。
吉本頴右さんの母・吉本せいさんがの病状が悪化し、吉本頴右さんは帰阪をすすめるようになりました。
吉本せいの病気だけでなく、吉本頴右さん自身も東京で生活していては体に障ると心配されていたようです。
そのため吉本頴右さんは大阪に戻ることを決意。
吉本頴右さんの帰阪については笠置シヅ子さんも強くすすめたと記録に残されています。
昭和21年(1946年)6月、笠置シヅ子さんと吉本頴右さんは琵琶湖畔で一緒に時間を過ごすと、吉本頴右さんはそのまま帰阪。
そして同年10月。
身体の異変に気づいた笠置シヅ子さんが産院に行くと妊娠3ヶ月であることが判明。
その2ヶ月後、妊娠5ヶ月で笠置シヅ子さんは『ジャズ・カルメン』に出演。
そして、『ジャズ・カルメン』に出演時に「カルメン妊娠す」という記事が出たことで、笠置シヅ子さんが妊娠している事実。
そして相手は吉本興業の御曹司であること。
さらに二人が結婚することは困難な状況にあることも世間に知られるようになりました。
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今日はスズ子が「ラッパと娘」を口ずさみながら(かなり本格的に唄いながら)ホウレン草の胡麻和えを作っているシーンが良かったですね。こちらのブログ主さんの記事に、笠置さんの娘さんの証言として、歌手引退後は鼻歌でさえもご自分の唄を一切唄わなかった、とありましたので、とても興味深く見ていました。
新キャストがどんどん報告されてますね
水城さんという名前の人気歌手ってひばりさんモデルなのかな?
三人娘として活躍していた頃ならばイメージとしてまあ合っているかなと思う反面、どちらかと言えば雪村いづみさんのイメージに近いかなと
木野花さんが家政婦役で出演なされますね、再放送「あまちゃん」から間もないので眼鏡会計ババアのイメージが残っていますわ
かって「女囚セブン」というドラマにてメインキャストでしたが、まさか主題歌「毒花」を歌っていたグループが昨年大ブレイクするとは当時は思ってなかったですね、新しい学校のリーダーズ
内藤さんが刑事役で出演なされますが、内藤さんが刑事ならば最後のシーンは沢口さんとのイチャイチャがないと物足りないかなという個人感
いや、懐かしい「横堀川」のお話ですが、藤岡卓也演ずる「がま口っつぁん」は吉本せいがモデルの南田洋子演ずる「お多加はん」に惚れぬいて滅私奉公生涯独身、「わろてんか」の濱田岳演ずる「武井 風太」の極端なストイック版と記憶して居りました。
熱く、熱すぎるくらいに、福来スズ子の価値を語り、自分がいかに福来スズ子を好きかを訴える愛助くんと羽鳥先生
全くの同類だったのですね笑
今まで会っていなかったのが不思議なくらいです
もし、羽鳥先生がもっと若くまだ独身だったらスズ子ちゃんに恋愛感情を持ったのか?
もし、愛助くんが既に社長で既婚者だったら、専属契約したいとか騒いでいたのか?
いろいろ妄想すると面白いです
「村山は家族みたいなもんや。」このタイミングでこの台詞を聞くと。因みに、吉本興業の社長以下主要役員は件のお笑い芸人の歴代マネージャーでした。「少し考えたってください。」苦労人の坂口さんらしい台詞。料理しながら口ずさみ。やはりスズ子さん天性の歌手。またこのタイミングで羽鳥先生訪問。「カルメン」。個人的にはこの作品を無理やりマカロニウエスタンにした「裏切りの荒野」が好き。やっぱり歌手です。山下さんの妙案。意外に正攻法。あっ、ここで吐血とは、思いっきり不吉。
昔、NHKの連続ドラマ「横堀川」の原作の1つで、吉本せいの生涯を描いた、
山崎豊子原作の「花のれん」という小説があったが、そこに出て来る登場人物で、
新喜劇創設前から側近として生涯を共にした「がま口」という人物が出て来るが、
演じていた藤岡琢也と黒田君が雰囲気がよく似ている。位置的にもそんな
関係にしているのだろうか。