2024/5/14(火)第7週「女の心は猫の目?」
あらすじ
花岡が寅子と二人きりでお祝いしたいと告げました。花岡からのリクエストを聞かされた花江は、花岡が寅子にプロポーズすると思い込み大喜びしました。花江にあおられた寅子は、ワンピースを新調しました。
そして迎えた花岡と寅子が二人きりでお祝いする日。華やかなワンピースに身を包んで、寅子は花岡と食事するレストランに足を運びました。食事の席で花岡は寅子に告げました。故郷の佐賀に赴任することが決まったと。
花岡は寅子に何か言いたげでした。しかし寅子は花岡の気持ちには気付きませんでした。二人の気持ちは微妙にすれ違ったまま、寅子と花岡は別れを告げました。それからしばらくして、直明が東京帝大を目指すために岡山の進学校で寄宿生活を開始しました。
同じころ、よねが助手として雲野法律事務所に入所。昭和15年(1940年)10月、寅子は修習期間を終えて弁護士になりました。しかし寅子は、女性であることを理由に代理人の依頼を受けることができずにいました。
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感想
花岡くんの気持ち
花江ちゃんの推察のとおり、花岡くんはトラちゃんにプロポーズするつもりだったのかもしれません。
レストランでトラちゃんと向き合った花岡くん、ずっと何かを言いたげでした。
言いたげというより、何かを言う寸前のところだったような気もします。
何かとはもちろんプロポーズの言葉です。
でも花岡くんは言い出せなかった。
きっと花岡くんは結婚して佐賀までついて来てほしいと言うつもりだったのかも。
しかし花岡くんは佐賀に赴任する事実をトラちゃんに伝えることしかできなかった。
トラちゃんは弁護士資格を得る日が目前に迫っています。
そしてトラちゃんは前途洋々の日々に期待でいっぱいの表情を花岡くんに見せました。
この表情を見せられては花岡くんとしても佐賀に来てくれとは言えない。
もちろん佐賀に行っても弁護士になる道はあるかもです。
でも、トラちゃんはその後、女性であることを理由に依頼をもらえない。
東京でも依頼をもらえないのだから、佐賀ではもっと難しいことは十分に考えられます。
花岡くん、そのあたりのことも考えたのかな?
いずれにせよ、花岡くんはトラちゃんにプロポーズしたかった。
プロポーズするつもりだった。
しかしトラちゃんを目の前にしてプロポーズの言葉を口に出せませんでした。
トラちゃんの将来を思ってプロポーズすることができませんでした。
一方、トラちゃんは花岡くんの気持ちに気づいていたのかどうか。
トラちゃんも何かを期待するような表情を見せてはいましたが。
気持ちがすれ違ったまま、二人は別れを告げました。
切ない別れの場面でした。
よねちゃんが復活
明律大学編が終わり魔女ファイブが解散。
その後、よねちゃんの姿を見ることができなくなったことが寂しかったブログ主でした。
しかし、よねちゃんがドラマの中に復活。
雲野先生の事務所で手伝いをすることになったよねちゃん、明律大学のときから変わりありませんでした。
ただし、事務所の先輩に「うるさい!」と一喝されたとき、素直に頭を下げて謝罪する姿が新鮮でしたが・・・。
学生時代のよねちゃん、謝罪する姿は滅多になかったと記憶しているので。
それはさておき、トラちゃんが女性であることを理由に依頼を断られたとき、トラちゃんより先に反応したのがよねちゃんでした。
弁護士が女性であると知りクライアントが「別の人に…」と口にしたその瞬間、よねちゃんの表情が豹変するのをブログ主は見逃しませんでした。
よねちゃんがそこにいることで初めて、女性であることを理由にして依頼が断られることへの違和感がはっきりと伝わって来ました。
このタイミングでよねちゃんが雲野事務所に入所したのは、トラちゃんが依頼を受けられない違和感を際立たせるため?
一方でよねちゃんは相変わらず轟くんと通じ合うところがある。
よねちゃんと轟くんの関係、これから変化していくのでしょうか。
予習レビュー
今週は登場人物たちの環境の変化が描かれる週です。
そこで今回の本欄では「登場人物たちの環境の変化」を今週のドラマの中で登場する順番にまとめてみます。
まずはトラちゃんから。
弁護士資格を取得できたトラちゃんは引き続き雲野法律事務所に所属し、修習生として勤務を継続します。
次に環境が激変するのが優三くん。
優三くんは銀行を辞め直言さんの工場で住み込みで働くことになります。
そして轟くん。
轟くんは錦田法律事務所で修習生として勤務。
錦田法律事務所には、女子部の先輩の久保田さんも修習生として勤務。
なお久保田さんはその後、法廷に立つ初めての女性弁護士として注目を浴びることになります。
弁護士ではなく裁判官の道を選んだ花岡くんは、修習期間を経て晴れて裁判官に。
しかし裁判官になってほどなくして実家がある佐賀に異動となります。
次にトラちゃんの弟、直明くん。
幼少期、いつも金魚のフンみたいにお姉ちゃんの後にくっついてた直明くんは帝大を目指す優秀な青年に成長。
岡山の進学校に入り寄宿舎生活を始めます。
そして、よねちゃん。
よねちゃんは雲野法律事務所で手伝いをすることになります。
以上が今週のドラマの中で描かれる「登場人物たちの環境の変化」です。
実は今週は「登場人物たちの環境の変化」に加えて「登場人物たちの人間関係の変化」も描かれます。
「登場人物たちの人間関係の変化」は次回の本欄で簡潔にまとめます。
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はじめまして、お邪魔します。
弁護士としての将来に期待で胸が一杯のトラちゃんに、花岡君は佐賀に付いてきてほしいと言えなかったようですね。
東京でも女性と分かると担当お断りされるのに、佐賀での弁護士活動となると一層困難になるでしょうから。
よねちゃん、久しぶりの登場のせいか男装ながら以前に増して綺麗だなと感じました。
花岡君の佐賀行きを聞いた時の反応がトラちゃんへの心配だけでなく、ひょっとしたらよねちゃんも…その表情を見た轟君も…。
明律OB・OGは青春ただ中ですね。
虎ちゃん、佐賀についていったら、弁護士続けられそうにないですよね。
佐賀は東京より男尊女卑っぽいし
親元=古い価値観に従った自分にならざるを得ない、つらさもあります。
「はて?」の虎ちゃんと、父親との板挟みにもなりそう。
そのあたりあまり気づかないで軽やかなのが虎ちゃんの良いところだけど(よねちゃんだったらそのあたり明確)その分、板挟みになった花岡さんは、きっと本当に苦しむことでしょう。
実に切ない別れですね……
別れだと気づいていない虎ちゃん、その分本当に花岡さんはやるせないし、でもいい人だなと思います。
「二人っきり。」直道さんの悲鳴、何?でも明日のデートってデートじゃない気が。寅子さんの変化所内の男性陣は誰も気付かず。一握りの人?結局プロポーズはないような。よねさん雲野事務所に勤務。寅子さん正式の弁護士に。よねさん思うところあり。なぜかよねさんが怒り。