2024/5/17(金)第7週「女の心は猫の目?」
あらすじ
優三が寅子の見合い相手に名乗りをあげました。直言が驚くその一方で、はるは優三に結婚への気持ちを尋ねました。優三の気持ちを知った直言とはるは二人の結婚を受け入れ、寅子と優三は婚約しました。
寅子は雲野に婚約したことを報告。その直後に雲野事務所にやって来た依頼人から、寅子は初めての依頼を引き受けました。ほどなくして寅子は法廷デビュー。結婚だけで状況が好転したことを寅子は喜ぶものの、よねは、寅子の考えに納得できませんでした。
ほどなくして寅子と優三の記念写真を撮影する日を迎えました。その写真撮影が寅子と優三にとっての結婚式の代わりでした。その日から猪爪寅子は佐田寅子になり、家族は結婚した二人を祝福しました。
二人が結婚したその日の夜。緊張した面持ちの寅子に優三は言いました。寅子には指一本触れるつもりはない。しかし寅子のことがずっと好きだったと。寅子と優三が結婚したその翌月、昭和16年(1941年)12月に日本は米国と開戦しました。
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感想
今週の振り返り:花岡くん
今週はトラちゃんと花岡くんの恋バナを期待させるエピソードからスタートしました。
花岡くんが修習期間を終えて晴れて裁判官に。
裁判官になったら皆で花岡くんのお祝いをするという約束になっていたらしいですが、花岡くんのリクエストはトラちゃんと二人きりの食事の席でのお祝いでした。
その食事の席で花岡くんはトラちゃんに言うつもりだったのでしょうか。
トラちゃんにプロポーズして一緒に赴任先の佐賀に来てほしいと。
しかし花岡くんはプロポーズできなかった。
トラちゃんの顔を見たらプロポーズできなくなってしまったのか。
それとも、二人きりで食事するその瞬間まで花岡くんはプロポーズするかどうか迷いに迷っていたのか。
どちらかは定かではありませんが、食事の席で何か言いたげだった花岡くんは、本当に言いたいであろうことを何も言えなかった。
一方のトラちゃんも何かを期待する表情を浮かべていました。
しかし、その期待に応えてくれるような何らかの言動はありませんでした。
それから1年(?)ほど経過して花岡くんは婚約。
トラちゃんと花岡くんの結婚という展開はこれでなくなりました。
ここまで来るのに思い起こせば二人の間にはいろんなことがありました。
トラちゃんたちが女子部を終え法学部に進学した際、男子学生たちからの嫌がらせを覚悟していたトラちゃんたちは、花岡くんらに紳士的に歓迎を受ける。
しかし、その直後には花岡くんの裏の顔も見え隠れする。
はるさんが花岡くんの婚約を知ったとき、花岡くんのことを「いけすかないキザな男」と表現しましたが、はるさんどうやら花岡くんの裏の顔も見抜いていたらしい。
花岡くんの裏の顔が見え隠れしたそのころに、花岡くんの崖からの転落事故。
トラちゃんを訴えると激怒し本性をあらわした花岡くんを「俺たちの轟」が一喝。
花岡くんが変わったのはあの時からでした。
花岡くんの変化、トラちゃんと花岡くんの関係の変化。
これまでの丁寧な描写の積み重ねがあったので、二人を結婚させても違和感はありませんでした。
しかし敢えて結婚させないことでドラマを盛り上げる手法、見事でした。
今週の振り返り:優三くん
トラちゃんと花岡くんの結婚が亡くなった直後に、トラちゃんと優三くんが結婚するという急展開。
その優三くんは今週に入って早々に猪爪家から出て行きました。
トラちゃんたちに引き留められるものの優三くんはどうして猪爪家を出て行ったのか。
優三くんの気持ちが今回ようやく明かされました。
トラちゃんのことをずっと好きだったと言った優三くん。
しかし優三くんは高等試験を断念した時点でその気持ちを封印したらしい。
トラちゃんへの気持ちを封印したのを機に、トラちゃんを忘れるために猪爪家を出たのでしょうか。
でも、直言さんの工場で働いている以上、トラちゃんの影はずっと付きまとうと思うのですが・・・
しかし、直言さんの工場で働いていたことはラッキーでした。
トラちゃんがお見合い相手を探していること、そしてお見合い相手がなかなか見つからないことがわかったので。
優三くんにとってはラッキーでした。
しかし、結婚そのものは現時点では愛のない結婚です。
優三くんもトラちゃんには指一本触れないと宣言しました。
形ばかりの結婚をした二人が、夫婦らしくなるプロセスが来週には描かれるのかな?
話がそれますが・・・
本作第1回で直道くんが俺にはわかると予言した「トラちゃんと優三くんの相思相愛」は、直道くんの中では的中。(笑)
直道くんの口癖「俺にはわかる」は今回初めて「俺にはわかっていた」と過去完了形に。
直道くん、自分の直感にますます自信を深めたかも。
予習レビューと史実のリアルエピソード
今週、トラちゃんと優三くんが結婚するというまさかの展開が描かれます。
トラちゃんが優三くんと結婚する動機はドラマのために創作された完全オリジナルですが、トラちゃんと優三くんの結婚そのものは史実がモチーフになっています。
以下、トラちゃんと優三くんの結婚のモチーフになった史実を簡単にまとめます。
リアルトラちゃんは昭和14年(1939年)に弁護士試補となりました。
翌年の昭和15年(1940年)、修習期間を終えて正式に弁護士に。
そして昭和16年(1941年)11月5日、リアルトラちゃんは結婚しました。
結婚した相手は、リアルトラちゃんの実家で書生として暮らしていた和田芳夫氏。
書生さんと結婚した史実がドラマの中で描かれるエピソードのモチーフになったわけです。
さて、弁護士になったリアルトラちゃんは26歳。
リアルトラちゃんのご両親は懸命に娘の見合い相手を見つけては、娘に提案したそうです。
しかし、リアルトラちゃんはなかなか首をタテにふらない。
そんな中、リアルトラちゃんが気になっている男性がいると発言。
それが上述の和田芳夫氏でした。
ところで、リアルトラちゃんの実家には何人もの書生が入れ替わりで暮らしていました。
入れ替わりで暮らしていた何人もの書生さんの中で、和田芳夫氏はもっともおとなしくて静かな性格。
リアルトラちゃんとは真逆の性格だったため、ご両親はたいそう驚いたそうです。
しかしリアルトラちゃんの気持ちを知ったお父上は、さっそく和田芳夫氏のもとに足を運び、娘の気持ちを伝えました。
ほどなくしてリアルトラちゃんと和田芳夫氏は交際を開始。
昭和16年(1941年)11月5日に結婚しました。
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優三さん、良かったね。
やっと気持ちをトラちゃんに伝えることが出来て。
でも「今まで通り『書生の優三さん』でいいから」の言葉が、切ない。
言葉は悪いかもだけど、トラちゃんは優三さんの純情を利用するような形になっちゃったわけだけど、さてどうする。
はるさんまで「その手があったか…!」って…、と思ったけど、これはもしかすると優三さんの立場から見てのセリフだったのかな?
試験に落ちて弁護士を断念すると同時にトラちゃんのことも諦めた優三さんが、その思いを遂げるためには「その手があったか」という意味なのかなと思いました。
春さん、優三さんの気持ちに気付いていたのかな?
よねちゃんが相変わらず手厳しい。
優三さんって、ベルサイユのばらのアンドレみたいですよね?検索してみたら同じことを思っておられる方々がいたみたいで嬉しかったです。(ごちそうさんからこのサイト拝見してます。続けておられてすごい!私はもう5.6年朝ドラ途切れ途切れでしたが、虎に翼で完全復活しました)
突然の結婚宣言、頭を抱える直言さん。契約結婚でも寅子さん本心では優三さんの事を。優三さんには覚悟がある。よねさんの厳しい視線。婚約したとたんに仕事が入り。笹山さん最後の、涙の傍聴。よねさんの厳しい指摘。兄ちゃんはしゃぎ過ぎ。優三さんって亡くなられていたけどお父さん弁護士だっつたね。結婚初夜、何事も無く?「ずっと好きだったんだね~。♬」もうニイタカヤ二マノボレ。苦しい四年間の始まり。
リアル寅子は、リアル優三さんのことがすきだったんですね。なんだか嬉しくなりました。