虎に翼

よねと轟の想定外の事態 / 虎に翼 第64回

2024/6/27(木)第13週「女房は掃きだめから拾え?」

あらすじ

寅子と多岐川が、婦人代議士・立花幸恵とともに婦人向けのラジオ番組に出演することになりました。そのラジオ番組での寅子の熱弁を機に、家庭裁判所の存在は広く世の中に知れ渡るようになりました。

そんな中、光三郎と元山すみれが抱擁している現場を寅子が目撃。すみれと光三郎は男女の仲になり、すみれが裏で光三郎を操っていたことが明らかになりました。この一件で、大庭家の三兄弟が争いをはじめる中、梅子が笑い始めました。

梅子は大庭家の家族に宣言しました。私は結婚も、子育ても、妻としての生き方もすべて失敗した。私は大庭家の遺産も、嫁の立場も、母の立場もすべて放棄すると。そして梅子は大庭家を去って行きました。

程なくして大庭家の三兄弟は遺産を三等分することに合意し、その事実を寅子は梅子に伝えました。一方、久藤の交友関係によって愛のコンサートに出演する歌手が茨田りつ子に決まるのでした。

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感想

よねちゃん

トラちゃんが出演したラジオ番組に聴き入る梅子さん、花江ちゃん、轟くん。

そんな中、よねちゃんだけは知らん顔。

しかし、知らん顔のフリをしているだけ。

他の誰よりも心を揺さぶられていることは明らか。

よねちゃんにその自覚はないかもしれませんが、よねちゃんの中でのスターみたいな存在はやっぱりトラちゃん。

弁護士を辞めたトラちゃんに失望したのは、トラちゃんへの期待が大きすぎただけ。

そろそろ、よねちゃんにもそこがわかる時期かな?

トラちゃんとよねちゃんが和解できる日が少しづつ近づいてきたような気がします。

和解とは言っても、和解した後もなお、よねちゃんは相変わらずトラちゃんに対して突っ張った態度を取り続けるような気もしますが。

光三郎くん

光三郎くん、梅子さんによって素直な青年に育てあげられたがゆえに、その素直さがアダになってしまいました。

光三郎くん、元山すみれにたぶらかされたのは間違いない。

元山すみれみたいな人からすれば、光三郎くんなんて簡単に落とせるでしょうから。

トラちゃんがラジオ番組の中で、自分は女性が弱いものだとは思わないと熱弁をふるいましたが、元山すみれを見ているとその通りと思わずにはいられない。

さて、梅子さんが愛情を注いで育てた光三郎くんも残念なことに。

子育てに失敗したと嘆く梅子さんの気持ち、察するにあまりあります。

しかし、最終的には三兄弟は遺産を三等分することに合意したのだとか。

梅子さんの子育て、決して失敗ではなかったようです。

大庭家をようやく出ることができた梅子さんに幸あれ。

茨田りつ子

やっぱり前作のキャラが登場しました。

しかも、この手があったかという登場のさせ方。

前作のヒロインを出演させる前例を作ったら、今後の朝ドラがその前例に縛られかねない。

でも、ヒロインからちょっとズラしたキャラならば、それほど縛りもきつくはならないかと。

さらにブログ主としては前作のキャラの中で一番心を動かされたのは茨田りつ子でした。

また本作には、明るすぎる福来スズ子よりも、やや影のある茨田りつ子の方がテイストが合っているような気がします。

その点でも茨田りつ子の再登場は嬉しい。

前作ではヒロインを完全に食っていたと言っても過言ではない茨田りつ子。

次回あたり茨田りつ子とトラちゃんが対面するのかな?

茨田りつ子が福来スズ子を子供のように扱っていたように、茨田りつ子がトラちゃんをかる〜くあしらう場面を見てみたいものです。

でもトラちゃんは一般人。

大スターが一般人に対してそんな態度はとらないかもです。

追伸:ライアンさんの華麗なる人脈、さすが殿様だけのことはあります。

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予習レビュー

今週、梅子さんが巻き込まれる大庭家の遺産相続トラブル。

あまりにも複雑な話でドラマを観ているだけでは追いきれなくなるかもしれないので、トラブルの概要を簡潔にまとめてみます。

鑑賞の予習に活用してください。

ことの発端は、梅子さんのご主人のお妾さんが作った偽造遺言書。

遺言書が偽造されたものであることはあっさりとバレてしまうものの、そこからトラブルが勃発します。

梅子さんの亡きご主人とそっくりな性格の長男が、遺産をすべて自分に相続させろと主張。

自分が老いた祖母の面倒を見るのだから、その手間賃として自分がすべて相続するのは当然だというのが長男の言い分です。

この「手間賃」という言い分が長男のつまづきの始まりでした。

祖母は「手間賃」という言い方にカチンときた。

さらに祖母は長男の嫁が嫌いだった。

そのため祖母はヘソを曲げてしまう。

ヘソを曲げた祖母に同情したのが三男、梅子さんが可愛がっていた光三郎くんです。

三男が祖母の面倒は自分が見ると言い出す。

すると長男が主張した「祖母の面倒を見る手間賃としてすべて相続させろ」という言い分は骨抜きに。

しかし、三男は悪知恵を働かせて長男の言い分を骨抜きにしたわけではありません。

三男の祖母への愛情は本物です。

この三男の祖母への愛情を巧みに利用した黒幕が存在します。

黒幕とは誰か?

梅子さんの亡きご主人のお妾さんです。

お妾さんが、ご主人存命のころから、三男を籠絡していたのです。

以上、朝ドラらしからぬエグい遺産相続トラブルの概要でした。

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POSTED COMMENT

  1. 底抜けに より:

    梅子さんの晴れやかな笑顔は良かったんですが。
    無一文で大庭の家を出て、梅子さん大丈夫かな。
    へそくりとか貯め込んでいないのかな。あるいは親からもらった自分自身の財産とか。
    轟事務所に居候しているうちに仕事見つかるかな。

    何だかとっても心配です。そのあたりも、ちゃんとこの先描いてくれると良いのに。

  2. あさのあさみ より:

    その手があったか!
    まさに、その通りのりつ子さまの登場
    ヒロインではないけれど、ヒロインと同じくらい重要で人気のあったキャラ
    しかも、特攻隊の少年達に心痛めてたりつ子さんには、少年の生き直しは関心ある分野かも
    そして、
    福来スズ子が出るか⁉出ないか⁉で
    視聴者の関心を引きつけておいての
    りつ子さん登場サプライズで明るく盛り上げ、
    あの光三郎ちゃんのまさかの裏切りショックを
    緩和してくれました
    2つのエピソードを同じ日に放送して正解です

  3. ラジオ出演。久々の立花さん。光三郎さんとすみれさん、どっちが先に。光三郎さんには失望。えっ茨田さん!そう来たか。梅子さんの捨て身の宣言で大庭家の争議解決。「竹本」さん「笹本」さんに続き祝、営業再開。

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