2025/2/18(火)第20週「生きるって何なん?」
あらすじ
聖人は身体の不調を風邪のせいだと家族に告げるものの、聖人の食事の量が減っていることに愛子は気づいていました。そのことを知らされた結は聖人のことが心配でした。そんな中で結は、聖人が風邪薬ではなく胃薬を飲もうとする姿を目撃しました。
聖人は知り合いの話として、胃のただれの原因を結に尋ねました。しかし結は察しました。それは知り合いの話ではなく聖人本人のことであることを。その翌日、結は医師の森下に聖人の様子を尋ねるものの、森下は回答を拒みました。
結は聖人が精密検査を受けていたことを愛子に報告。そのとき、聖人は休憩時間を利用してチャンミカの古着屋に足を運んでいました。聖人はそこで孝雄と再会。一方、聖人に元気がないことを案じた歩は、聖人に派手な服を着せて元気を出させようとしました。
聖人に元気がないことを孝雄も気づきました。そこで派手な服に着替えた聖人を、孝雄は飲みに誘いました。一方、休憩時間に店を出たままいつまで経っても戻らない聖人のことを愛子は心配していました。
最終週/第25週
おむすび|感想あらすじネタバレトップページ
感想
聖人さんの異変への愛子さんと結ちゃんの反応
聖人さんはしきりに咳をするふりをしているけれど、愛子さんは気づいていました。
さすがです。
食事の量が明らかに減っていることを愛子さんは見逃しませんでした。
愛子さん、聖人さんのことをここまで深く観察していたとは。
見て見ぬふりをしながらも、聖人さんの行動の異変を誰よりも深く察している愛子さんの愛情の深さ、泣く場面ではないけれど泣けました。
一方、愛子さんの報告を受けて聖人さんの食事量の減少に危機感を覚えたらしい結ちゃんもさすがプロ。
その直後、聖人さんが風邪薬ではなく胃薬を飲もうとする現場を結ちゃんが目撃。
この瞬間、結ちゃんはプロとして何かを察したかも。
続けて聖人さんは知り合いの話として胃の異変について結ちゃんに質問。
この検査結果が心配な人によくありがちな言動。
多くの患者さんの言動を日々見ているはずの結ちゃんなら、聖人さんの「知り合いの話」が実は聖人さん本人の話だと瞬時に理解できたのでしょう。
知り合いの話として種々尋ねる聖人さんに対して「結果を待つしかない、お父さん」と切り返す結ちゃん。
医療従事者になって以降の結ちゃんの姿の中で一番頼もしかったかもです。
そして聖人さんが精密検査を受けたことを知ってしまう結ちゃん。
森下先生に結果を尋ねるものの森下先生は回答を拒否。
これは当然。
しかし、回答を拒否されたことで結ちゃんの中での不安も増大したかもしれません。
結ちゃんは早速、一連のことを愛子さんに報告。
きっと大丈夫と自分に言い聞かせながらも不安でいっぱいの愛子さん。
直視できないほどでした。
聖人さんの「生きる」
そんな愛子さんや結ちゃんに見守られる聖人さんですが、家族の気持ちを察する余裕は皆無。
自分のことで頭がいっぱいです。
休憩時間に抜け出して足を運んだ先は歩ちゃんが働いている現場。
歩の働く姿を見たことがなかったという聖人さん。
まるで自分の死期を悟った人みたいな言葉。
そして、チャンミカの店でばったりと再会した孝雄さんと夜の街へ。
その際に聖人さんは歩ちゃんからド派手な服に着替えさせられる。
まるで黒澤明の『生きる』みたいな展開。
『生きる』でも、主人公に不似合いな帽子を新調する場面がありましたが、その場面を思い出しました。
『生きる』の主人公も新調した帽子をかぶって夜の街へ。
孝雄さんも新調したド派手な服で夜の街へ。
明日は聖人さんの「生きる」が描かれるのでしょうか。
予習レビュー
要精密検査
前週の最後、大阪新淀川記念病院で人間ドックを受け胃カメラ検査をした聖人さん。
検査の結果「要精密検索」の通知がきました。
なんでも胃の粘膜にただれがあるため、それが悪性かどうかを調べるのだとか。
悪性、すなわち胃がんの疑いがあるということです。
聖人さんの動揺と焦りはどれほどのものか。
そんな中で翔也くんのお母上・幸子さんが神戸に遊びにきます。
何故、このタイミングなのかは不明。
幸子さんがこのタイミングに神戸に来た理由はともかく、米田一家は幸子さんを焼肉屋さんに案内します。
しかし、不安でいっぱいの聖人さんは風邪を理由にして家の中に閉じこもったまま。
この時点で聖人さんの結果は本人以外誰も知りません。
だから家族は焼肉屋さんで存分に楽しんでいます。
聖人さんだけが一人で不安を抱えている。
そんな状況が描かれます。
聖人さんのことを最初に知る家族
精密検査を目前にして不安がいっぱい。
そんな聖人さんの状況を家族の中で一番はじめに知るのは結ちゃんです。
幸子さんを連れて家族で焼肉屋さんに行った際。
結ちゃんは忘れ物をとりに家に戻ります。
食事中に家に戻れるということは、焼肉屋さんは商店街にあるのでしょう。
それはともかく家に戻った結ちゃん。
焼肉屋さんに行かなかった聖人さんと向き合うことに。
すると聖人が「知り合いが胃カメラ検査をしたら胃のただれが見つかったらしい」という話をし始めます。
この聖人さんの話を聞いた結ちゃん。
長らく医療現場で働いているので病気の人の気持ちがわかるみたいです。
結ちゃんは聖人さんの話が実は本人の話だと察します。
そして結ちゃんは結果を待つしかないと励まします。
愛子さんも聖人さんのことを知る
聖人さんは家族には心配をかけまいとして人間ドックで異常が見つかったことや、精密検査を受けたことを隠します。
しかし聖人さんの隠し事を察する結ちゃん。
結ちゃんは後日、聖人さんのことを愛子さんに報告。
愛子さん、かなり動揺するのではないでしょうか。
そして聖人さんのことは翔也くんも知ることに。
優しい翔也くん、愛子さんのことが心配。
しかし、愛子さんも翔也くんも、聖人さん本人には何も言えない。
もちろん聖人さんも、家族には何も言えないまま。
そんな状況が続くことが考えらえる今週の前半。
しばらくの間、つらい場面を見ることになるのかもしれません。
最終週/第25週
おむすび|感想あらすじネタバレトップページ
胃がんの5年生存率はステージによってかなり変わるからね、初期なら90%以上
ただしリンパ転移していたりステルス性胃がんならば早期でもかなり落ちる
というか、聖人さんはなぜバレたくない娘が勤務している病院で検査したのか?
しかも神戸市内にたくさん病院あるのに新大阪まで行ってとツッコミ満載だわ
管理栄養士編になってからなんか荒いなあ、昨日回の食欲減退による体重減少と義歯咬合の関連エピはなるほどと思ったけど