2025/2/19(水)第20週「生きるって何なん?」
あらすじ
聖人がガーリーズに足を運ぶと、東京から来ていた孝雄と再会。歩にオシャレな服を着せてもらった聖人は、孝雄と一緒に夜の街を歩きました。そして、一緒に入った居酒屋で聖人は孝雄に体調への不安を打ち明けました。
一方、昼休みに店を出たまま帰ってこない聖人のことを愛子は心配していました。聖人がいなくなったことを聞かされた歩が探しに出ようとする直後、歩のもとに孝雄から聖人と一緒にいるので心配するなと連絡が入りました。
その後、聖人と孝雄はジャズバーに足を運び、ジャズを初めて体験し心から感動。聖人は自分の人生を振り返りました。同じ頃、いつまでも帰宅しない聖人を歩と結は心配していました。そして聖人を心配させた過去を歩と結は反省しました。
深夜、聖人はようやく帰宅しました。帰りを待ち侘びていた家族に聖人は謝罪。続けて聖人は言いました。オシャレして街を歩くのは本当に楽しい。歩と結がギャルに夢中になっていた気持ちが理解できたと。
最終週/第25週
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感想
聖人さんの気持ちが丁寧に描写された心に沁みる回でした。
聖人さんと孝雄さんの関係
聖人さんと孝雄さん。
このお二人、実は心から信頼しあっている関係であることがわかりました。
聖人さんが家族にも打ち明けられなかった不安を、最初に打ち明けた相手が孝雄さんだったという事実から。
実を言うとブログ主はずっと違和感を感じていたことがあります。
聖人さんが神戸に戻ったばかりのころ。
当時、面倒くさいキャラでしかなかった孝雄さんのことを、聖人さんは何故そこまで心配するのかと。
美佐江さんは孝雄さんを見限っていました。
美佐江さんにとって孝雄さんは、娘を救ってくれた恩人のはずなのに。
恩人なのに見限る。
そのギャップから、美佐江さんの中にある孝雄さんへの失望の深さがよく分かりました。
一方で、聖人さんの孝雄さんへの気持ちが見えなかった。
孝雄さんから拒絶されても、それでもなお孝雄さんのところに通い続ける聖人さん。
どうしてそこまで孝雄さんにいい顔をしたいのか、ブログ主には分かりませんでした。
そのころの違和感が解消され、聖人さんと孝雄さんの関係の深さが見えてきたような気がします。
あくまでもブログ主の憶測ではありますが。
孝雄さんが奥さまを亡くし意固地になる前、きっと聖人さんと孝雄さんは同年代ということもあり仲が良かったに違いない。
聖人さんも孝雄さんも仕事一筋の人です。
だから意気投合するところがあったのでしょう。
一緒に遊び歩くような仲ではなかったかも知れませんが、お互いに敬意を払い合う仲だったような気がします。
ところが奥様を亡くしたことで孝雄さんは意固地になった。
娘を亡くしたことでさらに意固地になった。
気心の知れた人がそんな状態になったら、心配せずにはいられない。
聖人さんが孝雄さんのことを心配し続けたのは、孝雄さんが意固地になる前に良好な関係であったからなのでしょう。
しかしギャルに励まされる中で孝雄さんの心は再生。
それにともない聖人さんと孝雄さんの関係も修復されました。
そして今回、聖人さんと孝雄さんは夜の街に繰り出し、家族に打ち明けられなかった秘密を聖人さんが最初に打ち明けた相手が孝雄さん。
今なら分かります。
聖人さんが孝雄さんのことをあれほど心配した理由を。
聖人さんと永吉さんの関係
趣味が嫌いだったという驚きの発言をする聖人さん。
父親の永吉さんが道楽者だったことから、父親への反発心から趣味が嫌いに。
永吉さんは常々、聖人さんのことを真面目すぎて面白くないと言ってましたが、聖人さんが無趣味であることを永吉さんは嫌がっていたのかも。
永吉さんが嫌っていた無趣味な生き方。
聖人さん、そんな生き方を後悔しはじめたようです。
無趣味な生き方を否定する聖人さん。
永吉さんと同じような考え方になりました。
これは聖人さんと永吉さんの関係が変わるフラグなのかも知れません。
聖人さんはまた、ギャルに夢中になった歩ちゃんと結ちゃんの気持ちをようやく理解しました。
歩ちゃんと結ちゃんの姉妹のうち、とりわけ歩ちゃんの性格や好みはお爺ちゃん似。
歩ちゃんの好みを理解したということ、これも永吉さんとの関係修復のフラグなのかも知れません。
聖人さんの心の中の小さな変化。
次週あたり次々と回収されるのかも知れません。
予習レビュー
聖人がガーリーズへ
精密検査の結果待ちで不安でいっぱいの聖人さん。
ある日、昼休みに店を出たまま戻らなくなってしまいます。
聖人さんが店を抜け出し足を運んだ先は歩ちゃんがいるガーリーズです。
かつてギャルを毛嫌いしていた聖人さんがギャル専門の古着屋さんに姿を現すの図。
聖人さんのガーリーズ来店に一番驚くのは歩ちゃんです。
どうしてガーリーズに来たのか。
歩ちゃんの問いかけに対して聖人さんが答えます。
「歩の働く姿を一度くらい見ておこう」
聖人さんが不安でいっぱいであることを知っている視聴者にとってみては、切なくなるような聖人さんのこのセリフ。
でも歩ちゃんはまだ事情を知らないと思われます。
落ち込んでいる様子の聖人さんを見るに見かねた歩ちゃん。
聖人さんに元気を出してもらおうと、店にある服で聖人さんを着替えさせます。
ギャル男になるのかもしれない聖人さん、今週の見どころの一つかもです。
孝雄さんがガーリーズに
ところで聖人さんがガーリーズに足を運んだそのとき、孝雄さんが店に来ています。
歩ちゃんが立ち上げたブランド「キングオブギャル」のオリジナルシューズの打ち合わせをするために東京から来ているのだとか。
孝雄さんも落ち込んでいる様子の聖人さんが心配です。
そこで孝雄が聖人を居酒屋に誘います。
居酒屋で孝雄さんと向き合った聖人さん、結ちゃんを除いて初めて精密検査を受けて不安であることを語り始めます。
自分は胃ガンかもしれない、と。
聖人さんは続けます。
人生の中でやり残したことがないか考えてみた。
そして、娘たちが働く姿を見ていないことに気が付いたと。
聖人さんと孝雄さん、その後は居酒屋からジャズバーへ。
まるで映画『生きる』の主人公のような聖人さん。
今週のサブタイトルは「生きるって何なん?」なので、聖人さんと孝雄さんが飲み歩く場面は間違いなく映画『生きる』へのオマージュなのでしょう。
『生きる』のような時間を孝雄さんと過ごし、自分のこれまでの人生を振り返った孝雄さん。
深夜になってようやく帰宅します。
父と娘たちの相互理解
聖人さんが孝雄さんと飲み歩いているそのころ、米田家では愛子さん、結ちゃん、歩ちゃんが聖人さんの帰りを待っています。
聖人さんのことを心配しながら。
そして深夜になってようやく帰宅した聖人さん。
聖人さんの帰宅で胸をなでおろした結ちゃんと歩ちゃんは初めて理解します。
自分たちが高校生の頃、お父さんが自分たちの帰りが遅いことをどれほど心配していたのかを。
一方の聖人さんも、ギャル男(?)になって街を繰り出す経験を通して理解します。
おしゃれして街を歩くのがどれほど楽しいことなのか。
二人の娘がどうしてギャルに夢中になったのかを。
物語の前半で描かれれた父親と二人の娘の相互不理解が回収。
ストーリーもいよいよ終盤を迎えていることがよくわかるエピソードです。
最終週/第25週
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田宮版「白い巨塔」では財前教授の死因は胃がんだったけど、唐沢版・岡田版では肺がん・膵がんになっています
ただしスキルス胃がんなら別、スキルス胃がんが有名になったのはイエローキャブ創設時主力だった堀江しのぶさんが亡くなられてから、堀江しのぶさんと野田社長がいなければ後のかとうれいこさん・細川ふみえさん・雛形あきこさん・山田まりあさん・MEGUMIさん・佐藤江梨子さん・小池栄子さん・根本はるみさん等も世に知られてなかったかもといっても過言ではないと個人感