2025/2/28(金)第21週「米田家の呪い」
あらすじ
永吉と佳代が神戸にやって来た数ヶ月後、永吉が永眠。糸島で永吉の通夜が営まれ、集まった面々は生前の永吉をしのびました。そんな中、永吉の世話になったという有名人が弔問に来て面々を驚かせました。
弔問客が帰ったころ、ひみこが遅れてやって来ました。ひみこは佳代に尋ねました。今後、一人でどうするのかと。聖人は佳代を神戸に呼び寄せたいと考えていました。しかし、佳代は糸島で暮らし続けることが希望でした。
その日の夜遅く、誰も見覚えのない男性が通夜の会場にやってきました。その男性は、かつて永吉が、聖人の大学進学のために積み立てたお金を貸した男の息子でした。そしてその男から、米田家の面々は初めて「米田家の呪い」の真相を聞かさました。
永吉が金を貸した相手はその半年後に亡くなっていました。最近になって亡き父の借用書を見つけたその男は、金を返すために糸島までやって来たのです。しかし聖人は受け取るのを拒みました。永吉も金は受け取らないだろうと聖人は考えたのです。
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感想
今週の振り返り:聖人さん
今週は前週に引き続き聖人さん週と言っても差し支えないような週でした。
前週の聖人さんは、病気を経て一時は死を覚悟することで自分の人生がどれほど豊かなものであることを改めて実感することができました。
そして迎えた今週。
愛子さんと出会い二人の自慢の娘がいて、義理の息子は弟子入りし孫にも恵まれた聖人さん。
しかし、心には二つのトゲが刺さったままだったのではないかと。
二つのトゲのうちの一つは父・永吉さんとの関係です。
聖人さんは永吉さんのことが嫌いでした。
永吉さんもまた聖人さんとはウマが合いませんでした。
二つ目のトゲは、嫌いな永吉さんによって人生を狂わされてしまったことです。
高校時代の聖人さんは大学に進学したかった。
その気持ちを汲んだ佳代さんは聖人さんのために学資をコツコツと貯金していたらしい。
ところが、永吉さんがそのお金を使ってしまった。
もし仮に聖人さんが父親を尊敬するような高校生だったら、永吉さんのやったことは恨んでも永吉さん本人まで恨むようなことはなかったかもです。
あるいは永吉さんを恨んだとしても大人になって理解を示していたのかも。
しかし聖人さんは永吉さんが嫌いでした。
永吉さんが嫌いな聖人さんからしたら、永吉さんのやることなすことのすべてが嫌い。
まして、自分の人生を狂わせた行いなど許せるわけがない。
しかし、二つ目のトゲ=お金を使ってしまったトゲが今週の早い段階で抜け始めました。
永吉さんのお金の使い道を聖人さんが知ったとき、これはブログ主の憶測ですが聖人さんは半分はホラと受け止め、残りの半分は人助けした永吉さんを受け止めたのかも。
そんな聖人さんにショックを与えたのが前回登場した女性の存在でした。
その女性、永吉さんが福岡・大阪間を毎日往復していた事実の証人でした。
しかも証拠写真まで持っていました。
永吉さんのトラックの写真を見せられ言葉を失ったときの聖人さんの表情が忘れられません。
あの写真を見て聖人さんがショックを受けた瞬間は、聖人さんの中の一つ目のトゲ=永吉さんへの嫌悪感が抜け始めた瞬間なのかもです。
そして二つのトゲが抜け始めた聖人さんは永吉さんとともに居酒屋へ。
この居酒屋の場面とそれに続くアサロンヨネダの父と息子の二人きりの場面を経て、聖人さんの中の心のトゲは完全に抜けました。
今週の振り返り:佳代さん
今週は、永吉さんと聖人さんの関係が修復される週でしたが、父と息子の関係修復にもっとも貢献したのは佳代さんでした。
そして父と息子の関係修復を最も喜んだのも佳代さんだったはず。
今週は、ひそかに佳代さん週だったとも言えます。
佳代さんはこれまでずっと心を痛めてきたことが考えられます。
大好きな永吉さんと大事な息子の聖人さんの仲が極めて険悪であることを。
ドラマの中で描かれることはありませんでしたが、永吉さんと聖人さんの仲を修復しようと佳代さんはこれまで心を砕いてきたような気がします。
でも佳代さんの願いはなかなか叶わなかった。
しかし、ようやくそのチャンスが到来しました。
永吉さんが太陽の塔を見に大阪に行こうと言い出したとき。
さらに永吉さんが太陽の塔は神戸の一家とみんなで行こうと言い出したとき。
佳代さんは察したのだと思います。
永吉さんは聖人さんと一緒に太陽の塔に行きたいに違いないと。
そんなふうに佳代さんが察したのは、永吉さんの衰弱です。
佳代さん、永吉さんが日に日に弱っていることがとても気になっていた様子です。
一方、永吉さん本人も自分が弱っていることを自覚していたかと思います。
また永吉さんの性格から考えて、実は体調がかなり悪かったにもかかわらず、佳代さんにも告げなかったことも考えられます。
永吉さん、我慢していたような気がします。
そして、一時は死を覚悟した聖人さんが娘たちの働く姿を見ておきたかったように、永吉さんもまた息子との関係を生きているうちに修復したいと考えたのかも。
仮に永吉さんが息子との関係修復を考え始めていたとしたら、勘の鋭い佳代さんがそれに気づかないわけがありません。
佳代さん、永吉さんと聖人さんの関係を修復させる絶好の機会と考えたのでしょう。
この度の神戸訪問を。
その狙いが当たった佳代さん。
夫と息子の確執に悩む姿や、夫と息子の関係修復に喜ぶ佳代さん。
そんな佳代さんも見てみたかった、というのが今週の感想の一つです。
一方で、永吉さんと歩んだ人生は楽しかったと語る佳代さん。
永吉さんとの別れの場面に泣かされました。
予習レビュー
永吉さん死去
平成31年(2019年)2月。
永吉さんと佳代さんが神戸にやって来て、米田親子が和解した一ヶ月後。
永吉さんは亡くなります。
おそらく今週のどこかのタイミングで永吉さんの先が長くないことを匂わせるフラグが立つものと思われます。
そして、糸島の米田家での通夜。
生前の永吉さんの「ホラ話」が回収されます。
糸島編時代、永吉さんは有名人との交友関係の自慢話を繰り返し、聖人さんからバカにされていました。
ところが、永吉さんのホラ話に登場した有名人たちが、生前の永吉さんのお世話になったといって弔問にやってくる。
弔問に来ないまでも弔電が次々と届く。
今週、永吉さんが糸島と大阪を毎日往復したのは実はホラ話ではなかったことが判明しました。
この「判明」は、「ホラ話」の回収のためのフラグだったようです。
ところで、永吉さんの通夜では有名人が弔問に訪れると言うことですが、もしかするとこの通夜の場面。
有名人ご本人が登場するサプライズが用意されているかもしれません。
永吉さんの通夜の場面がとても楽しみなブログ主です。
最後の「回収」
永吉さんの通夜の弔問客が途絶えた深夜。
米田家の面々には面識のない中年男性が弔問にやってきます。
その中年男性、かつて永吉さんが岐阜の水害の際に救った当時5歳の少年でした。
この人物の登場によって、永吉さんがお金を貸した直後にどうして連絡が途絶えたのかその理由も明らかになります。
また、どうしてこのタイミングで姿をあらわしたのか、その理由も明かされます。
詳細は本欄では省きますが、永吉さんは決してお金をだまし取られたわけではありませんでした。
ちなみにその男性は永吉さんに借りたお金を返す目的でやって来ました。
なので永吉さんがその直前に亡くなったという事実は知らないのかもしれません。
「米田家の呪い」
通夜にやって来たその男性は、永吉さんに借りたお金を返したいと言う。
でも永吉さんはもういない。
なので相続人の聖人さんが返してもらうことになるのですが、聖人さんはお金の受け取りを拒否。
親父ならそうするだろうという理由から。
糸島編のころ、聖人さんは永吉さんをうらんでいました。
自分の大学進学のためのお金を永吉さんが使ってしまったことで、自分の人生は変わってしまったと。
しかし前週に描かれた病気によって聖人さんは気がついたようです。
人生が変わってしまったことで愛子さんと出会い、愛子さんと出会ったことで二人の自慢の娘に恵まれたのだと。
永吉さんに人生を変えられてしまったのはむしろラッキーなことでした。
また、聖人さんの人生を良い方向に変えることになった永吉さんがとった行動は「米田家の呪い」によるものです。
「米田家の呪い」によって最高の人生を手に入れたと実感する聖人さん。
米田家に代々伝わってきたであろう「呪い」を受け継ぐ、「米田家の呪い」の週は幕を閉じます。
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引田天功さんのハット送ったのは娘の智子さん(元少女隊)だろうか?猪木さんはこの頃は晩年で闘病中だったよな
池畑さんは相変わらずキレイだわ、というかヒミコさんが旅しているのは余命を悟った終活だと思っていたがどうにもそうではないみたいで良かったかなと
しかし「ごちそうさん」の時もそうだったけど宮崎美子さんの泣き笑いの演技はすごいなあ、圧倒的だわ