2025/2/27(木)第21週「米田家の呪い」
あらすじ
結から真相を聞かされた聖人は、皆で太陽の塔を見に行こうと提案するものの予定が合わず、永吉と二人きりで外出。永吉と聖人は公園の中で、子供の落とし物を探す案内係の女性に協力することになりました。
その女性は永吉のことを知っていました。その女性は万博会場のレストランでウェイトレスをしており永吉のことを覚えていたのです。彼女は聖人に言いました。永吉は万博の開催期間中、福岡から食材を運び続けてくれたのだと。
その後、永吉と聖人は居酒屋へ。聖人は永吉に詰め寄りました。永吉が学費を使ってしまったことで自分の人生は変わってしまったと。しかし、今の人生に不足があるのかという永吉の問いかけに対して聖人は何も答えられませんでした。
その日の夜、聖人は初めて永吉の散髪をし、永吉は聖人の腕前を讃えました。それは聖人が永吉から初めて認められた瞬間でした。永吉の思いがけない言葉に聖人が涙したその一ヶ月後、永吉は永眠しました。
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感想
前週は、聖人さんが病気をきっかけに自分の人生を見つめ直す聖人さん週。
そして今週は人生観に変化が生じた聖人さんが、心に棘のように刺さり続けていた父親との関係が修復される週。
今回、修復がほぼ完了しました。
永吉さんと聖人さん
今回、永吉さんと聖人さんの二人きりというまさかの状況を作ったのは佳代さんです。
佳代さんは見抜いていました。
永吉さんが太陽の塔に本当に一緒に行きたいと思ってる相手は聖人さんだということを。
家族みんなでと永吉さんが言ったのは照れ隠し。
聖人さんを連れて行きたいというのが佳代さんの見立て。
この佳代さんの見立ては正しかった。
居酒屋で永吉さんが聖人さんに言いました。
当時9歳の聖人さんを大阪万博まで連れて行ってあげたかった。
しかし、9歳の子を長時間トラックに閉じ込めておくことは避けたのだと。
永吉さん、家族を放って大阪万博に行ったわけではないようです。
本当は聖人さんを連れて行ってあげたかったらしい。
ところで、永吉さんのこんな本心を聞かされても、聖人さんは安易に信じなかったかもしれません。
聖人さんが永吉さんの本心を信じる前提。
それが万博記念公園で永吉さんが再会した女性の存在。
永吉さんが毎日トラックで福岡と大阪の長距離を往復していたのは本当の話でした。
女性からそのことを教えられ、しかも写真まで見せられた聖人さん。
かなりショックを受けた様子。
父親の言葉を信じなかった自分を恥じたのかもしれません。
そして、永吉さんの「ホラ話」が実はホラではなかったとわかった上で、永吉さんの本心を初めて知った聖人さん。
どれほど嬉しかったことか。
それに加えて、永吉さんがお金を使ってしまったことも聖人さんはようやう受け入れることができたらしい。
永吉さんがお金を使ってしまったことで自分の人生は変わってしまったと考え、永吉さんを恨み続けてきた聖人さん。
しかし聖人さんは変わってしまった今の人生に心から満足している。
人生を変えられてしまったけれど、そのおかげで今の人生がある。
そんな聖人さんの喜びの表現が散髪だったのでしょう。
夜のヘアサロンヨネダで父と息子二人きりになる永吉さんと聖人さん。
こんな場面を見ることになるとは糸島編の頃は想像すらできませんでした。
本作の中で一番記憶に残る場面になることは間違いなさそうです。
そんな素敵な場面の永吉さんの決め台詞がにくい。
「やっぱりお前は本物の農家やなかな。お前は本物の理容師たい」
永吉さんと聖人さんの関係が修復された瞬間でした。
そして、その一ヶ月後に永吉さんは永眠。
次回
今回、永吉さんと聖人さんの関係が修復される瞬間が描かれましたが、このような場面は本来なら金曜日に描かれるところです。
ところが今回は木曜日。
今週、まだあと一回残されています。
永吉さんと聖人さんとの間でまだ回収しきれていないことが次回で回収されるのでしょう。
今回の聖人さんにも泣かされましたが、明日の聖人さんにも泣かされるかもです。
予習レビュー
聖人さんと永吉さんが向き合う
結ちゃんがついに聞き出すことに成功した聖人さんの大学進学のためのお金の使い道。
結ちゃんは早速その話を聖人さんに聞かせます。
そして結ちゃんが予想した通り、聖人さんは永吉さんのお金の使い道を受け入れるらしい。
永吉さんに対する小さな変化が生じた聖人さん、家族揃って太陽の塔を見に行こうと提案します。
ごねまくった永吉さんの願いを聖人さんの方から提案するわけです。
ところが、当日になって結ちゃんと歩ちゃんは急用が入ってしまい出かけることが困難に。
そんな中、佳代さんが聖人さんと永吉さんの二人で行けと粋な提案をします。
そして、聖人さんと永吉さん親子二人でお出かけ。
それまでの聖人さんと永吉さんからは考えられないことです。
しかし、その一方で聖人さんは「お金の使い道」の話に対して半信半疑のままです。
まだ永吉さんを疑っている聖人さん。
そこへ意外な人物が登場します。
万博記念公園で永吉さんはある女性と再会。
その女性は昭和45年の大阪万博のアメリカン・パークのレストランでウェイトレスをやっていた女性です。
その女性が、永吉さんに毎日食材を届けてもらった日々を懐かしむ。
聖人さんがいつものホラ話と思い込んでいたことが、実はホラ話でなかったことが判明。
永吉さんに対する聖人さんの気持ちにまた一つ小さな変化が生じます。
聖人さんと永吉さんが和解
永吉さんの「ホラ話」はもしかすると本当のことかもしれない。
そう考え始めた聖人さんは永吉さんに改めて尋ねます。
水害で被害に遭った人に金を貸したという話は本当のことなのかと。
聖人さんはそれに続けて、いくら人助けとはいえ自分の人生は変わってしまったんだと永吉さんを詰ります。
その聖人さんの問いかけに返す永吉さんの言葉が秀逸です。
「今の人生は気に入らないのか?」
聖人さん、前週に描かれた病気のエピソードを経て自分の人生はとても恵まれていると実感しています。
自分の人生を気に入らないわけがありません。
聖人さん、はっきりと自覚します。
自分の人生は変わってしまったが、変わってしまった今の人生がとても好きだと。
さらに聖人さんは、もし同じ状況になったら自分も同じことをするだろうと。
聖人さんは永吉さんのやったことを理解し、永吉さんもまた聖人さんが自分と同じ選択をすることを知る。
聖人さんと永吉さんが和解する瞬間です。
号泣場面(?)
ところで糸島編のころ、永吉さんは聖人さんについて幾度か次のように言ったと記憶しています。
お前は本物の農家じゃないと。
聖人さんと永吉さんの和解の直後、永吉さんは再び同じ言葉を聖人さんに浴びせかけます。
和解したというのに永吉さんはどうして聖人さんを詰るようなことを言うのか。
その理由が判明するのはおそらく号泣場面になると思われます。
なのでここでは伏せておきます。
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今日の回は過度な浪花節だったなあ、個人的にはちょっと苦手だったわ
明日は大鶴義丹さんが聖人さんに対してリアルまーごめ台詞あるかな?もしあれば見事なキャスティングと演出だわ
まーごめのまーちゃんことマルシアさん、最近見ないなあと思っていたらミュージカル舞台中心に活躍なされてるみたいですね
この方の歌も好きだけどブラジル至上のサッカー関連のコメントも好きだったなあ、ワイ自身もラテンサッカー好きなんで
永吉さんも「スカーレット」の喜美子も共感できることが何もないわ、身の丈にあったお金の範囲でかつ子供の為のお金に手をつけたらあかんやろ
なんだかね、日本人が現在物価高騰と税金で苦しいのに海外支援やら全く意味がないどころか逆に笑われてしまっている外交にかかる莫大な費用やらでイライラが重なる昨今だから余計にそう感じる(むしろ現在トランプさんが一番の味方にすら感じる、NHKは嫌っているが)