あんぱん

描いた絵をのぶに贈る嵩 / あんぱん 第5回

2024/4/4(金)第1週「人間なんてさみしいね」

あらすじ

出張帰りの船の上で亡くなった結太郎の葬儀が行われました。朝田家の家族は悲しみに沈みましたが、のぶは涙を流しませんでした。そんなのぶを元気づけたい嵩に寛は言いました。生きていればいつか元気になれると。

その翌日、のぶは駅に行き父・結太郎の姿を必死になって探しました。その場に居合わせた嵩はのぶに歩み寄ると一枚の絵を差し出しました。それは結太郎が旅立つ日の様子を描いた絵でした。その絵を見たのぶは初めて涙を流しました。

駅からの帰り道をのぶと嵩が歩いていると、山盛りのパンをカゴに入れた屋村が、のぶと嵩に声をかけてきました。そして、のぶと嵩が屋村のあとをついて行くと、屋村はのぶの家の中に入って行きました。

屋村は、悲しみに沈む朝田家の人々にカゴに入れたパンを配り始めました。それは屋村が焼いたあんパンでした。朝田家の人々は屋村の焼き立てのあんパンによって、生きる力を取り戻すことができました。

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感想

今週の振り返り:第1週から怒涛の展開

第1週が終わりました。

そして第1週から波乱の展開にただただ驚かされました。

第1回は登場人物たちの顔見せ回なので特段の波乱はなし。

しかし、豪華キャストが次々に登場して度肝を抜かれました。

実はブログ主は古い映画ばかり観ているせいか昨今の芸能界にはあまり詳しくありません。

だから、よく知らない俳優さんがたくさんいるんです。

前作『おむすび』の出演者は、顔もお名前も知らない人が半数以上。

ヒロインも発表時にはどんな人なのか知らないほどでした。

レギュラーキャラを演じた方の中で、顔とお名前が一致する俳優さんは米田家の祖父母とひみこさん、美佐江さん、ナベべ、そして中学生になった花ちゃんぐらだったいかも。

そんなブログ主ですが、顔とお名前が一致するビッグネームが初回から次から次へとこれでもかという勢いで登場。

一体、何が起こっているんだと思うほどでした。

これだけでもブログ主は十分過ぎるほど引き込まれました。

そして第2回目でいきなり不穏なフラグ。

結太郎さんが脈が乱れていると寛先生から診断された場面です。

また嵩くん一家がワケありであることも、第2回目から描かれ始めました。

そして第3回にして最重要キャラである嵩くんとお母さんの別れ。

しかも、「置き去り」というむご過ぎる別れです。

こうなることは分かってはいました。

それでも3回目でこれかと心底驚きました。

そして第4回で畳み掛けるようにヒロインの父親の死。

今回、第5回が悲しみに沈む朝田家の人々と、喪失感から立ち直る最初の小さな一歩。

第1週でここまで心を揺さぶられることに驚きです。

今週の振り返り:のぶちゃんと嵩くん

第1週はまた、のぶちゃんと嵩くんの関係性がとても丁寧に描写されました。

最初の出会いは激突でした。

しかも、のぶちゃんは自分からぶつかっておいて転倒させた相手を「ボケ!」と罵倒。

そしてのぶちゃんと嵩くんは小学校で再会。

ところが学校でものぶちゃんは「東京へ帰れ」と嵩くんを再び罵倒。

最悪の出会いから始まりまった二人でしたが、嵩くんがお父さんを亡くしばかりの気の毒な身の上と知ってから、のぶちゃんの嵩くんへの態度が一変しました。

こののぶちゃんの変化によって、のぶちゃんの優しさが強調されたような気がします。

その後も嵩くんを守るのは自分だと心を決め、何かと嵩くんのことを心配するのぶちゃん。

将来の二人の関係性を暗示しているのかもしれません。

今週の振り返り:主題歌について

主題歌が本作の世界観とミスマッチ。

そんなコメントがネット上でにぎわっているようです。

ブログ主も違和感を感じました。

しかし、違和感は想定内でした。

というのも今田美桜さんご自身が次のような発言をされているからです。

「初めて曲を聴いたときは、私がイメージする朝ドラの主題歌とは少し違った印象を抱きました」

ヒロインを演じる人がここまで言うのだから違和感があるんだろうなと。

しかし今田美桜さんは続けてこうも言ってます。

「聴けば聴くほど『あんぱん』の世界観にぴったりだと感じました」
「のぶの成長に主題歌の歌詞やリズムが強く結びついている気がします」

『カムカム』の時もブログ主は最初の頃、主題歌に違和感を感じました。

しかし安子ちゃんが大阪から岡山に戻る神回で、『カムカム』の主題歌はこれしかないと確信したことを思い出します。

本作の主題歌もそんな瞬間が訪れると信じています。

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予習レビューと史実のリアルエピソード

嵩くんの家庭環境

嵩くんの家族構成は次の通りです。

母:柳井登美子
キャスティング発表時は「利発で豊かな教養の持ち主」と案内されていました。

しかし実際にドラマの中で描かれる登美子さんは利発というよりはしたたかと表現した方が良さそうなかなりクセの強そうな女性です。

嵩くんはじめ、周囲の人々を振り回す予感でいっぱいです。

こういう面倒くさいキャラクターは大好きなので、ブログ主はとても楽しみにしています。

父:柳井清
嵩くんのお父さんはすでに亡くなっているという設定です。

よって回想場面としての登場がメインと思われます。

ただし一回だけ「幻」として嵩くんの目の前に登場する場面が用意されているようです。

嵩くんのお母さんはクセのある女性ですが、嵩くんのお父さんは純朴そうな男性のようです。

純朴なお父さんがクセのある女性とどうして結婚したのか。

この夫婦の性格のギャップの謎も、どこかで回収されて欲しいものです。

弟:柳井千尋
嵩くんのお父さんが亡くなったとき、千尋くんはあまりにも幼く、お父さんの記憶はあまりないようです。

さらに千尋くんは、兄の嵩くんよりも先に柳井医院に引き取られました。

なので、お母さんのこともかろうじて覚えているくらいのようです。

伯父:柳井寛
嵩くんと千尋くんの育ての親です。

寛さん夫婦は子供に恵まれませんでした。

そのため、千尋くんが幼い頃に養子として引き取り、柳井医院を千尋くんに継がせるつもりです。

なお、親を亡くした子供が叔父叔母の家に引き取られると、いじめに遭うというのがドラマや映画の定番の展開です。

しかし寛さんはそんな人物ではありません。

後継ぎに決めている千尋くんも、後継ぎではない嵩くんも、等しく愛情を注いで育てるようです。

伯母:柳井千代子
寛さんの奥様です。

嵩くんのお父さんが純朴な男性だったのに対してお母さんはクセのある女性。

嵩くんの両親はそんなアンバランスな夫婦でしたが、寛さん千代子さん夫妻は二人揃って温厚な性格のようです。

女中:宇戸しん
柳井医院には女中がいます。

それが宇戸しんというキャラクターです。

リアル嵩くんの家庭環境

リアルのぶちゃんとは異なり、リアル嵩くんには種々の情報が残されています。

父:柳瀬清
日本郵船、講談社を経て東京朝日新聞の記者となりました。

最後のキャリアの新聞記者がドラマの中では再現されています。

そして新聞記者時代、記者として赴いた中国で病死。

リアル嵩くんは4歳でした。

母:柳瀬登喜子
登喜子には二人の息子がいました。

嵩くんと千尋くんです。

ところで登喜子さんの義兄、すなわち清さんの兄には子供がいませんでした。

そのため次男は義兄の家の養子に入ることが決まっていたようです。

登喜子さんは夫を亡くした後に、嵩くんと老いた母と三人暮らしをしました。

その後、再婚を機に嵩くんも義兄の家に預けることになりました。

祖母:鉄
清さんが亡くなった後、登喜子さん、嵩くん、そして祖母の鉄さんの三人暮らしの期間があります。

当時、登喜子さんは外出がちで家にいることはあまりありませんでした。

そのため、鉄さんが母親のように嵩くんを育てました。

鉄さんの存在はドラマの中では省略されたようです。

弟:柳瀬千尋
千尋くんは、子宝に恵まれなかった叔父の家に養子として引き取られました。

千尋くんはお兄ちゃんが大好きな子でした。

また、千尋くんはイケメンで、しかも明るい性格だったこともあり誰からも可愛がられる子でした。

そんな千尋くんですが、22歳のときに戦死しています。

叔父:柳瀬寛
柳瀬医院を経営、そして嵩くんの育ての親です。

嵩くんが引き取られたとき、寛さんは弟や姉妹も養っていました。

そして弟が暮らしていた書生部屋で嵩くんは暮らしていたそうです。

叔母:柳瀬?
寛さんの奥様については詳細は不明です。

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POSTED COMMENT

  1. あさのあさみ より:

    美味しいものを食べれば、少しは悲しいことを忘れられる

    前作「おむすび」で何回も聞いた台詞で、主題でもあったと思いますが、
    今作今日のあんぱんを食べる場面こそが、その台詞にぴったりでした
    でも、今作「あんぱん」では、それよりも正義とは何かとか、何のために生きるのかが主題なのでしょうね

    それにしても、子供に先立たれるほど辛いことはないのに、子供の墓石を彫るとは辛すぎます

  2. ずんこ より:

    嵩くん、やさしい。
    千代子さんは嵩くんも亡くなったお父さんを思い出したんじゃないかと心配していたけど、そうじゃなかった。
    自分の悲しみではなく同じく父親を亡くしたのぶちゃんの悲しみを思い、どうすればその悲しみを和らげられるかと考えていたのですね。
    弱虫ではなく、とても強い子です。

    ヤムおじさん、それはないんじゃない?
    自分からあんパンを持ち込んで食べるように勧めておいて、「お代は後で」って…。
    でもこれはもしかしたら、ヤムおじさんなりの照れ隠し、なのかな?

  3. よるは去った より:

    寛「生きちゅうき・・・・・悲しいがや・・・・・生きちゅうき・・・・・苦しいがや・・・・・生きちゅうき・・・・・いつか元気になってきっと笑える日が来るがや・・・・・・。」

    伯父さんのこの言葉がやなせたかし先生のあの名曲に繋がっていくわけですね。

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