2024/4/2(水)第1週「人間なんてさみしいね」
あらすじ
ある日、嵩と千尋はシーソーに乗って遊びました。
しかし千尋が軽くてシーソーは動きませんでした。
その様子を見たのぶは千尋の後ろに飛び乗り、ようやくシーソーは動き出しました。
家に帰った嵩が、のぶや弟の千尋とシーソーで遊んだ絵を描きました。
その絵を見た叔父の寛は、「こじゃんと絵を描け」と嵩に語りかけました。
そんな中、嵩の母・登美子がしばらく留守にすると言ったまま柳井家を出ました。
嵩は千尋とともに、家を出て行った登美子の後を追いかけました。
あくる日、嵩は学校を欠席しました。
嵩のことが気になるのぶは、シーソーに座り込んでいる嵩の姿を見つけました。
参考:地デジ番組表
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鑑賞後の感想
感想欄は放送後に追記します。
予習レビューと史実のリアルエピソード
のぶちゃんと嵩くんの出会い
この物語の冒頭がのぶちゃんと嵩くんの出会いの瞬間でした。
物語が少しだけ進んで、転校してきた嵩くんが初めて登校する場面でもなく、たまたま家が近所だったから知り合う場面でもなく、いきなり冒頭。
これだけでも十分すぎるほどインパクトのある出会い場面です。
それに加えて、二人の出会いの場面はのぶちゃんにとっては大好きなお父さんが出張から帰ってきたとき。
一方の嵩くんは、大好きなお父さんを亡くして悲しみの中、東京から御免与にやってきたタイミング。
二人は真逆の状況で出会いました。
さて、ドラマの中では小学生時代に出会ったのぶちゃんと嵩くんでしたが、史実の中でのリアルのぶちゃんとリアル嵩くんの出会いは、二人が成人してから。
さらにドラマの中では二人の出会いは戦前でしたが、史実の二人の出会いは戦後です。
なのでドラマに描かれたころ、二人はまだお互いの存在を知りません。
昭和初期、二人は何をしていたのか。
以下に簡単にまとめてみます。
二人が出会うまでのリアルのぶちゃん
リアルのぶちゃんこと小松暢さんは大正7年(1918)に大阪府生まれ。
リアル嵩くんが生まれたのは大正8年(1919年)ですが、リアル嵩くんは早生まれなので二人の学年は一緒です。
二人が出会うまでのリアルのぶちゃんも、ドラマの中で描かれるのぶちゃんと同様に「ハチキン」「韋駄天」などと呼ばれる足の速い女の子だったようです。
その足の速さは短距離走の県大会で優勝するほどの実力。
そして、ドラマの中ののぶちゃんと同様に、リアルのぶちゃんのお父さんも商社に勤務していました。
勤務先は、当時日本最大の総合商社だった鈴木商店。
リアルのぶちゃんが生まれたとき、お父さんは同社の大阪の木材部に配属。
そのためリアルのぶちゃんは大阪生まれです。
ところで『虎に翼』の中で主人公のお父さんが疑獄の容疑者として逮捕される場面がありました。
あの疑獄の舞台となった企業は鈴木商店と同じ財閥系の企業でした。
話を本作に戻します。
リアルのぶちゃんは6歳の時にお父さんを亡くしています。
成長したリアルのぶちゃんは女学校を卒業後に東京の会社で働いた後に結婚。
しかしご主人は終戦直後に病死。
戦後の混乱期、リアルのぶちゃんは自活するために高知新聞者の記者募集に応募。
採用されて同社の戦後初の女性記者に。
そして高知新聞社への就職がリアル嵩くんとの出会いに繋がります。
二人が出会うまでのリアル嵩くん
リアル嵩くんことやなせたかしさんが生まれたのは大正8年(1919年)。
ドラマの中の嵩くんは初登場時にすでに亡くなっているという設定ですが、リアル嵩くんも4歳のときにお父さんを亡くしています。
その後しばらく、リアル嵩くんはお母さんと弟の三人暮らしを始めます。
そしてリアル嵩くんが小学二年生のとき。
お母さんがリアル嵩くんに言いました。
あなたは身体が弱いから、大人になるまでお医者さんの家で預かってもらうと。
そして叔父が経営する柳瀬医院に連れてこられました。
まだ幼かったリアル嵩くんはお母さんの言葉をそのまま素直に信じたそうですが、お母さんは再婚したので、リアル嵩くんを叔父の家に預けたのです。
優しい叔父に我が子同然に育てられたリアル嵩くんは中学を卒業後は東京の美術学校へ進学。
美術学校を卒業後、製薬会社に就職するものの一年ほどで召集され軍隊へ。
戦地の中国から帰国し、故郷の高知でしばらく友人の家の仕事を手伝った後に、高知新聞社の記者募集に応募。
同社に採用されリアルのぶちゃんと出会いました。
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