2025/3/31(火)第1週「翼と刀」

あらすじ

りんたちが暮らしている村の隣町でコレラが発生。しかし、りんと安が心配するのは祭りが無事に行われるかということでした。その頃、りんと安は信右衛門から書を教わるものの、祭りが楽しみで書の稽古に集中できずにいました。

その頃、東京では仕事の失敗が続いたことで直美は給金を減らされていました。そんなある日、直美は街角でスリに遭った見知らぬ親子を助けました。その親子は、縁談のために東京に来ていた美津と安でした。

一方、りんたちが暮らす村の中でもコレラが発生。村の人々はコレラ患者の看病をする者を、金が欲しくて看病をするのかと罵りました。その様子を見ていたりんは、コレラよりも人が怖いと信右衛門に語りました。

ほどなくして虎太郎の母・栄がコレラに感染し「避病院」に担ぎ込まれました。病院に入れば安心だと口にするりんに対して村人の一人が言いました。「避病院」は「死病院」とも呼ばれ、一度入ったら二度と出て来られないのだと。

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感想

前回の最後に虎太郎くんがりんちゃんに隣町でコレラが発生したと報告。

今回はその続きから。

平穏な日々

隣町でコレラが発生しても、特に安ちゃんが心配するのはお祭りが開かれるかどうかということ。

りんちゃんも安ちゃんに限りなく近い感覚を持っていそう。

一ノ瀬家の姉妹、二人ともコレラがどれほど恐ろしいものかをまだ分かっていない様子です。

お父上から書の稽古をつけられても二人は上の空。

お祭りの囃子の音が聞こえてくると、そわそわしてしまい書の稽古どころではない。

そして迎えた村祭り。

りんちゃんと安ちゃんはすぐに虎太郎くんの姿を見つけました。

りんちゃんが虎太郎くんのことを好きだと知っているらしい安ちゃんは、またしてもりんちゃんをからかう。

なかなかませ妹です。

姉よりもおませかもしれません。

今回の前半では、そんな平穏な日々の様子が今回の冒頭で描かれました。

しかし平穏な日常に忍び寄るコレラ。

りんちゃんと美津さんが買い物に行くと、鰻屋の女房が主人は寝込んでいると言う。

寝込んでいるご主人、どうやらコレラらしい。

でも、そんなことがバレたら商売あがったりです。

何事もなかったかのようにその場を取り繕う鰻屋の女房。

平穏な日々が失われるフラグが立ちました。

村で初のコレラ感染者

村の中で初のコレラ感染者が出ました。

看病するために男性がやってくると、そんなにまでして金が欲しいのかと罵られる。

資料によると当時は看病は卑しい仕事とみなされ、経済的に困窮している者が仕方なく従事していたのだそうです。

そんな当時の空気を描いたのでしょう。

感染者の出た家に集まる人々。

集まってきた人々に謝る感染者の家族と思われる女性。

数年前の嫌な記憶がよみがえります。

話がそれますが前作が描かれた時代もコレラ感染に悩まされていました。

リアルヘブンさんが松江を離れて熊本に向かう頃も、松江ではコレラが流行。

感染拡大を防ぐため、リアルヘブンさんは教え子たちに自分の見送りは自粛するように要請したのだそうです。

しかしリアルヘブンさんの言うことを聞かない教え子たちが松江港に多数集まったそうなのですが・・・

話を本作に戻します。

そんなこんなしているうちに、今度は虎太郎くんのお母上がコロナに感染してしまったらしい。

今回の前半では、主人公から遠い世界の話だったコレラがそこまで近づいて来ました。

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予習レビューと史実のリアルエピソード

ドラマの中でりんちゃんには妹が一人いますが、りんちゃんの実在モデルの兄弟姉妹の構成は次のとおりでした。

長女・八千代(やちよ)
次女・和(ちか)
長男・復彦(ふくひこ)
次男・衛(まもる)
三女・釛(こく)

今回の予習レビュー欄では実在の兄弟姉妹のうち、

ドラマの中で描かれる安ちゃんの実在モデルと思われる三女・釛さん。

ドラマの中では再現されませんが、浮き沈みの激しい人生を送った長男・復彦さんの情報をまとめました。

一ノ瀬安の実在モデル:大関釛(こく)

りんちゃんの妹・安ちゃんの実在モデルは大関釛(こく)さんです。

今回の予習欄では、大関釛さんについてコンパクトにまとめました。

大関釛さんは、1866(慶応2)年に大関弾右衛門と妻・哲の三女として生まれました。

姉に八千代さんと和さん、兄に復彦さんと衛さんがおり、五人きょうだいの末っ子でした。

物静かな性格で、活発だった姉・和さんとは対照的であったと伝えられています。

釛さんは栃木県烏山町の川原健次郎さんと結婚。

諭さんと博巳さんの二男をもうけました。

1907年に兄・復彦さんが結核で亡くなると、和さんの依頼で遺児の増博さんを烏山で預かることになります。

1909年に夫を亡くした後、1912年ごろに息子・博巳さんを連れて上京。

博巳さん東京専門学校(現・早稲田大学)英文科に入学させました。

このとき釛さんは和さんの家に身を寄せ、家事を一手に引き受けています。

1921年、博巳さんは鹿内貞さんと結婚しました。

貞さんはもともと和さんが支援した看護婦で、和さんの強い勧めで縁組が実現しています。

やがて貞さんは「大関看護婦会」の後継者にも指名されました。

1912年以降、釛さんは東京の大関家にとどまり続け、晩年の和さんを支え、その最期を看取りました。

静かに家族をつなぎ続けた生涯でした。

大関復彦

大関復彦さんは、大関弾右衛門と妻・哲の長男として生まれました。

姉に八千代さんと和さん、弟に衛さん、妹に釛さんがおり、五人きょうだいの三番目にあたります。

大関家の跡取りである長男という立場でした。

1869(明治2)年、明治政府が黒羽藩に永世禄1万5,000石を支給した際、父・弾右衛門が家老を辞職していたため、幼い復彦さんには「一人扶持」だけが与えられました。

一人扶持とは、下級武士に支給された給与米の単位で、年間およそ1石8斗の米に相当します。

黒羽藩の他の家老たちには50石が与えられており、この扱いに姉の和さんは強く憤ったと伝えられています。

成長した復彦さんは東京での生活になじめず出奔。

やがて、挫折から自暴自棄な生活に陥ったと言われています。

その後、長らく音信不通でしたが、1907(明治40)年に和さんと再会しました。

復彦さんは「東京看護婦会」近くの裏長屋で病に伏しており、和さんは結核と見抜いて日赤病院へ入院させます。

しかし同年7月16日に亡くなり、素性不明の女性との間に生まれた遺児・増博さんが残されました。

和さんはその子を引き取り、妹・川原釛さんの住む烏山に預けています。

増博さんは後に烏山中学に進学しました。

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