2025/8/19(火)第21週「手のひらを太陽に」
あらすじ
のぶが登美子を訪問。登美子は嵩の成功を心から喜んでいました。そんな登美子の様子をのぶは嵩に報告。そしてのぶは嵩に登美子に会いに行くようにすすめるものの、嵩は登美子に会いに行く気にはなれませんでした。
その頃、蘭子の映画評を読んだ八木が、映画への愛がないと蘭子に厳しい指摘をしました。映画が好きで映画評を書き始めたのに映画をこき下ろしているばかりだ。そんなことを続けていて、一番不幸になるのは君だと。
映画への愛がないと言う八木の言葉に腹を立てた蘭子は、家族も持たずにいるような者から「愛がない」などと言われたくないと言い返しました。その後、八木が戦争で家族を亡くしたことを嵩から聞かされた蘭子は深く後悔しました。
その数日後、蘭子は八木に謝罪。蘭子の謝罪を受け入れた八木は家族を空襲で亡くした絶望を語りました。一方でのぶは、蘭子は八木に恋をしているのではないかと嵩に語りました。二人の会話を耳にした蘭子は、一生恋愛をするつもりはないと否定しました。
最終週/第26週
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感想
登美子さん
登美子さんがこれまでになく上機嫌。
いつだったから登美子さんは自分で自分のことを見栄っ張りと言ってましたが、見栄っ張りな性格が息子で満たされたので上機嫌なのでしょう。
息子が作詞家として成功したので十分に満たされたらしい。
以前は三星百貨店の包装紙は嵩くんが手がけたと自慢してましたが、今回はロゴだけ嵩くんが書いたと正確に言ってました。
作詞家という自慢のネタがあるので、包装紙のネタは盛らなくてもよくなったのでしょう。
そして、好きなことをするのが一番と嵩くんが吹いてしまうような発言までする。
でも、ちょっとだけネタバレになりますが、この先で漫画家としてなかなか売れない嵩くんに対して、登美子さんは漫画なんてやめろと言う場面があるらしい。
漫画は嵩くんの好きなことなのに。
漫画家として嵩くんは自分の見栄っ張りな性格を満たしてくれないから、漫画家はダメなのか?
まだまだ謎が多い登美子さんです。
蘭子ちゃん
のぶちゃんが蘭子ちゃんの恋に気がつきました。
嵩くんは気づいていませんでしたが。
振り返ってみると、蘭子ちゃんの豪ちゃんに対する気持ちものぶちゃんはしっかりと気がついていました。
のぶちゃんは自分の気持ちには鈍感なところがありますが、二人の妹、とりわけ蘭子ちゃんの気持ちは見通せるのかもです。
では蘭子ちゃんの本当の気持ちはどうなのか?
のぶちゃんの推測は当たっているのか、はずれているのか?
おそらくのぶちゃんの推測は当たっているような気がしています。
何故なら、のぶちゃんと嵩くんの会話を聞いてしまったらしい蘭子ちゃんは、恋心を否定しなかったからです。
蘭子ちゃんは、のぶちゃんと嵩くんに「私は一生恋愛をしない」と宣言しました。
その宣言は今の恋心の否定ではなく、今後の恋愛の否定です。
なので蘭子ちゃんの八木さんへの恋心は確定と考えて良さそうです。
そして、今後の展開が少しだけ見えて来ました。
以下、少しだけネタバレが含まれます。
次週、のぶちゃんが蘭子ちゃんの恋心を再び指摘する場面があります。
その場面では、のぶちゃんは蘭子ちゃんに直接指摘します。
今回のように嵩くんとの会話を蘭子ちゃんがたまたま聞いてしまったなんていう状況ではありません。
そして、のぶちゃんから指摘をされた蘭子ちゃん。
蘭子ちゃんとしては珍しく激しく動揺。
おそらく、この場面が蘭子ちゃんの恋心が視聴者の誰の目にも明らかになるものと思われます。
これはブログ主の推測ですが、今回の段階では蘭子ちゃんは自分の恋心を自覚できてはいない。
次週になってはっきりと自覚。
そんなところかなとも思います。
そして翌々週。
蘭子ちゃんは、もう八木さんの会社の仕事はしない、八木さんの会社には行かないとまさかの宣言をします。
その理由は今のところ不明です。
そして、これもブログ主の推測ですが、蘭子ちゃんは今回宣言したように、一生恋愛するつもりはないのでしょう。
大事な人を亡くすことが怖いから。
しかし蘭子ちゃんは八木さんに恋をしてしまったと自覚した。
このままでは八木さんに対して本気で恋愛感情を持ってしまいかねない。
それが怖くて、翌々週の蘭子ちゃんは八木さんの会社には行かないと言い出すのではないか。
八木さんのことを忘れるために。
ちなみに翌々週、八木さんの会社にはもう行かないと宣言する蘭子ちゃんを、のぶちゃんが説得する場面があります。
もっと自分の気持ちに素直になれと説得するんです。
その後がどうなるのかは今のところ不明。
しかし、蘭子ちゃんが今回宣言した「私は一生恋愛をしない」は撤回されるような気がしてきました。
予習レビューと史実のリアルエピソード
まずは前週の振り返り
まずは前週の後半の振り返りから。
前週の後半、嵩くんはミュージカル『見上げてごらん夜の星を』の舞台美術を手がけました。
この仕事を嵩くんに依頼したのは六原永輔。
そして嵩くんを六原永輔に紹介したのはたくやくんでした。
そしてミュージカルは大ヒット。
六原永輔とたくやくんは大喜びでした、どうやら嵩くんは素直に喜べないらしい。
それもそのはず、嵩くんは漫画家として売れることが目標です。
舞台美術は本業ではありません。
ミュージカルの大ヒットにより嵩くんの舞台美術も高く評価されるようです。
しかし、漫画家としは売れない。
嵩くんとして不本意な状態のままです。
そんな中で、たくやくんが今度は嵩くんに作詞の依頼。
嵩くんの言葉の才能を見込んでのことなのでしょう。
しかし嵩くんは作詞の依頼を拒否。
漫画家として売れないまま漫画以外の仕事をすることが嫌なのでしょう。
ところが漫画家として売れない嵩くんを支えるために、のぶちゃんが仕事を掛け持ちしていたことが発覚。
嵩くんがのぶちゃんに謝罪している時、ひらめいた歌詞が『手のひらを太陽に』でした。
前週はここで終わりです。
『手のひらを太陽に』が大ヒット
一度は断ったものの、たくやくんの依頼で作詞した『手のひらを太陽に』は、子供向けの歌番組『みんなのうた』で紹介され大ヒット。
また、ミュージカル『見上げてごらん夜の星を』の舞台美術が高く評価されたこともあり嵩くんのもとには様々な仕事が舞い込むように。
ただし今週、嵩くんが引き受ける仕事はショーの構成や舞台美術など。
残念ながら漫画以外の仕事ばかりのようです。
それでも前週に、のぶちゃんに苦労をかけていたことを知った嵩くんは、これ以上のぶちゃんに苦労をかけないように頼まれた仕事を次々と引き受けるように。
そして嵩くんの収入だけで家計を維持できるところまでになるのが今週です。
一方、かつて薪先生の事務所を解雇され、その後は会社勤めを続けていたのぶちゃんは、今度は会社を解雇されてしまう。
でも、嵩くんの収入だけで食べていけるようなので、お金のことについてはもう安心して良さそうです。
【史実】『手のひらを太陽に』
三越をやめて独立してから8年が経過した昭和36年(1961)年、リアル嵩くん42歳。
漫画家として売れない日々が続いていました。
自分は漫画家として売れないまま終わってしまうのか。
不安な気持ちでいっぱいのリアル嵩くんは、子供のころによくやっていた「レントゲンごっこ」をしました。
「レントゲンごっこ」とは懐中電灯で手のひらを透かし手の中の血流を浮かび上がらせる遊びです。
「レントゲンごっこ」をしたリアル嵩くんは、気持ちは落ち込んでいても手のひらには真っ赤な血が流れているを見て、自分は生きていることを時間。
このときの感動を謳ったのが『手のひらを太陽に』でした。
『手のひらを太陽に』は、ミュージカル『見上げてごらん夜の星を』の仕事がきっかけとなって親しくなったリアルたくやくんが作曲。
昭和36年(1961)年、民放のテレビ局が『てのひらを太陽に』を初めて放送。
その翌年の昭和37年(1962)年、『てのひらを太陽に』はNHKでも放送され、放送後に発売されたレコードは大ヒットしました。
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