2026/1/15(木)第15週「マツノケ、ヤリカタ。」

あらすじ

帰りの遅いヘブンが山橋薬舗にいることが分かり、トキはさっそく山橋薬舗に足を運びました。しかし、そこにいたのは山橋だけでした。トキは山橋の様子に違和感を覚えるものの、店の中にヘブンの姿はありませんでした。

ヘブンはどこに行ってしまったのか。ヘブンを見つけることが出来ずトキは不安を募らせました。不安を抱えたまま帰宅したトキを、司之介とフミは励ましました。そんな中、ヘブンはようやく帰ってきました。

明くる日、サワが松野家にやって来ました。トキの生活環境が大きく変わっていることにサワは驚きました。フミが借金取りに返した金額の多額なことにも言葉を失いました。ショックを受けたサワは長居せず帰ることにしました。

サワを途中まで見送ったトキは人力車に乗っているヘブンの姿を目撃。トキが後をつけるとヘブンは山橋薬舗の中へ入って行きました。トキは山橋の制止を振り切り店の奥へ。すると店の奥にある洋食屋でヘブンは洋食を食べているところでした。

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感想

ヘブンさんの嘘

前回、錦織くんがヘブンさんに対して言いました。

嘘はお嫌いではなかったのかと。

しかしヘブンさんはその問いかけに無言でした。

今回の最後、錦織くんが「嘘」と言ったヘブンさんの行動が明らかになりました。

前回、ヘブンさん専属の車夫・永見さんが口をすべらせたことで、トキちゃんは山橋薬舗へ。

しかしヘブンさんの姿はそこにはありませんでした。

しかし山橋さんの態度は違和感全開でしたが。

不安を抱えたまま家に帰ると、司之介さんが安定して余計な一言を言う。

ヘブンさんはトキちゃんと口づけしたがっていたがトキちゃんはそれを拒んだ。

だからヘブンさんは誰かと口づけしてるのではないかと。

司之介さん、どういう想像力を持っているのか。

その直後にヘブンさんが帰宅。

ヘブンさんの口の横に「紅」がついている。

司之介のとんでもない想像力はまんざらでもない?

その翌日、町中でヘブンさんの姿を見かけたトキちゃんは山橋薬舗へ。

その日も薬舗の中にはヘブンさんはいませんでしたが、山橋さんの襟元に赤い何かが付着。

それを見て何かを察したらしいトキちゃん、山橋さんの制止を振り切り店の奥に進むと、そこにまさかのヘブンさん。

次回は今週の最後。

次回にはヘブンさんの謎の行動とその動機が明らかになるのでしょうか。

トキちゃんとサワちゃんの関係

次週のお題は、ギクシャクするトキちゃんとサワちゃんの関係です。

今回、二人の関係がギクシャクするトリガーが描かれました。

小さな花束を持って松野家にやって来たサワちゃん。

そのささやかな贈り物を見たとき嫌な予感がしました。

前回まで松野家にお祝いのためにやって来た人たちが持って来た祝いの品は立派なものばかり。

サワちゃんが手にしていた花束は他の贈り物とあまりにギャップが大きい。

サワちゃん、松野家の玄関先に立つと玄関には立派すぎる花が生けてありました。

持参した小さな花束を咄嗟に捨てるサワちゃん。

これが「ギクシャクした関係」の最初のトリガーでした。

そして屋敷の中に迎えられるサワちゃん。

上等なお菓子でおもてなしを受けるサワちゃん。

まだ「川の向こう側」にいる自分の暮らしとの差があまりにも大きすぎる。

サワちゃん、どんな気持ちでいたのか。

そこへ銭太郎さんが久しぶりの登場です。

銭太郎さん、松野家が引っ越したことを知らなかったらしい。

借金を踏み倒すつもりだったのかとフミさんをなじる銭太郎さん。

ところがフミさんはしっかり借金を返しました。

しかもいつもより大きな額を。

返したお金のあまりに多額なことに銭太郎さんは腰を抜かしましたが、その様子を後ろから見ていたサワちゃんも言葉を失いました。

その時にサワちゃんがさりげなく口にした一言。

それは「別世界」。

サワちゃんの目には、トキちゃんは川の向こう側のさらにもっと遠くに行ってしまったように見えたのでしょう。

急に帰ると言い出すサワちゃん。

玄関先に捨てられたままの小さな花束が、サワちゃんの今の気持ちを語っていました。

しかしトキちゃんはまだサワちゃんの気持ちに気がついていません。

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予習レビューと史実のリアルエピソード

前回の本欄では、ラフカディオ・ハーンが日本に帰化し小泉家に入る決断をし、小泉セツさんと法律上の問題もクリアした正式な結婚をする経緯を紹介しました。

ラフカディオ・ハーンは小泉セツさんを夫のない妻にしたくない、長男の一雄を父親のいない子供にしたくない。

そんな思いからラフカディオ・ハーンは「帰化」の道を選んだわけです。

今回の本欄では、ラフカディオ・ハーンが「帰化」の道を選んだその背景にあるラフカディオ・ハーンの家族観についてまとめてみます。

ラフカディオ・ハーンの家族観

ラフカディオ・ハーンが結婚や国籍の問題について深く悩んでいた背景には、自身の幼少期の体験がありました。

彼の父チャールズは家庭に対して無責任な人物でした。

妻を捨て子を捨てました。

その結果としてラフカディオ・ハーンの母ローザを不幸な境遇に追いやりました。

ラフカディオ・ハーンも苦難の日々を強いられることになりました。

ラフカディオ・ハーンにとって幼少期から青年期にかけての記憶は深い傷となって残っていました。

だからこそラフカディオ・ハーンは、セツを「夫のいない妻」に、一雄を「父のいない子」にするつもりは全くありませんでした。

ラフカディオ・ハーンにとって妻子を置いて帰国することなど、あり得ない選択肢でした。

また、一雄が青い目をしていることも心配の種でした。

もし自分が死んだり、日本にいられなくなったりした場合、一雄は日本社会の中で苦労するのではないか。

そんな思いが常に頭を離れなかったのです。

さらに、ラフカディオ・ハーンにとってセツは単なる妻ではなく、「自分と一体のような存在」にまでなっていました。

さらにセツの養父母である金十郎とトミも守るべき存在と考えるようになっていました。

ラフカディオ・ハーンにとって妻の家族は、自分の家族と同じくらい大切な存在になっていたのです。

こうした思いから、たとえ帰化によって収入が下がったり、西欧の保護がなくなったりしても、それを受け入れても良い。

ラフカディオ・ハーンはそう考えるようになりました。

ラフカディオ・ハーンはまた、英国の個人主義よりも、「主人の遺したものは何となく家族全員のものになる」という日本的な家族観にも魅力を感じていました。

英国の個人主義では、遺産は明確に個人へと分配されます。

しかし日本的家族観では、家を単位として遺産やゆるやかに共有され、その考え方がラフカディオ・ハーンには心地よく感じられたのです。

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