2026/1/30(金)第17週「ナント、イウカ。」

あらすじ

ある日、庄田が一人で松野家にやって来ました。庄田はとりとめのない話をするばかりで本題に入ろうとしませんでした。そんな庄田の様子を見ていたトキは、庄田が松野家にやって来た目的を察しました。

トキが察したとおり庄田はサワの気持ちをトキに確かめたかったのです。庄田のサワへの思いを知ったトキは庄田に言いました。サワのことを庄田にお願いしたいと。庄田は神妙な面持ちでトキの言葉を受け取りました。

その数日後、庄田は錦織と江藤に会い松江中学の英語教師の職を得ました。庄田はそのことを白鳥倶楽部にいるサワに報告。続けて庄田はサワに言いました。夫婦になろう。借金を返して長屋から出ようと。

その日の夕暮れ、トキは天国長屋のサワを訪ねました。トキはサワを祝福するつもりでいました。しかしサワは庄田からの求婚を断っていました。断る理由もないのに求婚を断ってしまったサワはそのことを悔い、トキの胸の中で泣き崩れるのでした。

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感想

今週の振り返り:サワちゃん

今週はサワちゃん週と言ってもいいような週でした。

トキちゃんがヘブンさんとともに天国長屋を脱出し、なみさんも福間さんとともに天国遊郭を脱出。

そんな中でサワちゃん一人、川のこちら側に残されてしまいました。

川の向こう側の城下町に戻れただけでなく、驚くほどの暮らしを出来るようになったトキちゃんが遠くに行ってしまったと感じるサワちゃん。

辛酸を一緒に舐めてきた親友を失ってしまった気持ちだったのでしょう。

また、トキちゃんはヘブンさんの力を借りて天国長屋を脱出。

なみさんも福間さんの力を借りて天国遊郭を脱出。

そんな中でサワちゃんだけが力を貸してくれる人がいない。

この孤独感もサワちゃんを頑なにし、トキちゃんとの関係をこじらせてしまった一因だったかもしれません。

そんなサワちゃんにも力を貸してくれる人の存在があらわれました。

庄田くんです。

当時の女性では高給を得られる教員になって天国長屋から出たい。

そんなサワちゃんの教員を目指す動機を聞かされた庄田くん、何か思うところがあったのでしょうか。

勉強の手伝いを申し出ます。

しかし、庄田くんがそんな申し出をしたのはサワちゃんが最も頑なになっていたタイミングでした。

誰かの力を借りるつもりはないと拒むサワちゃん。

しかし庄田くんは大きい男でした。

自分の力を借りるのではなく、自分の力を利用したらどうかと提案。

庄田くん男前すぎです。

今週の振り返り:庄田くん

庄田くんもまた問題を抱えていました。

松江中学校の英語教師のオファーを受けたものの庄田くんはそれを辞退。

自分がいたら錦織くんが仕事をしにくいだろうというのが事態の理由でした。

ここまでの展開でブログ主は考えました。

錦織くんは教員免許の試験に落ちたのに教員にまでなり校長職のオファーまで受ける出世。

一方の庄田くんは教員免許の試験に合格したのに錦織くんの後釜というポジション。

このねじれた状況の中で、

・庄田くんは錦織くんの処遇に対して理不尽さを抱える
・錦織くんは真実を庄田くんに知られている危機感を覚える

そんな二人の微妙な関係があるのではないかとブログ主は推測したのです。

しかしこの推測はハズれました。

庄田くんは、

・錦織くんの出世を心から祝福している
・それ故に自分がいたら錦織くんはやりにくいだろう

一方の錦織くんは、

・今は庄田くんの方が優秀と理解している
・だから自分の部下になるのは迷惑だろう

と、お互いが相手を尊重するがゆえにすれ違いが生じていました。

実に美しいすれ違いでした。

そのすれ違いを乗り越えさせるほどのことが庄田くんの中に起きました。

サワちゃんへの恋です。

ところが・・・

ネタバレ含む:サワちゃんと庄田くん

今回でサワちゃんに春が到来すると楽しみにしていたら、まさかの結末が容易されていました。

サワちゃん、庄田くんからのプロポーズを断ってしまいました。

これにはびっくりです。

庄田くんはプロポーズの際に「借金を返して長屋を出よう」と言いましたが、あれがまずかったに違いない。

でも・・・

以下、ネタバレが含まれます。

どのように回収されるかはわかりませんが、以下のことがすでに確定です。

・サワちゃんと庄田くんは夫婦になること
・サワちゃんは正規の英語教師になること

二人のハッピーエンドは確定しています。

次週はそこに至るプロセスを見せてもらえるかもしれません。

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予習レビューと史実のリアルエピソード

今週、トキちゃんとヘブンさんの松江での日々が描かれるのを機に、史実の小泉セツさんとラフカディオ・ハーンの結婚後の松江のゆかりの地をまとめてみます。

武家屋敷

小泉セツさんとラフカディオ・ハーンは松江で暮らした明治23年(1890年)8月30日から、翌明治24年(1891年)11月15日まで。

二人が松江で暮らした期間はわずか約1年3ヶ月でした。

暮らした期間は短かったものの、ラフカディオ・ハーンは松江を「神々の国の首都」と呼ぶ日本への愛着を深める転機となった特別な期間でした。

また、この短い期間の松江での体験や小泉セツさんから聞いた日本の伝承や民話は、後の代表作『怪談』や『知られぬ日本の面影』などの重要な作品の源泉となりました。

ちなみに、ラフカディオ・ハーンの松江での最初の住まいは富田旅館。

富田旅館に3ヶ月ほど滞在した後に宍道湖に近い借家で5ヶ月ほど暮らしました。

小泉セツさんとラフカディオ・ハーンが出会ったのは、二番目の住まいである宍道湖に近い借家でのことでした。

そして結婚した小泉セツさんとラフカディオ・ハーンは、ラフカディオ・ハーンの希望によって庭のある武士の屋敷へ転居。

現在進行中のドラマの中でトキちゃんとヘブンさん、そして松野家の夫婦が暮らしている家がこれに該当します。

屋敷は庭に囲まれており、その庭には池もありました。

そして、その池にヘビがやってくると、池に住んでいるカエルを食べないようラフカディオ・ハーンは自分の食事を分け与えたと伝えられています。

ドラマの中でナレーションの役割を担うヘビとカエルにも「実在モデル」が存在したようです。

なお、小泉セツさんとラフカディオ・ハーンがその武家屋敷で暮らした期間は5ヶ月。

武家屋敷で5ヶ月暮らした後、小泉セツさんとラフカディオ・ハーン、そしてその家族たちは松江を離れ熊本に移住しました。

橘泉堂山口卯兵衛商店

ヘブンさんの求めたビールをようやく見つけたお店。

また前週では、ヘブンさんがトキちゃんに嘘をついてまで西洋料理を堪能した「山橋薬舗」。

このお店の実在モデルは山口薬局。

山口薬局は通称で正式名称は橘泉堂山口卯兵衛商店。

山口薬局は現存する薬局で、本作『ばけばけ』の放送によってラフカディオ・ハーンがビールを飲んだ店として注目を集めるようになりました。

ラフカディオ・ハーンが松江に住んでいた当時、ビールを販売していたのはこの山口薬局だけでした。

そのためラフカディオ・ハーンが晩酌で楽しんだビールを求めたのが山口薬局で間違いないと言われています。

山口薬局の創業は明和9年(または安永元年、1772年)。

店舗は現存し、現在の建物は明治時代中期に建てられ当時の松江の代表的町屋建築として、松江市登録歴史建造物に指定されています。

ラフカディオ・ハーンが松江に住んでいた当時のガイドブックには山口薬局が取り扱っていた商品が下記のとおり紹介されているとの由。

・ドイツ製目鏡
・香具香水石鹸類
・医療用諸機械
・舶来染め粉
そして
・西洋酒類

現在は漢方薬や草木茶などの販売を行い、漢方薬局として日本漢方連盟にも登録。

また昔使われていた薬箪笥や古い薬瓶、そして古いビールのラベルなどを展示。

博物館としても楽しめる施設になっているのだそうです。

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