本放送:2011年11月4日(水)
再放送:2014年5月7日(水)
再々放送:2024年10月23日(水)
第5週「私を見て」
花言葉の花「スカシユリ」
あらすじ
心斎橋百貨店に制服の見本を着用して姿を現した糸子は、支配人の花本を驚かせました。しかし新しいデザインに心をひかれた花本は、制服を着用した糸子を百貨店の玄関口やエレベーター前に立たせてはしきりにメモをとっています。
その後、支配人室に呼ばれた糸子は花村から採用を告げられました。しかし、新年の初売りまでの一週間に20着を納品せよという厳しい条件。糸子は「出来ます」ときっぱり請け負うと、納期に間に合わせるための準備に取りかかりました。
制服受注に家族は大喜び。生地の裁断を家族に任せると糸子は桝谷パッチ店に足を運びますが、借りるつもりだったミシンを借りることが出来ません。神戸の松坂家に連絡すると祖父母は心から喜んでミシンを提供してくれることになりました。
しかし神戸に行くという糸子に善作は激怒し神戸行きは許さないと言い出します。ところが祖母が神戸に行け、善作は自分が何とかすると助けてくれました。糸子は荷物をまとめると神戸行きの電車に飛び乗るのでした。
感想
現物バーンの作戦が大成功。花本支配人、信頼や実績より眼の前に輝く才能を選択。桝谷パッチ店の大将同様に、人の目利き、才能の目利きが出来る人なのかも知れません。ところで糸子を店内に立たせてメモとってましたが、何書いてたのかな?
納期は一週間で20着。出来なければデザインだけ買うと気を遣ってくれる花村支配人の心配をよそに「出来ます」。糸子、勢いで受注して、店を飛び出してから「えらいこっちゃ」。計算もせず勢いにまかせて注文とったのかとびっくりしました。
でもミシンを借りに足を運んだ桝谷パッチ店で、大晦日と元旦だけで出来るかと問われ、きっぱりと「出来ない」。計算はしていたんですね。
ところで懐かしの桝谷パッチ店。久しぶりに顔を出した桝谷大将の喜びよう、職人さんたちの歓迎ぶり、見ていて涙が出て来ました。糸子のクビを切った時、どれほどつらい思いをしたのか、あの喜びっぷりですべてが分かりました。
職人さんの一人が「あいつかっこええなりよった」と一言。この一言で店の場面が終わったら糸子が完全無欠で朝ドラのヒロインらしからぬヒロインになってしまうところでしが、職人の内田君が茶を差し出し「がんばれ」
「相変わらずわけのわからん人」ですが、しっかりこの場面を笑いで締めてくれました。このバランス感覚、さすがの脚本です。
さて、ミシン借りられず神戸にSOSの電話。松阪の祖父母、糸子がミシンを使うために神戸までやって来ると知った時の嬉しそうな顔!芝居とはとても思えないほどいい顔に、見とれてしまいました。
神戸と聞いて善作お父ちゃんへそを曲げてしまうも、神戸に行けときっぱり言い切る今日の小原のおばあちゃんは強かった。おばあちゃんの決断にしびれました。