本放送:2021年11月12日(金)
再放送:2024年11月29日(金)
第2週「1939−1941」
あらすじ
岡山に帰ってきた稔に対して勇は言いました。自分は安子のことが好きだ。稔が安子との関係を続けても、いつかきっと安子を苦しませることになるだけだ。そんなことをするのは稔らしくないと。
勇に対して稔も言いました。昨晩、安子の家を訪ねて交際を願い出たが、安子の家族から断られた。千吉と美都里も許してはくれないだろうが、説得するつもりであることを。そんな稔に対して勇は言いました。「自分も甲子園も安子もあきらめない」
そんな中、ドイツとソ連の戦争が勃発したというニュースが放送されました。その数日後、野球部の監督が、勇たち野球部員にあることを告げました。文部省の通達によりその夏の甲子園大会が中止になったというのです。
甲子園大会の中止を告げられ深く落ち込む勇は安子と遭遇。最後の夏は終わってしまったと嘆く勇は思わず安子を抱きしめました。その数ヶ月後、日本と米英との間で戦争が勃発。その日からラジオ英語講座は放送が中止されるのでした。
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予習レビュー
前回に引き続き、今回もまた号泣回になるかもです。
今回、視聴者の涙腺を激しく攻撃してくると思われるのは稔くんの弟で、安子ちゃんは「あんこ!」と呼んでいた勇くんです。
勇くんも安子ちゃんのことが好きでした。
というか、安子ちゃんと稔くんが出会うずっと前から、勇くんは安子ちゃんのことが好きでした。
安子ちゃんの前では残念な姿ばかりさらす勇くんですが、お兄ちゃん思いの熱いハートを持った青年でした。
安子ちゃんと稔くんが恋仲であることを知った勇くんは自分の恋心をあきらめようとしました。
しかし、恋心というものは、そんなに簡単にあきらめられるものではありません。
しかも、大好きな安子ちゃんが苦しんでいる。
熱いハートの持ち主の勇くんが黙っていられるはずなどありません。
さて、野球少年の勇くんにとって、今年の夏は甲子園大会に挑む最後の夏です。
そして、今年の夏は、勇くんにとって、安子ちゃんへの恋心の最後の夏でもあります。
最後の夏、勇くんは二つの大事なものを失ってしまいます。
勇くんの胸の内を想像しただけでも泣けてきます。
感想
勇くんの「最後の夏」
勇くんの「最後の夏」があまりにも切ない回でした。
勇くんにとって野球はすべてでした。
すべてが意味すること、それは家族の中で長男として大切に扱われる稔くんに対して勝つことができる唯一の手だて、ということでした。
甲子園大会に出場すれば、両親も自分に対して一目置いてくれるだろう。
そんな期待があったのかもしれません。
しかし、その期待は夢と消えました。
勇くんにはもう一つ、大事なものがありました。
それは「あんこ」という存在です。
あんこ、すなわち安子ちゃんの存在が勇くんにとって未来の希望だったのかもしれません。
雉真家の中では居場所が見出せない勇くんは、「あんこ」との結婚で幸福な家庭を築き、自分の居場所を作りたい。
そんな夢を抱いていたのではないかと思います。
その夢も消えてなくなりそうです。
勇くんの「最後の夏」とは「甲子園」と「あんこ」でした。
その二つを一瞬にして失ってしまった勇くんでしたが、次週は男前すぎる活躍を見せてくれるはず。
そして勇くんのはたらきが、次週の金曜日の回に回収されることが確定しました。
ネタバレあり:次週の金曜日の回
次週の金曜日に放送される第15回、安子ちゃんと稔くんが結婚し、祝言をあげ新婚生活までが描写されることが判明。
そこで「安子と稔を会わせる千吉」から「結婚が許される安子と稔」に変更しました。
千吉さんは愛する息子のために、銀行頭取の娘と稔くんの縁談を断るという、社運を賭けたリスクを取りました。
次週の金曜日の第15回は号泣回間違いなしです。
そんな幸せいっぱいの回の翌週に当たる第4週のページも情報を更新しました。
残念ながら、第15回とはギャップが大き過ぎる一週間になることが確定です。
第4週「1943−1945」の情報を更新
第4週「1943−1945」のページに情報を追加しました。
当初、この週では安子ちゃんが「家族を失う」ということが事前にわかっていました。
その家族とは、稔くんであるとブログ主は考えていたのでですが、稔くんではないようです。
空襲で亡くなる、ということなので。
亡くなる家族が誰なのかはまだ不明ですが、少なくとも金太さんでないことだけは確かです。
何故なら金太さんは戦後に和菓子屋を復興させるべく立ち上がるので。
杵太郎さんは、何年も前に亡くなっています。
ということは、残るは祖母のひささんか母の小しずさんです。
ちなみに稔くんですが・・・
残念ながら第4週の終わりあたりで、安子ちゃんのもとに訪ねてくる復員兵が「訃報」を知らせにくるようです。
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カムカムエヴリバディ|感想あらすじネタバレトップページ
ドラマの初っ端、算太がラジオを盗むという、大阪、例によって笑いを取り違えたか、と心配したものの、その後の早い展開、そして巧みな脚本と演出。
イイじゃありませんか、<カムカムエヴリバディ>。
すると浮かび上がる、新たな心配ごと。
<総集編を作るにあたり、どこをカットする??>
一週間のまとめだけでもすでにして食い足りない。
しっかし、本当に心配なのは
<今作、禁断の木の実に手を伸ばしてしまったのではないか・・・>
ということ。
一人の人物(あるいはその人物を取り巻く集団も含めて)の生きざまを半年にわたって描く朝ドラ。
だから、人となり、状況を描くのに、特に序盤は説明臭い進行になりがち。
ネットで目に付くところ、そうではないところが評価されているようなのですが、それって
「あたし、失敗しないので」
という設定みたいだ。
どうして失敗しないのか、どうしてそれほどの知識、技術を身に付けたのか、には触れない(某ドラマのことではないので悪しからず、解り易い言葉の例えです)。
すると、2~3か月ほどの放送枠があれば安子の半生、収まってしまう、ってところでドラマの縦軸、時間軸を母娘3代に委ねたのだろうか?
そうだとすると、今作の展開に慣れた後の作品が大変だ。
まさかこの先、朝ドラ1作品の放送期間は1クール、なんてことに・・・??
もっとも自分の好物<ひよっこ>も、考えてみると掟破り。
みねこの成長物語とはいうものの、実際は昭和40年前後の人々の置かれた状況を描いた集団劇であって、みねこのストーリーがなくとも成立(楽しめる)するドラマであったようだし。
いくら時代の渦の中とはいえ、相思相愛でも結ばれない、長子優先、今から考えたら考えられない風潮に、私たちの祖先は甘んじて来たんですね。
勇ちゃんも、ただのヤキモチで言ってるようには見えない人の良さがうかがえます。
暗黒の時代に突入。
しばらくは誰も幸福になれない期間。
戦争の傷痕もまた深いとは思うけど、戦後が待たれます。
吉右衛門、大人ですなあ。
そのお父ちゃん、子供ですなあ。
お母さんの西田尚美さんは、
刑事物(相棒だったかな?)で
稀代の悪女を演じていて、
そのイメージが強かったんだけど、
こっち(カムカム)のお母さんは、
また、素ん晴らしい人格者で、
恐れ入りました~。
(-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ
おしまい
稔君との恋が安子ちゃんをいずれ不幸にする。勇君が本気でそれをずっと案じていたならば、あのお祭りの日の暴言も違った意味を含んでいたかもしれません。例え2人が相思相愛でも周囲の状況は決して2人を祝福する方向には進まない。悲しい痛手を蒙るのは安子ちゃんの方であり、そうなった安子ちゃんを見るのは自分も辛い、と。お兄ちゃん全肯定の勇君でもこの時だけは、お兄ちゃんそれはあかんで、と怒りを覚えたかもしれません。自分の好きな子を取ったからではなく、自分が安子ちゃんを幸せにできる立場ではないのをわかってて親密になった事を。
吉右衛門君、いちいち言うことがまともで、賢い子ですね。
戦争で幸せになった人など一人もいない。
戦時中は国に協力しない人を非国民と呼びながら敗戦になったとたんに、恨みつらみが弾けだして、戦意高揚に加担した人たちを責めまくるのは「エール」でも見られた状況。
いや、現代でも似たような風潮が見られる。
戦後70数年、日本人は何を学んで来たのだろうか?
弟のライバル宣言、兄の心境は如何ばかりか。基礎英語って長く続いてたなあ。まだやっているのかな。敵性語でした。吉右衛門君に救われました。とうとう弟子に召集令状。甘い、数年後には学徒出陣が。軍服、国民服製造のご利益は無しか?敵性語の排除に続いて甲子園は中止。そりゃ勇君には大きなダメージ。安子ちゃんの慰め、別の方向に勇君を追い込んだような。運命の12月8日。ニイタカヤマ二ノボレ。
安子ちゃんが稔さんと自転車の練習をしてた頃には、列の後ろの方を走っていた勇ちゃん、今日は先頭を走っていましたね。最上級生になって主将になったのでしょうね。ああ、でもそれなのに(泣)
(令和になっても、去年たくさんの球児が泣きましたが)
球児達の甲子園への熱い想いは今も昔も変わりません。
去年、夏の甲子園がコロナ禍で中止になったのは記憶に新しいです。ニュースでは涙に暮れる無念の球児達が流れ、胸を痛めていました。
今回までの勇ちゃんが徹底的に救われない展開に今作の闇堕ち枠かと心配しています。
兄に勝てる唯一の希望の野球ですら取り上げられてしまったのですから?
安子の「勇ちゃんが甲子園に行けますように」が将来監督として甲子園に行けるフラグであることを信じたいものです。