おむすび

防災訓練の炊き出し隊長 / おむすび 第46回

2024/12/2(月)第10週「人それぞれでよか」

あらすじ

平成19年7月。結一家が暮らす神戸さくら通り商店街で、夏休みこども防災訓練が行われることになりました。そして美佐江の頼みにより、炊き出し隊長として結も夏休みこども防災訓練に参加することになりました。

しかし、炊き出しの経験も知識もない結は専門学校で講師の桜庭に相談。相談を受けた桜庭は、大量調理の経験は栄養士には欠かせないという理由から、炊き出しの献立を作る課題を生徒たちに出しました。

さっそく結たちが打ち合わせを始める中、森川が提案しました。避難所で実際に炊き出しを食べた経験のある人に話を聞いてみてはどうかと。そこで結は、家に帰ると商店街の人々から話を聞くことにしました。

結の頼みに応じて美佐江が避難所のことを語り始めました。食糧が届くまでに3〜4日かかったこと。聖人が救援物資の仕分けを行ったこと。そして食物繊維と水の不足から便秘で苦しみ出した菜摘を、孝雄が救ってくれたことを。

<<前回45回 | 次回47回>>

第10週 | 第11週 | 第12週 | 第13週 | 第14週
おむすび|感想あらすじネタバレトップページ

Sponsored Link

感想

夏休みこども防災訓練の企画が始まるところから今週がスタート。

しかし今週のお題は、夏休みこども防災訓練そのものではなく、震災の記憶になるのかもしれません。

結ちゃんの記憶

専門学校の班員たち、結ちゃんが被災したことを知らなかったらしい。

福岡出身と思い込んでいたのかな。

実は結ちゃんは被災し、しかも当時住んでいた家が全壊した事実を知って驚く面々。

とりわけ沙智ちゃんが強く反応を示していました。

被災はしていないけれど、つらい経験はしたことがある沙智ちゃん。

しかも沙智ちゃんはしばらく前までは、結ちゃんはお気楽なギャルだと思っていたはずです。

だから、お気楽なギャルにこんな過去があるのかと沙智ちゃんには衝撃的だったのかな。

以上は憶測に過ぎませんが、ただ一つ確かに言えること。

結ちゃんの過去の経験にもっとも激しく反応を示した沙智ちゃん、クールだけど実はとても優しい人らしい。

結ちゃんが専門学校を卒業した後は沙智ちゃんの出番は激減すると思うけど、たまに登場場面を用意してほしい。

願わくば、後半のストーリーにからんでくるポジションであってほしい。

今回、ブログ主の中で沙智ちゃんのポジションが大きく変わりました。

避難所

久しぶりに阪神淡大震災当時の回想場面が描かれました。

この場面は避難所生活を実際に経験した人への取材で作り上げたそうですが、実際の現場を知らなければわからないことが描かれていました。

食糧が届くまでに3〜4日。

寒い中、こんなに待たされていたとは。

しかも、やっと届いた食糧も、それを公平に配布することを役所の人が考えていなかったらしい。

食糧がやっと届いたと思ったら、あっという間になくなってしまうリアル。

そんな状況で聖人さんの真面目すぎるキャラが回収されました。

永吉さんには真面目すぎることを悪く言われてましたが、こんなところでその性格が役に立っていたんですね。

この事実、永吉さんに知ってほしい。

そして、水と植物繊維の不足による便秘。

菜摘ちゃんが苦しむ描写も、取材によって得られた情報が元になっているのでしょう。

実にリアルな描写でした。

孝雄さん

そして神戸編の影の主役ともいうべき孝雄さんが意外な活躍。

菜摘ちゃんの状態を見て何が必要なのかを察したのか。

それとも偶然だったのか。

食物繊維が豊富な食品を持ってきてくれた孝雄さん。

今は意固地だけど、実はとっても熱くて優しい人らしい。

美佐江さん、孝雄さんに手を合わせるまでして感謝してたんだ。

しかし、その一方で娘を亡くした直後だけに今回の回想場面の孝雄さんもまた悲しい。

孝雄さんの心の再生の物語、はやく見てみたい。

Sponsored Link



今週の主なトピック

今週の主なトピックは次の4つです。

1:夏休みこども防災訓練
2:震災時の避難所の回想
3:孝雄さんの心の傷
4:翔也くんのスランプ

【その1】夏休みこども防災訓練

神戸市が三年前から実施しているという「夏休みこども防災訓練」が開催されます。

この防災訓練では炊き出しの実演も行われ、栄養士を目指している結が炊き出し隊長として献立作りから食材の仕込みまで任されることに。

しかし結ちゃんには家庭での料理の経験はあって大量調理の経験はありません。

そこで、結ちゃんは専門学校で講師の桜庭さんに相談。

結ちゃんの相談を受けた桜庭さんは、大量調理は栄養士の必須スキルという理由で、実習を緊急開催することに。

実習が行われることで、沙智ちゃん、佳純ちゃん、森川さんも大量調理に挑むことに。

そして、防災訓練で炊き出しを行うにあたり専門学校生の面々は、神戸さくら通り商店街の人たちに避難所で食べたものについてのインタビューすることに。

そして、商店街の人たちが語る避難所で食べたものを思い出す中、避難所の回想が描かれるようです。

【その2】震災時の避難所の回想

専門学校生から尋ねられ美佐江さんが答えました。

地震の発生は1995年1月17日5:46AM。

そして初めて何かを食べたのは地震発生から15時間。

その間は救援物資が届かず何も食べられなかったのだそうです。

救援物資が安定して避難所まで届くようになったのは地震発生から三日後のこと。

しかし避難所までは届いても、届いた救援物資の配布がうまく行かず、ズルをして家族分以上に持って行く人が続出。

その結果、救援物資は全員には行き渡らない。

そんなトラブルがあったことも美佐江さんの口から語られます。

【その3】孝雄さんの心の傷

今週も孝雄さんの心の傷が描かれます。

ただし、今週は孝雄さんの心の再生の記念すべき最初の瞬間が描かれます。

また、震災後しばらくしてから、孝雄さんはあれほど反対していたアーケード設置に積極的に関わるようになります。

孝雄さんの中でどのような心境の変化があったのか。

そのあたりのことも今週中に語られるはずです。

【その4】翔也くんのスランプ

翔也くんがピッチャーとしてスランプに陥ります。

このエピソードには、それほど多くの時間は当てられないかと思います。

しかし、今後の翔也くんの本格的なピンチにつながるエピソードなので、今週の翔也くんのスランプのエピソードは、しっかりと記憶に留めておきたいエピソードの一つです。

<<前回45回 | 次回47回>>

第10週 | 第11週 | 第12週 | 第13週 | 第14週
おむすび|感想あらすじネタバレトップページ

POSTED COMMENT

  1. 名乗る程の者ではございません より:

    子どもが集客対象ならば美佐江さんの旦那ストレッチマンの出番だろ、運動不足になりがちな避難所ならば尚更

    垂水区で病院の娘といえばシンガーソングライターの平松愛理さんを連想しますね、復興ソングも歌っていたし
    平松さんは隣の須磨区で実家の開業医施設は震災の影響で閉院したのですが

    姫路や垂水と市区単位で答えるのに対して桜通りと町単位で返答する結ちゃん
    これ阪急電車神戸線在住民のあるあるで、例えばどこに住んでいると言う問いに対して尼崎などは阪神電車やJR路線民はアマと言うのに対して阪急電車路線民は園田とか塚口等と返答する

  2. 還暦のたつお より:

    なる程、それでお結び。ナベさん大活躍。

  3. 名乗る程の者ではございません より:

    個人的には「おむすび」って現時点では非常におもしろい作品だと思うんだ、逆に何で反発的な反応が多いのかが不思議なんだよね
    ただひとつ杞憂されることがドラマ終了後にすぐ開幕する関西万博のプロパガンダ展開にならないかということ
    カムカムのオープニングでかなり目立っていた太陽の塔とドラマ終着点が2025年だったこと、舞いあがれに出た空飛ぶクルマとかね、大阪人が全員万博ウェルカムというワケじゃね~ぞ、オープニングのイラストにミャクミャクが映されたら反省会の住人になってしまうかもね

  4. 名乗る程の者ではございません より:

    孝雄さんのキャラって何か既視感あったんだけどやっと気づいたわ
    ドラマ版セカチューの「助けてください」から17年後の特別編で同じく緒形直人さんが演じたサクだわ
    しかし、「極悪女王」でのダンプさんのかあちゃん役だった仙道敦子さんといい緒形夫妻はいい演技しますね

コメントを残す