本放送:2012年1月9日(月)
再放送:2014年7月7日(月)
再々放送:2024年12月23日(月)
第15週「愛する力」
花言葉の花「ベニバナ」
あらすじ
昭和20年12月、八重子念願のパーマ機がやっと安岡家に到着。お礼にパーマをあててもらった糸子は、これから頑張ろうと八重子と誓い合います。パーマ機が気に入らない玉枝ですが、八重子はもう気にしはいません。
年の瀬も迫り、闇市にも正月飾りや正月料理の食材が売られるようになりました。そして大晦日、ラジオでは『紅白音楽試合』が放送され、優子と直子は『リンゴの歌』を元気に歌います。糸子は来年はもっといい年になりますようにと祈りました。
昭和21年2月、相変わらず生地は軍需品の払い下げでしたが客は増え続け、オハラ洋装店は再び繁盛しはじめました。大きくなった優子と直子はますます騒がしくなり、仕事の邪魔だと糸子に家から追い出されても一向に凝りません。
そんなある日、勝と同じ部隊にいたという男が小原家を訪ねて来ました。勝が一番大事にしていたものを返したいと手渡されたものは家族写真。勝の浮気をようやく許す気になった糸子は、勝の浮気の写真を火鉢で燃やすのでした。
感想
オハラ洋装店に駈け込んできた八重子さんの表情が久しぶりに明るい!東京で買ったパーマ機がやっと岸和田に到着。お礼に東京まで連れて行ってくれた糸子と昌子にまっさきにパーマをあてると八重子さん。
午前中の糸子が忙しいのを知っている昌子さん、一刻も早くパーマをあてておらいたくて、店主の糸子を出し抜いてパーマ一番乗り。したたかでスピーディーな昌子さんならではの行動。
パーマをあててもらった後の、これまでついぞ見せたことのなった自慢気な顔、歩き方。びっくり仰天する木岡のおばちゃんの反応。明るさを取り戻した時代の空気が、昌子さんと木岡のおばちゃんの表情からひしひしと伝わって来ます。
パーマをあててもらった糸子の喜びようも見ていてこっちまでワクワクしてしまうほど。パーマ機が来たことだけで満足気な八重子さんに「これからやで、これからや頑張ろう」ともっともっと前を向かせようとする糸子の生命力が眩しい。
玉枝さんはパーマ機が気にいらなくて階下に降りてこなくなってしまったとか。でも、もうそんなことを気にしている八重子さんではありません。好きな仕事をして強さを取り戻したんですね。戦前の八重子さんが戻って来ました。
ラジオからは『紅白音楽試合』。『NHK紅白歌合戦』の前身となる番組が終戦の年にはじまっていたなんて初めて知りました。立ち直りの早い日本人の底力を改めて誇りに思います。
優子と直子も成長。リトル糸子を好演した二宮星ちゃんが猛獣直子役で再登板。リトル糸子同様、猛獣直子もはまり役。二宮星ちゃんを再び見れて感激。優子と大声を張り上げて歌う場面は最強のミュージカル。
勝さんの同期の兵隊さんが訪ねてきました。戦地でも常に上機嫌だったとか。そんな勝さんが肌身離さず大事に持っていたのは、いつぞや店の前で撮った家族写真。それを見て糸子はようやく浮気を許します。
浮気写真を火鉢で燃やす糸子。この写真をまだ持っていたのかとびっくりしました。