本放送:2012年2月14日(火)
再放送:2014年8月12日(火)
再々放送:2025年2月4日(火)
第20週「あなたを守りたい」
花言葉の花「エンゼルランプ」
あらすじ
直子が「一生に一回」の激励の言葉を優子に伝えようと電話をしてきました。しかし恵が直子からの電話をとったその時、店にやって来た警察官に糸子は尋問を受けており、同様する恵の耳に直子の言葉は全く入って来ませんでした。
北村が逮捕されたのは大量に売れ残った糸子のデザインした服に偽物のディオールのタグを付け替え売りさばいたことが原因。商売の大失敗で焦っていた北村を堪忍してやってほしいと三浦は糸子に告げます。
そんな中、優子は心を入れ替えたのでもう一度店に出してほしいと言い始めました。自分も糸子のようにこの店を守りたいと思いを告げる優子。優子の改心を素直に褒めてあげることが出来ない性分は父や祖母の血筋だと考える糸子。
昭和34年(1959年)10月。優子の結婚式当日、奇抜な衣装で身を包む直子は和服に着替えさせられます。自分は式に出れる立場にないと躊躇する北村に涙ながらに式に出てくれと頼む優子。そんな優子と北村を茶番と鼻で笑う糸子でした。
感想
直子が「こんなこと一生に一回」と断った上で優子に贈った激励の言葉が暖かい。
「ちっこいころからうちの眼の前にいつも姉ちゃんが走っていた、だから姉ちゃんを追い越そうとしてきた、自分の眼の前で姉ちゃんが走ってないと困る」
しかし折り悪く恵さんが直子からの電話をとった時、店ではおまわりさんの尋問の真っ最中。動揺しまくる恵さんの耳には直子の言葉は全く入らず、よって当然のことながら優子にこの言葉は伝わりません。
一生に一回の大切な言葉が優子に全く伝わらず、後々このことが禍根を残しやしないかと心配です。このひと言を優子が知っているのと知っていないのとでは、優子と直子の姉妹関係もずいぶんと違ったものになるでしょう。
さて、心配だった北村さん。何をしでかしたのかと思ったらディオール海賊版をつくっていたようです。しかも糸子によれば本物とは似ても似つかぬ稚拙なタグをつけたとか。巧妙な詐欺でなく北村さんらしいおおらかで間抜けなやり口に安心。
組合長の三浦さんも、デカい失敗して焦っていた北村さんを「堪忍したってや」と寛大でいい親分ぶりを発揮。そして三浦さんの読み通り初犯だからぶち込まれずに済んだのでしょうか。数ヶ月経った優子の結婚式の日に紋付で登場。
あっという間の幕引きだった北村騒動。あまりにあっという間なので、本当にこれで終わりなのかとかえって心配です。
さて、斉藤源太くんが「俺とった、装麗賞」とうれし涙。優子も結婚。この二つのいいことと、上述の一つの悪いこと。これから何らかの展開があるのでしょうか。