塩の生産量が減り続ける / まんぷく 第39話

2018年11月14日(水)第7週「私がなんとかします!」

あらすじ

ある日のこと。世良が、福子と萬平に電話をかけてきました。世良は、萬平たちがつくった塩を闇市で売りさばくことを提案。その方が高値で売れる、というのが世良の言い分でした。しかし萬平は、世良の提案を一蹴します。

萬平がはじめて出荷した塩は、期待していた買い取り価格の半分にしかなりませんでした。その理由が、塩の品質が劣っているからだと世良から聞かされた萬平は、塩の品質を高めることを決意しました。

萬平の決意によって、塩づくりの作業はこれまで以上に手間がかかるようになりました。その一方で、資金不足から働き手たちの食事の品数も減らさざるを得ません。不満を募らせる働き手たちを神部は諭し、神部の言葉を働き手たちは受け入れまし。

そんな中、苦しい経営を乗り切ろうと、福子はハナの家に足を運ぶとお金を貸して欲しいと懇願。ハナの夫は、福子の願いを聞き入れました。しかし、ハナと、ハナの夫は、福子が経営を見なければ、たちばな塩業はつぶれてしまうと忠告するのでした。

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予習レビュー

炎天下の過酷な労働条件下で、やっとの思いでつくりあげた塩は、納入こそできたものの、100点満点中50点と評価され、満額の半分でしか買い取ってはもらえませんでした。

その結果、社員たちに支給する給与も減り、過酷な労働と安い給料の不釣り合いから、社員の不満は募るばかり。

その社員の不満がさらに募る事態へと突入です。

塩の品質が低いと評価された萬平さんは、品質向上を決意。そして、品質を向上させるためには、これまで以上に手間ひまかけた丁寧な作業が必要。

つまり、社員にしてみたら作業がもっと過酷になるわけです。

しかも、手間ひまかける分だけ、作業効率も悪くなり塩の生産量も減ってしまう。塩の生産量が減れば、売り上げも落ち込む。

そして、売り上げが減れば給料も減る。

萬平さんの会社。どうやら今どきの会社とは異なり、売り上げや収益の増減に給料の額が影響を受けるみたいですからね。

作業はますます厳しくなる一方なのに、それと反比例するかのように給料は減る。

不満がたまる一方の社員たちに、萬平さんはどう対処することになるのでしょうか。

感想

世良さんのこれから「活躍(または暗躍)」

大ヒンシュクを買った世良さんが、再び福ちゃんと萬平さんに近寄ってきました。

なんだかんだ言っても、何をしでかすのか予測不能のところがある世良さんが、よからぬことを考えている表情全開での登場。

楽しみすぎてゾクゾクします。

ちなみに、今回の冒頭で描かれた世良さんからの電話は、前回の最後に、大きなトラブルの予感がいっぱいだったあの電話です。

世良さんのこれから「活躍(または暗躍)」が楽しみでなりません。

一方で、世良さんの「ええ話があるのや」の誘惑に決して乗らない福ちゃんと萬平さん。資金が足りなくなりつつある、こんな状況下でさすがです。

世良さんが、塩の売り上げの半分を懐に入れたその動機もお金に困ってのこと。状況は福ちゃんや萬平さんと同じなのでしょう。

にもかかわらず、世良さんは誘惑に負けました。

逆境と、逆境下での誘惑への反応。福ちゃん&萬平さんと、世良さん。両者の違い。この違いが数年後、数十年後にどのような差になってくるのか。

両者の行く末がしっかりと描かれることを期待しています。

コメントへの返信 by 朝蔵

神部さんは皆を集めて来た人なんだし、リーダー的に扱われても良いのに、なんであんな扱いなんでしょうね?(ちーぼーさん)
神部くん、本当に気の毒でした。若者たち、神部くんに泉大津まで連れてきてもらえなければ、今頃、路頭に迷ったままだったかもしれないのに。

天才・萬平さんの存在感が強烈すぎて、神部くんの存在感がかすんでしまっているのかな?

萬平さんが初出荷にも関わらず、出向かなかった(Luciaさん)
萬平さんには、納めた塩への反応を自分の目で確かめてほしかったです。

しかし、君はここで塩をつくっていろという世良さんの「好意」に素直に甘えてしまうあたり、いかにも萬平さんらしいですね。

ただひたすらに最高のものを作るという信念だけが萬平さんの原動力(Amoさん)
『とと姉ちゃん』の戦後の混乱期の場面でも、低品質な雑誌を粗製乱造した業者が、次々と登場してすぐになくなる中、品質を追求した常子ちゃんと花山さんだけが生き残りました。

品質を追求する必要のないモノ不足の時代にあっても、愚直なまでに品質を追求する、その一貫した姿勢。それが、末長く繁栄するポイントですね。

製品の評価等々直接聞き、それを持ち帰るのが社長の務めであるはず。(ぱぽりんさん)
『まれ』のヒロインの師匠のシェフが、誰か経営をやってくれ。自分はお菓子づくりだけしていたい、みたいなことを言ったと記憶しています。

萬平さんも、『まれ』のシェフ同様、ものづくりだけに集中して、信頼できる人に経営を任せた方がいいのかもしれませんね。

重箱の隅を突いて遊んでいる状態(ぱぽりんさん)
同じく重箱ネタです。

浜辺に鉄板。しかもその上に、連日にわたって海水を流す。鉄板が錆びて劣化するスピードも大変だったのではないかと思います。

過去に数年間、とある海岸のすぐ近くに住んでいたことがあるのですが、自転車や屋根のアンテナの劣化速度のはやさに驚いたことがあります。

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コメント

  1. ひるたま より:

    「塩軍団」15人(見方次第では14+1(神部くん)とも取れるかな?)…男達の集団(群像)劇が朝ドラで描かれるのは結構珍しいのでは?と思いつつ、新鮮な気持ちで今作を見ています。
    今作の脚本家福田靖さんといえば、男同士のぶつかり合いから生まれるドラマを描いた『海猿』シリーズが個人的には印象深いです。塩軍団の仲間同士のぶつかり合いは、正に福田さんの得意分野ではないでしょうか。(^^)
    (加えて、本作は登場人物が牢屋(拘置所)に閉じ込められている場面が妙に印象深く感じられます。憲兵による取り調べ(拷問)場面はえぐかったですが、これでも朝ドラだからかなりマイルドな演出になっていたような気がします)

    個人的には『ひよっこ』で登場した乙女寮を彷彿とさせます…乙女寮の男子版かな?と感じながら楽しんでいます。先のあらすじ等を拝読する所に依れば、将来的に彼等は別々の道を行くようで…乙女寮の時と同様に塩軍団の別れの場面は避けられないようですね。「その時」がどのように描かれるのか?今から興味津々です。

  2. ぱぽりん より:

    世良の行動がドラマの中でどういう意味を持つのか、皆さんの分析に唸ってしまいました。
    自分にはできない考察、楽しませてもらっています、面白いです。

    自分はと言えば、ドラマの流れと関係ない部分、例によって重箱の隅を突いて遊んでいる状態。

    1 
    一列3枚が3段で一組、それが9組あるのだから鉄板は81枚。
    ん~、なるほど。
    でもそうしたら、かんすい煮つめる鉄板はどうした?

    2
    例として、水下側に2枚の鉄板を重ねて並べる。その上方に同じように2枚の鉄板を並べる。
    結果は「田」の字に鉄板が並ぶわけですが、
    右下を1とし、その上に左下を被せそれを2とする。
    右上に、1の上に鉄板を被せそれを3とする。
    左上に鉄板を被せ4とする。
    単純に鉄板を重ねるとこうなるわけですが、4枚の交点、田の字の中央は4枚の鉄板が重なるわけで、隙間アキアキ、勾配ガタガタ、水ダダモレ、の状態となってしまいます。
    駅プラットホームの屋根で使用されているスレートなどは同じ状態にあるわけですが、水ダダモレにならないよう、2と3の重なり合う部分をカットしている。カットした部分の下には1があり、上には4があるので水は漏らずどの重なる部分も2枚だけとなってメデタシ、メデタシ。

    だけどね、5mm厚の鉄板切るのには溶接機で焼切るか専用の工具で切断しなければ不可。
    脇に海水が漏れないように鉄板を折り上げるのも、人力ではまず無理、いったいどうしたのでしょう。

    現実ではどういった状況であったのか、それをどう対処して製塩を生業になしえたのか、ドラマをはみだしての部分でも興味が膨らみます。

    自分の手元に鉄板があったら、なんてを想像して、あれこれ考えちゃったりしています。

  3. 神戸市 桝室和子 より:

    私は以前住まいは 池田市でした以前から伝えられたこの物語、今新鮮な気持ちで毎回楽しみにしています
    がんばれー福ちゃん!