おかえりモネ

新次への融資が断られる / おかえりモネ 第38回

2021年7月7日(水)第8週「それでも海は」

あらすじ

新次が行方不明になりました。しかしほどなくして新次は見つかりました。新次は、震災前に家族と暮らしていた家の跡にいたのです。泥酔した新次は耕治と龍己によって永浦家まで連れて来られました。

5年前。東日本大震災から半年が経過した2011年10月。美波と漁船を失い震災から立ち直れずにいる新次に対して耕治は説得しました。新たに漁船を購入し再び海に出ろと。耕治の説得に新次は応じることにしました。

しかしその後、新次が借金を隠していたことが銀行の調査によって明らかになりました。耕治が新次のために進めていた漁船購入のための融資は却下されてしまいます。耕治は、銀行の決定に従わざるを得ませんでした。

耕治は悩み続けました。新次に対して自分は何ができるのかと。そんな耕治に対して龍己は言いました。新次はすでにお手上げの状態だ。耕治は漁師の気持ちがわかっていない。漁師は意地で生きているのだと。

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予習レビュー

前回に引き続き回想場面です。

今回は東日本大震災後の2011年10月が描かれます。

前回の予習レビューにも記しましたが、今回のストーリーの中には新次さんの奥さま・美波さんの名前が登場しません。

立ち直れずにいる新次さんだけが出てきます。

美波さん、亡くなってしまったようです。

そんなわけで、今回はとってもつらい回になりそうです。

また、いつだったかご機嫌ナナメの未知ちゃんが、耕治さんにくってかかったことがありました。

そのとき、未知ちゃんは新次さんの漁船購入の融資が降りなかたことについて耕治さんを詰りました。

ブログ主はその時、融資却下の決定をしたのは耕治さんではなく、耕治さんの上司だろうと考えたので、娘になじられる耕治さんを気の毒に思ったものです。

さて今回は、新次さんへの融資が却下されたときの状況が描かれます。

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感想

一進一退

前回、再生の第一歩を歩み始めたかに見えた新次さん。

心の再生を目指して断酒に挑み始めていた新次さんが再びアルコールの力に頼ってしまいました。

亜哉子さんと会った際の、亜哉子さんとの会話の中で出てきた美波さんの話題によって、再び心の傷が痛んでしまった様子です。

新次さんは再び元のふさぎ込んだ状態に戻ってしまうのか。

それとも、今回描かれた泥酔姿は「一進一退」の中の「一退」で、次回以降は再び「一進」が繰り返されるのか。

今回の新次さんは泥酔したままでしたが、次回には酔いがさめるものと思います。

酔いがさめた次回の新次さんの姿が、「退」への逆行なのか、それとも「一進一退」の中の一時的な「一退」なのかが明らかになるのでしょう。

明日の新次さんの姿を見るのが待ちきれません。

銀行の決定

いつだったか、未知ちゃんが耕治さんに対して突っかかったことがありました。

お金のことしか頭にないお父さんは、新次さんが新たに船を買うための融資を断ったと。

未知ちゃんが詰った耕治さんの過去がついに描かれました。

やっぱりというか・・・

新次さんへの融資を断ったのは耕治さんではなく、融資を審査する部門の方。

組織の一員として耕治さんはその決定に従わざるを得ません。

しかし耕治さんは、銀行の決定に苦悩していました。

耕治さんが苦悩する様子をモネちゃんは目撃しましたが、未知ちゃんは目撃していません。

未知ちゃんがこの時の経緯をしっかりと見ていれば、少しは耕治さんの気持ちがわかったのかもしれません。

未知ちゃん、お父さんの気持ちをわかってあげて!

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POSTED COMMENT

  1. 魁光3号 より:

    漁師の新次さんと漁師の道を断ち銀行員を選んだ耕治さんの価値観の違いがもろに出た回でした。

    思えば7回がフラグです。

    漁師のリスクを回避して堅実な仕事についたことも、好きな音楽で稼ぐことをあっさり辞めたことも。

    そして8回のトムさんの「まともになってしまってつまんねぇなあ」も今日に繋がっていた様に思います。

    今思えばトムさんの尖っていた耕治さんを望むようなニュアンスも今思えば深い意味を持っていました。

    耕治さんの匂わせていた心の闇や人生観は全て今週に結集されていますね。

  2. 秋桜おばさん より:

    震災で命と同じくらい大切な物を2つも(1人と1隻)無くしてしまった幼なじみに対して、何も無くしてない自分が何が出来るか苦悩する耕治さん。
    今まで娘デレデレの甘ちゃんパパの顔だったけど(トランペッターは素敵でした)今日は男前でしたね。
    それを窘めるおじいちゃんはもっと男前でした。

    お酒に逃げないで…!新次さん!!

  3. ずんこ より:

    菅波先生のいささかトンチンカンな乱入で、重苦しい空気が少し和みました。

    「何もできなかった人は、次には何かできるようになろうと…」
    菅波先生。
    ここにも何もできなかった思いを胸に、次には何かできるようになろうとしている人がいました。

  4. 地方都市住民Y.M. より:

    吉永CPの発言では、清原さんの起用より先に物語の設定と脚本家の安達さんが決まっていて、それで清原さんを選んだとあります。その通りなのでしょう。

    でも、マネの人物像や物語の構成は、(少なくとも安達さんの中では)清原伽耶さんを想定して描かれているように感じています。節目節目で。

    私も、ドラマほど劇的ではありませんが、耕治的な立場で阪神大震災を体験しました。亡くなった方にも生き残った方にも容赦なく降りかかった不条理。あの時のなんとも言えない気持ち。
    数々の作品で、力量のある役者さんの名演をもってしても物語としてバランスよく描くのは難しいこの感じを、清原さんの「存在感」とでもいうような演技が、とても心に染み入るような形で受け止めているように感じながら、いつもこの物語を拝見しています。

    物語の今後が楽しみです。それをこうして吐露できる場があることを、ブログ主様に感謝します。

  5. 丹善人 より:

    KYな菅波先生が救いです。試験直前に冷静に戻るためにも。

  6. オペラ座の怪人 より:

    男の友情、
    お金の貸し借り、
    借金1億円超、
    断酒、
    色々あるんだね。

    で、菅波~
    いい奴じゃないか~!

    ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ

    (-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ

    おしまい

  7. 還暦のたつお より:

    言い知れぬ巨大な喪失感。耕治さん「全裸監督2」出てきた吉田栄作よりはるかに良心的な銀行員でしたがそれでも。出来ないことがある、意地で生きてんだ漁師は。陸で生計を立てる者と海で生計を立てる者の相いれない相違。菅波先生誠意ある対応。

  8. 魁光3号 より:

    何も失ってねぇ俺に何ができんだ…。

    八方塞がりだった耕治さん。そんな時、菅波くんの電話が解決のヒントをくれました。

    それは個人に深く踏み込まずにただ相手の話を聞いて、その気持ちを受け入れることじゃないでしょうか。

    別に何が欲しいとか何かして欲しいということを新次さんは望んでいないでしょう。プライドの高い新次さんなら尚更。

    気持ちや言いたいことを吐き出す。
    これだけでも人は楽になるはずです。
    もちろんりょーちんもです。

    個人の事情にズケズケ踏み込まない。
    菅波くんの姿勢がモネとの電話で活かされることになりました。

  9. よるは去った より:

    耕治「何が出来んだ俺は・・・・・・・・・・。」

    痛いほど伝わってきましたね。
    耕治父さんの気持ちが。

  10. 菜梨 より:

    新次への融資が断られる / おかえりモネ 第38回|朝ドラPLUS
    https://hublog.net/46847.html

    「あらすじ」「感想」が第33回のもののようです。ご確認を。

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