2021年7月13日(火)第9週「雨のち旅立ち」
あらすじ
百音は三度目の挑戦でついに気象予報士の試験に合格。合格した喜びを百音はサヤカに伝えようとするものの、サヤカを目の前にした百音は試験に合格した事実を打ち明けることができませんでした。
その頃、森林組合は伐採したヒバの木を保管できる最適な場所を見つけられずにいました。登米の人々を森林組合に集め、サヤカと百音は協力を求めました。しかし、50年間も材木を預かってくれる人はいませんでした。
そんな中、試験結果をサヤカから尋ねられた百音は、試験は不合格だったと嘘をついてしまいました。一方、百音の返事に違和感を感じたサヤカは、菅波との会話を通して百音が試験に合格したことを察しました。
そして迎えた、サヤカがこれまで大切にしてきた樹齢300年のヒバの木を伐採する日。森林組合の面々が見守る中、百音とサヤカは二人して、ヒバの木に最初のノコギリの刃を入れる儀式を行うのでした。
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予習レビュー
モネちゃんはようやく気象予報士の試験に合格できたものの、そのことを素直に喜ぶことができません。
何故なら気象予報士の資格を生かした東京で働くことをモネちゃんは考え始めているからです。
東京で働くということは森林組合を辞めること。
そして、サヤカさんとの別れを意味しています。
サヤカさんから自分の跡継ぎと思われていることを承知しているモネちゃんは、だから本当のことをサヤカさんに言い出せません。
一方、かつてはサヤカさんが伐採することを拒んでいた樹齢300年のヒバの木を伐採する日を迎えました。
ヒバの木の伐採を受け入れたサヤカさんの決断。
あの時の決断はモネちゃんの旅立つを受け入れることへのフラグだったのでしょうか。
本当のことを言い出せないモネちゃんと、すでにモネちゃんを手放す覚悟ができていると思われるサヤカさん。
二人の気持ちの描写が今週の見どころとなりそうです。
感想
樹齢300年のヒバの木を伐採する日
一時はサヤカさんが頑なに拒んでいた樹齢300年のヒバの木を伐採する日を迎えました。
サヤカさんがヒバの木の伐採を受け入れた理由。
それは、山の中で朽ちてその生命を終えるよりは、伐採されて材木となり、未来の人の役に立つことがヒバの木にとって良い選択だと考えたからでした。
そのように心を決めたとしても、それまで大切にしていたヒバの木にノコギリの刃を入れる儀式を行う際は複雑な気持ちを抱いたかと思います。
その儀式の相方にサヤカさんはモネちゃんを指名しました。
サヤカさんが大切にしてきたヒバの木を手放す儀式の相方は、間もなく自分の元から離れて行くかもしれないモネちゃん。
サヤカさんが、ヒバの木とともにモネちゃんを手放す決意を固めたことの暗示でしょうか。
切なすぎる場面でした。
『おかえりモネ』
サヤカさんはもうすべてを察しています。
すべてと言うのは、モネちゃんが気象予報士の資格試験に合格したこと、そして東京の気象予報会社で働きたいと考えていること。
そして、そんなモネちゃんを引き留めることはできないと考えているらしいサヤカさんの気持ちを代弁するような言葉を翔洋さんが口にしました。
自分自身は、登米の山も伝統文化も好きだが、子供たちにそれを押し付けることはできない。
林業に将来はあるのかと子供たちに問われたら、自分は何も答えられないと。
一時はモネちゃんを後継者にしようと真剣に考えていたサヤカさんでしたが、登米に引き留めることをサヤカさんは断念した模様。
でも・・・
本作のタイトルは『おかえりモネ』です。
このタイトル、もしかするとサヤカさんの言葉なのかもしれません。
というか、物語のクライマックスでサヤカさんがモネちゃんにかける言葉であってほしいと期待せずにはいられません。
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優しいな、モネちゃんもサヤカさんも。
前に進むのに必要な一歩としても切ない…。
早く「おかえり、モネ」って言い合える2人を見たい。
サヤカさんに、合格したとは言えなかったか~
サヤカさんに、最後、のこぎりを指名されて、
そこでも、グッと来ちゃうかもしれないけど、
ここは1つ、正直に合格を伝えなきゃ~
( ̄▽ ̄;) ( ̄~ ̄;) ( ̄□ ̄;)!!
(-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ
おしまい
合格通知が来たときに、サヤカさんと一緒に見ていたら違っていたのに、ちょっとした
タイムラグで、嘘をつく羽目に。
菅波先生、嘘をつけない性格だから、守秘義務と言った時点でばれてるんですけれど。
サヤカさんと言えば、夏木マリさん、彼女が「カーネーション」の時に長女の娘に発揮した包容力を再び見せてほしいものです。サヤカさんは、朝岡さんと並んでモネの人生の師ですね。サヤカさん無一文でも、この人必要なければお金なくても気にしてなさそうです。サヤカさん勘鋭い。菅波先生、それも守秘義務?翔洋さん親ばか。
気象予報士試験に受かるということを理解したモネ。
登米の仕事、人々。そしてサヤカさんという大事な存在を上京で失ってしまうことを実感することになりました。
だからといって嘘は言ったらアカンぞ!
正直に言って、今後どうすればいいかはサヤカさんと翔洋さんに相談するだけのことじゃないかい!
そっちの方が傷つけることない、誠実なやり方だと思うんですが、まだ踏ん切りがつかないんでしょう。
竹下N「樹齢300年のヒバの木を・・・・・・・・。」
やはり、あのくらい厳粛な中で行われるんですね。
奇妙なことに鎌倉の隠れ銀杏の木が嵐のためあっけなく倒れてしまった日のことを思い出しました。