2022年2月23日(水)第17週「1983−1984」
あらすじ
初代桃山剣之介の遺作となった映画『妖怪七変化!隠れ里の決闘』が、二代目モモケン主演で再映画化されることが決定。再映画化に当たり、旧作では虚無蔵が演じた敵役をオーディションで選ぶことが発表されました。
五十嵐はオーディションに挑むことを決意。一方、女優の役のオーディションがないことで機嫌を損ねたすみれは、ひなたに愚痴こぼしました。そしてすみれは、条映の中でひそかに語られているあるうわさをひなたに聞かせました。
当初『妖怪七変化!隠れ里の決闘』は、初代と二代目の共演作として企画されました。しかし二代目は初代との共演を拒否。そのため、二代目の代わりに虚無蔵が抜擢されたものの、作品は大失敗に終わり、虚無蔵はその後、不遇をかこつことになったのです。
一方、オーディションに挑むことを決めた五十嵐は、虚無蔵に稽古をつけて欲しいと頼み込みました。しかし五十嵐の頼みを虚無蔵は拒否。さらに虚無蔵は、自分もオーディションに挑むと言い出すのでした。
カムカムエヴリバディ|感想あらすじネタバレトップページ
予習レビュー
ひなちゃんにとっての虚無蔵さんの存在は、『ちりとてちん』のヒロイン・B子ちゃんにとっての草若師匠みたいな存在、というのがブログ主の見立てです。
『ちりとてちん』では、回を追うごとに草若師匠に過去が明かされました。
そして、過去が一つひとつ回収され、草若師匠の過去がついに清算される場面は朝ドラ史上ナンバーワンの神回とまで言われています。
さて、虚無蔵さんというキャラクターについても、そんな展開になることをブログ主は期待していました。
そして、ついに期待通りの展開になる兆しが見え隠れし始めました。
虚無蔵さんにも何やら秘めた過去があるようです。
それは、往年の大スターであるモモケンとの因縁にまつわるうわさとして、すみれさんの口から語られます。
どんなうわさなのかはまだ明らかになっていません。
しかし、あの駄作時代劇『妖怪七変化!隠れ里の決闘』のリメイクが決定したタイミングで出てきたうわさ。
旧作『妖怪七変化!隠れ里の決闘』の撮影の際に、二人の間に何かがあったものと思われます。
過去に傷を持った大人のドラマが始まるのでしょうか。
感想
虚無蔵さんとモモケンの過去の回収
るい編から繰り返し登場していた虚無蔵さんと『妖怪七変化!隠れ里の決闘』の伏線の回収が始まりました。
そこで、これまでドラマの中に登場した「伏線」を整理してみました。
最初の登場は映画『妖怪七変化!隠れ里の決闘』のポスターだったでしょうか。
映画館主の西山のおっちゃんは、条映の秘蔵っ子がついに出演する作品なのだ力説。
しかし、平助さんと和子さんは、そんな役者は知らない。
秘蔵っ子にしては歳をとっているとバッサリ。
虚無蔵さんがワケありの役者であることがさりげなく語られていました。
これが虚無蔵さんの伏線。
一方の映画『妖怪七変化!隠れ里の決闘』は、日本映画史上まれに見る駄作とまで酷評。
さらにこの映画を観て唖然とする平助さんと和子さんの「顔芸」によって、駄作であることが強く印象づけられました。
その十数年後、初代モモケンの訃報が報道されたとき、初代の遺作が駄作になってしまったことをケチ右衛門さんが嘆きました。
そのことによって「駄作」であったことがさらに強調。
これが『妖怪七変化!隠れ里の決闘』の伏線。
しかし、『妖怪七変化!隠れ里の決闘』が駄作と酷評されるその一方で、『妖怪七変化!隠れ里の決闘』の最後の立ち回りだけは高く評価されていました。
最後の立ち回りが高く評価されたのは虚無蔵さんの仕事によるものと思われます。
最後の立ち回りが再評価されるのかどうか、それがこれからの展開の見どころかもです。
算太おじちゃんの過去の間接的な回収
前回の算太おじちゃんの再登場に引き続き、今回はセリフを通して算太おじちゃんの過去が回収されました。
その頃は、唐突感があった若き算太くんのラジオ泥棒エピソード。
この日のためのものだったっとは・・・
ケチ右衛門さんの清子さんが語った、戦前の思い出話。
お二人とも、和菓子屋さんの屋号も、ラジオ泥棒をした男の子の名前も、思い出せずにいますが、あの頃のことは覚えていました。
そして、二人の記憶の(映像の)中には、しっかりと安子ちゃんもいる。
ひなちゃんが、祖母のストーリーに触れたはじめての瞬間です。
しかし、今のひなちゃんにとって、ケチ右衛門さんと清子さんが聞かせてくれた思い出話は、赤の他人の過去の話に過ぎません。
その過去の話は、自分につながっているのだとひなちゃんが知るのはいつのことになるのでしょうか。
カムカムエヴリバディ|感想あらすじネタバレトップページ
今日のすみれさんの「ひなた、今日は付き合いなさいよ~」のシーンとそのあとのおそば屋で
すみれさんに絡まれているシーンを見て、あまちゃんであきが寿司屋で鈴鹿ひろみに絡まれて
いるシーンを思い出してしまいました。
ひなたさん、まさか清子さんが言ったラジオ泥棒が、少し前に見かけた態度の悪い振付師で、なおかつ自分の大伯父だとは知る由もなく。どのタイミングで発覚するのか興味津々。また一恵ちゃんが映画村に来た事で、五十嵐、ひなた、一恵で三角関係のなりそうな気も。あとオーディションは決勝で伴さん対五十嵐の師弟対決になりそうな気が、そうなると最初、圧倒的に力の差があったふたりが、五十嵐が差を詰めていく稽古の描写があっても良かったと思います。ともあれ伏線の回収が始まった半面、新たな伏線が発生しました。果たしてどうなる?
少しずつパズルが組まれていく感じ。
清子さんの思い出が、ひなたちゃんのおばあちゃんのことなんだよーともどかしい気持ちで見ていました。名前も顔も思い出せないって言ってたけど、年取った算太を見ても繋がらないのかな。
誰かもう1人繋いでくれよー。
映画村の人間関係も、これから少しずつ解きほぐされて行くのでしょうか。
虚無蔵「ワシも受けますわ・・・・・・・・オーディション・・・・・・・・。」
先代・桃井剣之介の時に「駄作」の烙印を押された作品を共演していた自分としてもやり直したいという思いからでしょうか。
ひなた~、今日はつき合いなさいよ~
ひなたちゃんは、それなりに可愛がられているね~
ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ
(-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ
おしまい
今回は、視聴者は知っているけど出演者は知らない、何とももどかしい回でしたね…。
話している方も聞いている方も、目の前の聞き手や自分自身が、『菓子司たちばな』の親族だとはつゆ知らず…。
赤螺親子、自覚は無いでしょうが、現時点では本作のヒロイン全員と面識のある登場人物はあなた達だけなのですよ…。
ひなたちゃん、その“盗っ人”、この間映画村で目撃してますけど…。
リメイクの映画、大コケして欲しいな。
虚無蔵さん、出ない方がいい。比較することで、どれだけ虚無蔵さんが
すばらしかったか、再認識されると思うけれど。
一恵さんの行動を見ることで、母親の一子さんが遊んでいた背景が
見られるみたい。やはり親の跡継ぎに反抗してたのでしょう。
片やジャズ喫茶通い、こちらは映画村。
箸袋にサインをしたのは明石家さんまの有名なエピソード。
さんまのあっぱれ学園オーディションで、さんまに落とされたのが
安達祐実。素人っぽい子を選びたかったのに、子役として完成され
すぎていたのが落とした理由だと、さんまのまんまに安達祐実が
来たときに話していましたね。
余談ながら、安達祐実が「大きな具」のCMで話題になるずっと以前から
「ぽんきっき」の歌のPVに何度も出ているのに我が家では注目していました。
初代桃ケンの死の報道ですが、第61回で、1964年です。確認してきました…
桃ケン映画&ジョーのコンテスト優勝 → ジョー、デビューかと思えばトランペット吹けなくなる → るいと結婚して京都に引っ越し、あかにしの店先で桃ケンの死を知る という流れなので、映画公開の翌年に桃ケンの訃報ということなのでは…
それにしても、あのころの大阪のおっちゃんおばちゃんやトミーさんが回収されないかなあ。でも、トミーさんはともかく、大阪のおっちゃんおばちゃんはもう亡くなっているんでしょうね。もう一度会いたかったなあ、
バンキョムさんの口からオーディションという横文字、さりげない演出が不穏感を更に高めていますね、う~ん上手い!
しかし、松重さんはデカイから木刀振り回す様に迫力がありますね
ミス条映の女の子って「真犯フラグ」にて主人公の娘の同級生の一人でタコパしているシーンがあったんですね、つい最近知ったけど
だから、五十嵐くんを一目でオーディションの時に斬られた人と分かった桃太郎くんや一恵ちゃんってすごいなあと思う反面、路面電車の外に走るプリウスやタントを気にせずにドラマ見れる自分で良かったとも思う
安子編、るい編が一本に繋がっていく重要な話になりました。
吉右衛門さんが生まれた日のこと。あのラジオ泥棒がひなたの大伯父でありさっきまで目の前にいた振付師だとは思わなかったことでしょう(笑)
吉兵衛さんへの気持ちがまさか今日回収されるとは!
とはいえまだ点のみで線は繋がっていません。
このむず痒い状態がまだ続くことでしょう(笑)
またるい編の謎の虚無蔵さんの起用もまた伏線回収ですね。
モモケン一家の軋轢の煽りをモロに喰らってしまうのはまさに気の毒…。
もう一度這い上がる為にオーディション受けるのではと思ってましたが、やっぱりでしたね!
ワシも受けますわ
シビれたわ、こんな不穏なシーンは大歓迎!