ちむどんどん

暢子の就職活動が窮地に / ちむどんどん 第12回

2022/4/26(火)第3週「悩めるサーターアンダギー」

あらすじ

暢子の就職の内定はなかったことにしてほしいと知らせがありました。賢秀がケンカをして殴った相手は、暢子の就職が決まっていた「眞堺名商事」の社長の息子だったのです。その翌日、暢子は学校を休んで謝罪に行きました。

謝罪の席で暢子は尋ねました。就職後はどのような仕事を任せてもらえるのか。出張の機会はあるのかと。しかし、暢子に任される仕事はお茶汲みや郵便物の整理など雑用だけであることを、暢子は告げられました。

同じ頃、歌子は音楽室にあるピアノに興味を持ち始めていました。そんな歌子に、音楽教師の下地は目をつけていました。一方の良子は、大学時代の友人の勉強会に参加。友人の一人の石川への想いを募らせていました。

その日の夕方、暢子は就職先で任される仕事への複雑な気持ちを早苗に打ち明けました。期待していた仕事は任されそうもないこと。しかし、やんばるには他に就職先がない現実への失望を暢子は早苗に語りました。

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感想

暢子ちゃんが故郷での就職を断念する理由

暢子ちゃんは故郷での就職を断念し上京することになるのですが、賢秀くんがやらかしたことだけが故郷での就職を断念する理由にはならないのかもです。

賢秀くんがやらかした以上に、雑用しか任されないことへの失望が深い様子。

故郷での就職を断念する理由が、賢秀くんの騒動ではなく、任される仕事への失望だとしたら、賢秀くんの騒動は暢子ちゃんにとってはポジティブな出来事なのかもしれません。

賢秀くんが騒ぎを起こさなければ、暢子ちゃんは謝罪のために「眞堺名商事」に足を運ぶことはありませんでした。

そして「眞堺名商事」に足を運んでいなければ就職後の実態はわからないまま。

期待に胸をふくらませて就職したものの、お茶汲みや郵便物の整理をする毎日を繰り返す現実を、就職後に知ることになったとしたら。

家のために仕事はやめられない。

しかし仕事は退屈を極める。

そんな悪循環におちいったはず。

そんな事態を未然に防いでくれた賢秀くん、実はいい仕事をしているかも。(笑)

しかも賢秀くんが起こしたケンカの動機は決して悪いことではない。(暴力の善悪の判断についての議論はここでは脇に置かせてください)

賢秀くんの役割

賢秀くんが騒ぎを起こし、その騒ぎに暢子ちゃんの人生が引っかきまわされる。

そんな展開があることから、賢秀くんというのは『スカーレット』や『おちょやん』のお父ちゃん的なポジション。

または『カムカムエヴリバディ』の、終戦間もなく開店資金を持ったまま失踪した算太くん的なポジション。

それが賢秀くんの役割かと思っていました。

しかし、賢秀くんの騒ぎによって暢子ちゃんは就職の現実を知ることができました。

これまで朝ドラで描かれた残念な親族とは一味違うのが賢秀くんなのかもしれません。

もっとも、『スカーレット』と『おちょやん』のお父ちゃんも、『カムカムエヴリバディ』のお兄ちゃんも、長い目で見ればヒロインの生きる道を示しました。

賢秀くんの場合はヒロインの生きる道を示すまでのスパンが短いだけ。

『スカーレット』と『おちょやん』のお父ちゃん、『カムカムエヴリバディ』のお兄ちゃんと似た役割なのかもしれません。

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予習レビュー

ヒロインとその兄妹の成長後のストーリーの二回目。

残念なキャラクターになりそうな予感でいっぱいだった兄の賢秀くんが、何かをやらかしてしまうようです。

そもそも賢秀くんはすでに、素行の悪さが地域で評判になるほどになっているのだとか。

実際、本放送が開始される前の予告映像の中で、賢秀くんの残念ぶりが登場。

良子ちゃんが賢秀くんに対して放つ愚痴が登場。

「ニーニーが働いてくれたら」
「給料を前借りした」
「たった2時間でケンカしてやめた」
「仕事もしないでどうやって暮らしてゆくわけ?」

また、まとめに働きもせず一攫千金を夢見る描写もあります。

お金が倍になるという投資話を見るからに怪しい男に持ちかけらた賢秀くんが、その投資のために賢吉さんから借金までするらしい。

ちなみに賢秀くんの投資のための借金は優子さんが賢吉さんに頼み込むのだとか。

第1週で賢吉さんが、人にだまされかねないお人好しの優子さんの性格を案じる場面がありましたが、そのときの賢吉さんの言葉が回収されるのかもしれません。

ヒロインとその兄妹の成長後のストーリーの二回目にして雲行きが怪しくなってきました。

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POSTED COMMENT

  1. 還暦のたつお より:

    名乗る程の者ではございません様。ありがとうございます。早速「ふたりのウルトラマン」録画予約しました。朝、満島君が出てたのは。これの番宣?円谷プロ絡みのドラマと言えば本家TBSで制作した「ウルトラマンをつくった男たち」とNHKで制作した「私の愛したウルトラセブン」があります。TBS版では金城さんを山口良一さん、実相寺さんを三上博史さん、を演じておられました。NHK版では金城さんを佐野史郎さん、上原さんを仲村トオルさんが演じておられました。TBS版では実相寺さん、NHK版では市川森一さん(ドラマでは香川照之さん)それぞれの視点で語られていて見比べると興味深いです。これを機会に再放送、配信してくれると良いのですが。

  2. 名乗る程の者ではございません より:

    お茶くみってド新人の役割だけどね
    社会人一年目に赴任した営業所で先輩社員へのコーヒー作ったなあ、朝も早よから
    具体的に何を思いながらコーヒー作っていたかは覚えていないけど、多分どす黒い感情を抱いていたんだろうなあ、「おいしゅうなれ」と念じたことは一度たりともなかったとは断言できるが
    そんでもって、二年目以降は後輩社員たちのどす黒い感情が宿ったコーヒー飲んでたんだろうね

  3. 還暦のたつお より:

    社長の息子を演じているのは時任さん(三郎さん)ちの息子さんだったんですね。ちょっと嫌な役を受けたのは戦略的には正解でしょう。お父さんと同世代には、佐藤浩市さん、中井貴一さんという立派な二世俳優のお手本のような方がおられるのでお手本にして頑張って下さい。

  4. 丹善人 より:

    黒島結菜と松田るかって、スカーレットでニアミスなんだよね。しかも
    伊藤健太郎を間においての関係性。スカーレットでの好印象とはうらはらに、
    今回は「ちゅらさん」での小西真奈美的立ち位置かな。

  5. 還暦のたつお より:

    川ちゃんの間違いでしたすみません。相方のゴリさん出てくるかな?

  6. オペラ座の怪人 より:

    川口春奈お姉ちゃんは、
    もてて、もてて、仕方なくて、

    上白石もか妹ちゃんは、
    ええっ!?
    片桐はいりさんと出会い!?

    みんな、色々ありますなあ。

    ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ ヽ( ̄▽ ̄)ノ

    (-A-) (-A-) (-A-) ← ざっくぅ

    おしまい

  7. 還暦のたつお より:

     一山あてる。危ない、危ない。あーお茶くみってあの頃女子社員の仕事だった。男女機会均等法はまだはるか先。はいりさん怖い。でも歌子さんの才能見抜いた?金吾君、今ならストーカー。「なつぞら」以来の山田君。良子さんの片思いの相手?なんかみんな人生の転機?賢秀のみ変化なし。目を覚ませ!それと河ちゃん久しぶり。

  8. 魁光5品目 より:

    う〜む。暢子は一気に辛い立場に陥りましたね。
    絶対に謝りたくない兄と謝罪を求める社長の板挟みに。
    これが社会の理不尽ですが、これが社会人です。
    私も嫌というほど経験していました(笑)

    「ずっと高校生でいたいと思った」
    私の生き写しかと思いましたね(笑)

    あんべちゃんが先生として登場ですね。
    歌ってもいないのに才能を見抜こうとするのは笑えますね!相当な慧眼の持ち主でしょうか?

    そして登場を期待していた松田るかさんも登場!
    サークル仲間役ですが、さりげなく言い方が鼻に付きますね…。
    良子の物語での引っ掻き回し役になりそうな予感です。

  9. 名乗る程の者ではございません より:

    もうひとつの「ちむどんどん」としてふたつ

    5月2日にBS公共放送で「ふたりのウルトラマン」というドラマが放送されます
    返還前に沖縄からパスポートを持って上京した二人の若手脚本家がウルトラマン制作に関わるという実在した金城哲夫さんと上原正三さんのストーリー、円谷親子や実相寺監督も出ます
    暢子ちゃんより少し早く上京した二人が本土でどのように感じどのようにして袂を別つのか等、「ちむどんどん」の時代的な参考になるかと

    杏さんがYouTubeで黒島さんと二人で沖縄料理を作っています、「ごちそうさん」め以子と「ちむどんどん」暢子のコラボみたいですね

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