和彦の結婚に暢子が動揺 / ちむどんどん 第57回

2022/6/28（火）第12週「古酒（くーす）交差点」

あらすじ

和彦と愛が近いうちに結婚するつもりであることを知った暢子の心はざわついていました。しかし暢子には、自分の気持ちがざわつく理由がわかりませんでした。そんな中、暢子を訪ねてきた早苗は縁談が進んでいることを暢子に報告しました。

そんなある日、智は暢子を食事に誘いました。智が食事に誘った店はフォンターナでした。そしてこの食事はデートだと智は口にし、暢子を驚かせました。そこへ、和彦と愛も食事にやって来ました。

気まずい雰囲気の中で智は口を開きました。間もなく自分は独立する。独立を果たしたら、次の夢がある。そのときに、改めて話を聞いてほしいと。程なくして智は独立。暢子との結婚を夢見る智は無我夢中で働きました。

一方、結婚の話があまりにも順調に進んでいることを和彦は悩んでいました。そして、暢子と話をしたがるものの、暢子は和彦を避け続けていました。しかし、房子の使いで東洋新聞社を訪れた暢子は、ついに和彦と向き合うことになるのでした。

感想

和彦くんの気持ちの謎

事前にアナウンスされていたストーリーでは、和彦くんと愛ちゃんの二人が積極的に結婚を進めているようにも見えていました。

しかし、実際は愛ちゃんのご両親だけが二人の結婚に前のめりに。

愛ちゃん自身は、どちらからといえば今の段階では結婚に消極的。

ご両親に、結婚をそんなに急かさないでほしいみたいなことを口にしていたくらいなので。

さて、そんな中で和彦くんがあからさまに浮かない表情を見せています。

愛ちゃんのご両親がその気になる中で、当事者の二人の意思とは関係なく結婚に向かう空気が醸成されてしまう。

結婚なんて真剣に考えたこともなかったのに、気がついたら結婚に向かっている。

今の和彦くんは、そんな気持ちなのでしょうか。

一方で和彦くんは、やたらと暢子ちゃんに近づきたがるのがブログ主にはわかりません。

結婚の話が自分の意思とは関係なく進み始めたことで、それまで自分でも気がついていなかった暢子ちゃんへの気持ちに気づいてしまったのか。

それとも暢子ちゃん同様、自分の中の感情の正体がわからないながらも、その正体を知る鍵を暢子ちゃんが握っていると感じているのか。

和彦くんの気持ちの謎解き、面白くなって来ました。

和彦くんの気持ちが暢子ちゃんに向かっていたら

和彦くんの気持ちが暢子ちゃんに向かっていたら、そして暢子ちゃんがそのことに気がついたら、その後の智くんと愛ちゃんのことが気がかりです。

智くんは失恋確定、恋は片思いのままゲームセット。

智くんは気の毒ですが、その一方で失意の智くんの受け入れ先はすでに準備されています。

歌子ちゃんです。

歌子ちゃんの気持ちにようやく智くんが気がつく、そんな展開になれば不運の連続だった歌子ちゃんにも、ようやく春が来るかも。

一方の愛ちゃんはどうなるのか。

和彦くんと愛し合っているつもりでいたのに、実は和彦くんの気持ちは別の方に向いていたなんていう結末ではあまりにも気の毒です。

仮にパリ特派員になれたとしても、和彦くんと愛ちゃんの関係の清算だけは、その後に禍根を残さないようにしてほしいものです。

予習レビュー

前回、和彦くんと愛ちゃんが結婚に向けて動き始めていることを知った暢子ちゃんでしたが、その事実に気持ちが動揺し始めます。

この暢子ちゃんの動揺は何だろうと思っていたら、その答えらしきものを公式情報の中に見つけました。

7月下旬に発売予定の『ちむどんどん』のガイドブックのPart2の解説の中にその答えらしきものはありました。

答えらしきものを簡単にまとめると、

・和彦と愛の結婚を知り、暢子は自分の気持ちに気づく
・暢子、和彦、愛、智、４人の気持ちが複雑に絡み合う
・ついに暢子は心を決める

以上です。

子役ちゃん時代、暢子ちゃんと和彦くんの出会いは、まるで運命の出会いのように描かれました。

しかし、二人の「出会い」は再会という形で回収されたものの、「運命の出会い」が回収されたとは言えないままでした。

それどころか、暢子ちゃんも和彦くんも、沖縄で共有した時間を忘れているようにしか見えない。

だから暢子ちゃんと和彦くんの間は、これから何もないのだろうとタカをくくっていたら、まさかの展開です。