2023/6/30(金)第13週「ヤマザクラ」
あらすじ
万太郎と寿恵子の祝言の日を迎えました。祝言の宴の席で、集まった面々に対して万太郎は峰屋の一切を綾と竹雄に譲ると宣言。万太郎の思いがけない宣言に対して分家衆は納得がいかないと猛反発しました。
分家衆に対してタキは説得を試みるものの、分家衆は納得しませんでした。タキは、これまで本家が分家を見下してきた非を詫び、頭を下げて頼みました。これからは本家と分家が助け合いながら峰屋を盛り立ててほしいと。
その数日後、万太郎はタキを連れて仙石屋のヤマザクラを見に行きました。そしてヤマザクラの病気を治す手立てがない告げる万太郎に対してタキは言いました。すべてに天寿がありヤマザクラは天寿をまっとうしたのだと。
ヤマザクラの古木を見上げながらタキは思い出していました。両親を亡くした綾をヒサが引き取り、満開の桜の樹の下で新しい家族ができた日のことを。それからほどなくしてタキは息を引き取りました。
らんまん|感想あらすじネタバレトップページ
感想
物語前半の「最終回」
物語前半を締めくくる回は松坂慶子さんの名演が他を圧倒する回。
松坂慶子さんの名演しか記憶に残らないような回でした。
そして次週から物語後半に入ります。
後半に何が描かれるのかは不明ですが、リアル万太郎くんの結婚後の歩みをまとめつつ、本作でこれから何が描かれるのかを予想してみようと思います。
リアル万太郎くんの結婚後、次々と新種を発見したり植物図鑑を刊行したりと、植物学者としての地位を確たるものにします。
一方でリアル田邊教授に大学を追い出され研究できない事態に。
このあたりまでのことは7月の放送で描かれることがわかっています。
リアル万太郎くんがリアル田邊教授から大学への出入りを禁止されて以降、どんな出来事があるのか。
リアル万太郎くんはロシアにわたりマキシモヴィッチ博士のもとで研究をしようと決意。
しかしその直後にマキシモヴィッチ博士が急逝。
失意の中、リアル田邊教授も東京大学を追い出されることになり、リアル万太郎くんは東京大学の嘱託を経て助手として採用されることに。
しかし再び東京大学を追い出され助手の仕事を失うことに。
また、東京大学の助手としての給料はあったものの巨額な研究費用の捻出のために借金に借金を重ね、リアル寿恵子ちゃんが借金取り対応に奔走。
これはブログ主の予想ですが、リアル寿恵子ちゃんの借金取り対応は8月ごろに放送されるとよんでます。
リアル万太郎くんの話に戻ります。
借金に借金を重ねたリアル万太郎くん、現在の価値で3〜4千万円の借金を抱えることに。
その借金を肩代わりしてくれる人物が登場。
土佐出身の大実業家・岩崎弥太郎、弥之助兄弟です。
なお、岩崎弥之助氏をモデルにしたキャラクターは後半に登場することが発表されています。
一旦は借金が帳消しになったものの、その後も借金が増え、またその借金を解決してくれる人物との出会いに恵まれるなどアップダウンが継続。
そんな中でリアル寿恵子ちゃんが55歳の若さで亡くなります。
おそらくドラマは寿恵子ちゃんが亡くなるころまでになるのではないかとブログ主は予想しています。
『マッサン』も『エール』も、主人公の奥さまが亡くなるころまでの物語なので。
今後の展開の予想
上にも述べましたが、7月は万太郎くんと田邊教授の関係が徐々に悪化し、東京大学を追い出されるあたりまでが描かれるものと思われます。
8月以降の展開は今の段階では確たる情報はないので予想しかできません。
8月の放送では、自費での研究を余儀なくされた万太郎くんは研究費捻出のための借金まみれに。
そして借金取り対応を寿恵子ちゃんが一手に引き受ける。
また、田邊教授自身も大学を追い出されることで、万太郎くんが職員として大学に復帰するエピソードも8月ころに描かれるのではないかと予想しています。
また借金を肩代わりしてくれる人物があらわれたりするのもこの頃かと。
9月にどんなことが描かれるのかはまったく想像がつきません。
しかし、寿恵子ちゃんが亡くなるのがクライマックスだとしたら、そこまでのリアル万太郎くんのライフイベントが9月に描かれるのではないでしょうか。
一方、万太郎くんの生家の家業は綾ちゃんと竹雄くんが引き継ぐことになりましたが、峰屋の今後がどこまで描かれるのかも気になるところ。
できたら綾ちゃんと竹雄くんの二人には峰屋をますます繁盛させてもらいたいものです。
病気になって切り倒されることになったヤマザクラの枝が、再び花を咲かた姿とともにさらに成長した峰屋を見ることができますように。
予習レビュー
今回で物語前半のちょうど半分が終了です。
次週以降の後半にはどのような展開が待っているのかはまだ発表されていません。
そこで、リアル万太郎くんの後半生の史実を参考に予想される万太郎くんのライフイベントをまとめてみます。
『日本植物志図篇』
万太郎くんが寿恵子ちゃんとの会話の中で見つけた目標。
すべての植物の名前を明らかにして植物図とともに書籍にして出版する。
この大事業の第一巻がついに出版されます。
日本初の学名
『日本植物志図篇』第一巻の出版をした翌年には、新種の植物に日本初となる学名をつけることに。
その翌年にも、日本では見つかっていなかった植物を発見。
大学への出入り禁止
『日本植物志図篇』の出版、日本初の学名と飛ぶ鳥落とす勢いだった万太郎くんが、田邊教授より大学への出入りを禁止されることに。
『日本植物志図篇』のクオリティがあまりにも高すぎ、田邊教授が自分のメンツが立たないと考えたことが理由。
万太郎くんを大学に出入りできず研究できなくなれば『日本植物志図篇』の第二巻以降の出版は実現せず、田邊教授は自分のメンツを保てると算段。
岩崎弥太郎・弥之助兄妹
田邊教授が人間関係のトラブルから教授職を失職。
後任の徳永教授が万太郎くんを東京大学の職員として迎え、万太郎くんは仕事と定収入を得るものの、その頃の万太郎くんは借金まみれ。
そんな中、万太郎くんと同郷の岩崎弥太郎・弥之助兄妹が、万太郎くんを経済的な窮乏から救うことに。
寿恵子ちゃんの最期
寿恵子ちゃんが亡くなります。
借金まみれの槙野家の家計を支え続けた寿恵子ちゃんは無理がたたって55歳の若さで早逝します。
男性が主人公だった『エール』では伴侶が亡くなるのがストーリーの最後でした。
本作も万太郎くんと寿恵子ちゃんの冒険の終わりが物語の終わりになる。
そんなエンディングも考えらます。
らんまん|感想あらすじネタバレトップページ
分家の人々の反応も、無理ありませんね。
今までさんざん「分家の分際で…」と「分際」扱いされてきたのですから。
でも、時代は変わった、と、礼を尽くし頭を下げるタキさんの姿を目にして、分家の人々も何かしら感じるところがあったようです。
もしかしたら、今まで薄々感じながら認めてはこなかった「時代が変わったこと」に、ようやく対峙出来るようになったのかもしれません。
生まれた時から当たり前に持っていたものだけに、それを捨てる本当の意味が解っていないのではないか…
そんな心配をしていたまつさんですが、今日の万太郎くんの様子や様々な出来事を目にして、安心されたのではないでしょうか。
万太郎くんが生まれながらに背負って来たもの、そうして背負うことを期待されてきたものの大きさ重さや、それを背負わないと決意することがいかに大変な覚悟のいることなのか、万太郎くんがそれを十分に理解していることが解ったでしょう。
そうして、万太郎くんのお母さんの再登場。
美しい場面でした。
中の人は今いろいろと大変ですが、今日登場したのはあくまで万太郎くんのお母さんのヒサさん。
私はヒサさんにまた会えて、嬉しかったです。
う~ん・・・
いい話だったとは思うんだがね
ただふたつほど首を傾げることがね
一つは「あさイチ」でのアナウンサーの涙
カムカムの時はわかるんだよ、ヒロイン父親逝去が伝えられて即だったから
しかしながら、今回はタキさん逝去からそれなりに「あさイチ」が放送されるまで時間はあったからねえ
ふたつめはタキさんの一言で本家と分家の和解らしき展開で終わったこと
本家と分家の拗らせなら「獄門島」みたいな展開の方が普通かなと、なんか本日は分家の方々の言い分に肩入れしたなあ
挙式、披露宴、皿鉢料理。後継移譲宣言。当然親族から反発。タキさん最後の大仕事。分家の怒り。まあそりゃあ納得できんやろ。何とか収まるかなあ。あっまた問題の人の幻影が。タキさんと桜の老木。「いつかこの桜が咲き誇ろうがのう。」若き桜に託す思い。縁で繋がる家族。タキさんナレ死、寂しい。森林深く分け入る。新たな冒険の始まり。