2023/7/3(月)第14週「ホウライシダ」
あらすじ
万太郎と寿恵子はタキの法要を終えてから東京に戻り、十徳長屋での新婚生活が始まりました。9月になり大学は新学期を迎えました。波多野と藤丸は4年生になり、万太郎との再会を喜びました。
その年の夏、波多野と藤丸は教授の田邊に率いられて植物採集の旅に出ていました。その夏の植物採集はこれまでになく大規模なものでした。万太郎がマキシモヴィッチ博士から認められたことで田邊は焦りを感じていたのです。
そんな中、万太郎は高知に帰ったときに採集した植物の標本を大学に持参し披露しました。万太郎が徳永と大窪に見せようとすると、田邊が万太郎の手を止めました。そして田邊は万太郎に告げました。
今後、万太郎が採集してきた植物は一番はじめに自分に見せること。そして高知で採集してきた植物標本を、その日の夜に家に持ってくるよう命じました。田邊はまた、自宅で万太郎の結婚祝いをすると言い出しました。
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感想
物語後半がスタート
今週から物語後半です。
そして物語後半のスタート早々、不穏な空気が充満していてワクワクが止まりません。
田邊教授、物語後半の初回から飛ばしてくれます。
波多野くんと藤丸くんが口にしていた「トガクシソウ」も田邊教授にとってどうやらワケありの植物らしく、この一件で今週の後半に何かが起こるらしい。
万太郎くんが土佐から帰ってきたら、万太郎くんはすっかり時の人になっている。
このことも田邊教授をかなり焦らせているのでしょう。
焦りを募らせる中、田邊教授はあのセリフを口にするのでしょうか。
予告映像の最後に流れた「私のものになりなさい」というセリフを。
「私のものになりなさい」
先週に放送された、物語後半の最初の週の予告映像の最後に不吉な予感しかない田邊教授のセリフが…
「私のものになりなさい」
万太郎くんと寿恵子ちゃんが結婚したのが前週の最後。
タキさんとの永遠の別れなど悲しい場面もありましたが、実に美しいエンディングを迎えた物語前半。
その美しいエンディンを受けて物語後半は明るい展開からスタートするのかなと思っていたら、万太郎くんに向けられたまさかの田邊教授のセリフです。
7月の放送では、万太郎くんと田邊教授の蜜月期を経て、二人の師弟関係がギクシャクするまでのプロセスが描かれることはわかっていました。
しかし7月の最初の週は未来に希望しかない「蜜月期」が描かれると予想していました。
明るい未来への期待でいっぱいの「蜜月期」が徐々に徐々に失望に変わるのは次週以降。
そんな展開になるものと思っていたのです。
ところが、7月の最初の週から万太郎くんと田邊教授の関係に未来に希望はないことがはっきりと暗示されてしまいました。
今週または次週あたりから、万太郎くんの快進撃とその一方の田邊教授の深い挫折が描かれるはずです。
この二人のギャップが田邊教授の嫉妬心に火をつけ、「私のものになりなさい」という暗い情念がますますヒートアップしてしまうのでしょうか。
物語前半では万太郎くんは出会いに恵まれていました。
ご両親は早逝してしまったけれど、優しいおばあちゃんに育てられ、見守ってくれるお姉ちゃんと竹雄くんがいる。
学問所では生涯の恩師や学友と出会い、生まれて初めての上京では心の友と出会った上に将来の伴侶とまで出会いました。
再びの上京でも十徳長屋の面々、東京大学の面々、そして大畑印刷所の面々と、出会いに恵まれ続けてきた万太郎くん。
東京大学では徳永さんという面倒くさい人もいましたが最後は味方になってくれました。
腹黒い田邊教授も、大学への出入りを許してくれたり、目的はともかく植物学雑誌のプロジェクトに携わらせてもらったり。
それほどまでに出会いに恵まれ続けてきた万太郎くんは、これまで経験したことがないような人間関係の闇と向かい合ったら、どうなってしまうのか?
史実どおりかそれに近い展開になれば、田邊教授との確執と決別を経て後も、万太郎くんは人間関係のトラブルに見舞われ続けます。
楽しみでもあり怖くもあり。
物語後半も引き続き当ブログをよろしくお願いいたします。
予習レビュー
本作全26週のうち13週までの放送が終了し今週から物語の後半に入ります。
物語後半のうち展開が明らかになっているのは7月放送分のみ。
7月放送分もまだ一部しか明らかにはされていません。
そこで7月中の放送で描かれると予想されるトピックを、すでに明らかになっている情報をもとに整理してみました。
7月中の放送のサブタイトルは次のとおり。
14週「ホウライシダ」
15週「ヤマトグザ」
16週「コオロギラン」
17週「ムジナモ」
いずれの植物もリアル万太郎くんにゆかりの深い植物です。
しかし中でも15,16,17週の三種類の植物は7月放送のエピソードと関わりがある植物です。
三種類の植物ともリアル万太郎くんが祖母の逝去後3年ほどの間に学名の命名をしたり発見したものばかり。
15週「ヤマトグザ」日本で初めて学名をつける
16週「コオロギラン」横倉山で発見しロシアのマキシモヴィッチ博士に送る
17週「ムジナモ」日本国内での初めての発見
当時のリアル万太郎くんは飛ぶ鳥を落とす勢いで次々と成果を発表。
そんな頃のエピソードが7月放送のドラマの中で再現されるようです。
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オープニング映像、桜のスケッチをしていたり、寿恵子さんも一緒に飛んでいたり、楽しい変化していましたね!
私は気づいてなかっただけで、作中の季節によって植物の写真が変わってたりしたのでしょうか?
助教授たちが万太郎くんの作業が終わるまで、待ってくれるシーン
植物学者としてのリスペクトしていることが感じられて良かったです
助教授たちなどが証人にならないよう、自宅へ万太郎くんを呼び出す…
教授、ずる賢いですねえ
長屋ミュージカル開幕。文学士といえば聞こえはいいけど原稿採用されなきゃフリーター。二年生なんか癖ありそう。四年生相変わらず。ユーシーの失敗。ユーシーの採集募集。万さんの評価はうなぎのぼりだけど。ユーシーにとっては面白くないだろう。藤丸さん八つ当たりされてる。不穏な雰囲気の植物学教室。ユーシーの悪だくみ?自宅に直接?
明治時代の下町のラジオ体操
倉木さんが歌っている、微笑ましい
お供えシーン、さりげなく入る良き
オープニング、若干変わった
逍遥先生、大学卒業した
to be or not to be
生きるべきか死ぬべきかそれが問題だと和訳される日も然程遠くない、ハムレット
ツンデレの助教授、かわりなくて良き