2023/7/17(月)第16週「コオロギラン」
あらすじ
田邊が新種として発表の準備を進めていたトガクシソウを、ケンブリッジ大学に留学中の伊藤孝光が滞在先のイギリスの植物学雑誌に発表しました。それにより、田邊の名を冠した学名は無効となりました。
新種を発表する機会を奪われた田邊を案じる万太郎に対して徳永は言いました。新種の発表は一分一秒でも早くしたものが勝ちだ。わずかでも遅れをとったら何も得られないのが学者の世界の現実なのだと。
しかし、徳永の学者の世界に対する考え方を藤丸は受け入れられませんでした。相手を蹴落としてまで新種発表や植物の名付けを競うことに自分は耐えられないと言って、藤丸は教室を出て行ってしまいました。
一方の田邊は失意の中にいました。帰宅した田邊を迎えた妻の聡子は、田邊の様子がいつもと違うことを心配でした。同じころ、万太郎も十徳長屋に帰宅しました。そして寝込んでいる寿恵子の姿を見て万太郎は動揺するのでした。
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感想
植物学教室の波多野くんが孝光くんをバカだと言い切り、孝光くんがやったことは抜け駆けの行動として描かれました。
とこではリアルでは何が起こっていたのか。
当ブログで幾度かお伝えしましたが、リアル孝光くんが起こしたリアル騒動についてまとめてみます。
リアル孝光くんの視点から見た騒動
トガクシソウの研究をはじめに手掛けたのはリアル孝光くんの叔父上です。
そしてリアル孝光くんの叔父上は、トガクシソウの標本を検定してもらうためにロシアのマキシモヴィッチ博士に送りました。
検定結果はすでに確認されている植物の一種、ということでした。
一方でリアル田邊教授もトガクシソウの研究を進めていました。
リアル田邊教授がトガクシソウの研究をはじめたのは、リアル孝光くんの叔父上が研究を開始した時期よりも後のことです。
そして、リアル田邊教授もトガクシソウの標本を検定してもらうためにロシアのマキシモヴィッチ博士に送りました。
すると、どういうわけかマキシモヴィッチ博士は新種と考えられると回答。
ドラマの中の万太郎くんが、ロシアのマキシモヴィッチ博士を間抜け呼ばわりしていましたが、同じ植物を一度は既往種と検定し一度は新種と検定したこの矛盾を指しています。
なお、ロシアのマキシモヴィッチ博士がトガクシソウの検定結果を変えた理由はわからずじまいだったようです。
それはともかくリアル孝光くんからすれば「盗まれた」という気持ちになるのでしょう。
叔父上より後からトガクシソウの研究を開始し、叔父上より後になって標本を送り、そして新種という検定結果が出た。
ドラマの中の孝光くんが田邊教授のことを泥棒教授と呼んでいたのは、上に述べたような経緯があったからです。
リアル田邊教授の視点から見た騒動
リアル孝光くんの叔父上が、トガクシソウの研究を進めていることを知った上で、リアル田邊教授もトガクシソウの研究を開始したのかどうかは不明です。
ドラマの中の田邊教授は腹黒い人物として描かれていますが、リアル田邊教授は腹黒さはあったとは思いますが、それ以上に植物学に真摯に向き合う学者だったようです。
だから、手柄を横取りするためにトガクシソウの研究を始めたとは思えない。
また、ロシアのマキシモヴィッチ博士によってトガクシソウが新種ではないと検定されたことをリアル田邊教授は知っていたことも十分に考えられます。
一度は新種ではないと検定された植物標本を、同じマキシモヴィッチ博士を送ったということは新種であるという確証をつかんだことも考えられます。
マキシモヴィッチ博士がどのように検定を行なっていたのかは定かではありません。
しかし、標本に添えられていたと考えられる、トガクシソウに関する論文なりレポートなりも参考にしていたとしたら、リアル田邊教授のプレゼンの勝利と言えないこともない。
ドラマの中の孝光くんが言い放った「泥棒」という表現は当たりません。
ドラマの中の田邊教授
ドラマの中の田邊教授、失意はかなり深そうです。
田邊教授の帰宅を聡子さんが待っている場面。
少しだけハラハラしながら見ていました。
失意の田邊教授は聡子さんに八つ当たりするのではないかと。
しかし田邊教授は聡子さんには徹底して優しい。
仕事でのストレスと妻への態度を完全に切り分けている田邊教授、さすがです。
聡子さんがいつぞや、田邊教授を「可愛い」と言いましたが、聡子さんがそう言った気持ちがよくわかりました。
聡子さんの目からは可愛らしく映る田邊教授。
聡子さんにはあくまでも優しい田邊教授。
公私の区別をつけている田邊教授ですが、公私の区別をつけているがゆえに次回以降で描かれるであろう「公」の中での田邊教授の様子がどのように変わってゆくのか。
怖くもあり楽しみでもあります。
予習レビュー
前週の金曜日の回に、万太郎くんと大窪さんの共同研究によって新種の植物にヤマトグサと名付けて植物学雑誌で発表。
今週はその続きからです。
さて、史実の中のリアル万太郎くんとリアル大窪さんも共同研究によって新種の植物にヤマトグザと名付けて発表しています。
このヤマトグサについては、リアル万太郎くんは学名もつけています。
そしてその学名を植物学雑誌の中で発表しています。
学名を日本がつけるのも初めて。
つけた学名を日本の学会誌の中で発表するのも初めて。
初めてづくしのことでした。
ドラマの中でも、初めてづくしの快挙として描かれるものと思われます。
ドラマの中の万太郎くんは、かつて新種を発見し、その新種の学名の一部に自分の名前が刻まれはしたものの、自分が名付け親になれなかったことで悔しい思いをしました。
しかし、万太郎くんはついに新種の名付け親となり願いを叶えました。
その一方で、自分の手柄を立てることに執着する田邊教授は、空回りの日々が続くようです。
田邊教授については次回の本欄で・・・
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名乗る程の者ではございません様。「女王陛下の00７」は007役に嫌気がさしたショーン・コネリー氏が降板した為、急遽、007役には似た風貌のオーストラリア人俳優ジョージ・レーゼンビー氏が起用されました。ファンの脳裏にコネリー氏の007の残像が強く残っていた為、ファンには評判の悪い一本で、レーゼンビー氏はこの一本で降板させられました。ただ映画自体の出来は良く面白かったです。
さて、藤丸君、大人の醜い世界を知ってしまいましたね。あの要領の良い二年生達には当たり前の事でしょうが、彼は余りにナイーブで善人過ぎます同じく。ぼんぼんだった万さんですが高知で自由民権運動への官憲の弾圧、実家への酒税の徴収。藩校でのいじめと他人の悪意には、藤丸君よりも耐性があります。藤丸君を助ける為、万さん一肌脱ぐか？
田邊教授、失意と苛立ちMAXの状態でも、聡子さんには優しい。
大窪さんには思いっきり八つ当たりしてたのにね。
寒いから中で待ってろ、とか、いろいろ気遣ってあげていて。
激しい競争や政府とのやり取りで神経を擦り減らす生活の中で、聡子さんの存在が癒しであり心の支えになっているのでしょう。
寿惠子ちゃんのように隣に並んでともに果敢に戦う支え方もあれば、静かに穏やかにただそこにいる、という支え方もあるのですね。
田邊教授にも幸運が訪れるよう、願わずにいられません。
激しい争いにはついていけない藤丸くん。
ウサギに癒してもらって…。
でも、ウサギも実はなかなか苛烈な争いをする生き物なようです。
人間やってくのも大変だけど、ウサギやってくのも大変、みたいですよ、タコだけじゃなく(古！お分かりの方、見えます？)。
そういえばウサギさんたち、ちゃんと名前がついてるんですね。
「とうふ」と「おもち」と「雪丸」。
名札がかかっているのに、今日気付きました。
ふたりの前原さんが対象的でしたね
長崎県五島で生まれ星空が好きでさくらちゃんという恋人がいたむっちゃん
戦後大阪でやさぐれていたところをなんの因果か塩軍団に加入し男臭い中で生きてきた小松原くん
「舞いあがれ」「まんぷく」での環境が反映されたようなコントラストでしたね
還暦のたつお様
「死亡遊戯」と「女王陛下の007」のテーマ曲は激似ではないのですがなんとなく似ています、個人感
「死亡遊戯」はあくまでもブルースリーの追悼作品として2メートル越えの巨人と闘ったという作品ということでいいと思っています、テーマ曲は辰吉丈一郎のタイトル戦の入場(特に日本中が盛り上がった薬師寺選手との統一戦)を盛り上げた曲という印象の方が強いです
「女王陛下の007」は007作品の大半は地上波で無料で見たのであまり内容は覚えていません、むしろロンドン五輪の開会式でジェームズボンドが女王陛下をエスコートしてヘリで会場入りした邦画タイトルそのものの演出はよく覚えています