2023/7/14(金)第15週「ヤマトグサ」
あらすじ
十徳長屋の改装が終わり石版印刷機の設置されました。十徳長屋の住人たちに礼を述べた万太郎は『日本植物誌図譜』刊行への決意を宣言。ほどなくして万太郎と寿恵子は図譜を出版する作業を始めました。
一方で万太郎は新種を発表するため大窪とともに植物学雑誌の原稿執筆も進めていました。万太郎は土佐で採集した新種をヤマトグサと名付けました。同じころ、寿恵子は家計のやりくりに悩み舞踏練習会で身につけたドレスを質入れしていました。
そんな中、万太郎は大窪とともにヤマトグサに関する論文を書き上げ、その論文を載せた植物学雑誌がついに発行。万太郎と大窪の研究成果は、日本の植物学の歴史を塗り替える快挙として注目を集めました。
同じころ『日本植物誌図譜』も完成。寿恵子と長屋の住人たちは万太郎が成し遂げたことを喜び合いました。同じころ、田邊が研究を続けていたトガクシソウをめぐってある事件が起ころうとしていました。一方で寿恵子は妊娠したことを万太郎に告げました。
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感想
倉木さんが万太郎くんから奪い取ったお金を万太郎くんへ贈りました。
これでようやく万太郎くんと倉木さんとの間の黒歴史は清算。
一区切りたついたところで次週以降に向けて二つのフラグが立ちました。
一つは寿恵子ちゃんの妊娠というおめでたいフラグ。
もう一つは田邊教授のダークなフラグです。
田邊教授
物語前半では部下たちの反対を押し切って万太郎くんが植物教室に出入りすることを認めた田邊教授。
腹黒そうには見えるけれど大きな人物でもあるんだな。
そんな印象をブログ主は持っていました。
もっとも物語前半の終わりごろには、植物学雑誌の発行にあたり万太郎くんを利用していただけというダークな一面も描かれました。
しかし、そんな田邊教授のダークな一面を知っていたのは徳永助教授だけでした。
ところが・・・
物語後半に入ってから本格的に描かれるようになった田邊教授のダークサイド。
物語後半の初週にあたる前週では、火曜日の放送から万太郎くんを虫ケラ呼ばわりするなど田邊教授のダークサイドが全開。
万太郎くんが植物教室に出入りすることを認め、柔軟な発想の持ち主アピールを懸命にやってましたが、腹の底では万太郎くんをこんなふうに見なしていたとは。
虫ケラごときは「自分のもの」になって当然。
利用できるだけ利用して研究の成果はすべて自分のもの。
田邊教授の腹の中、ここまでドス黒かったのかとただただ驚くばかりでした。
万太郎くん
そんな田邊教授の本音をついに万太郎くんも知るところとなりましたが、それでも田邊教授を決して悪く言ったりしない万太郎くん。
お人好しを通り越してもはや天然と呼べるレベル。
大窪さんが十徳長屋に来訪したおりに万太郎くんは大窪さんに言いました。
植物学の道にどのように入ったのかは問題ではない。
どの入り口から植物学に入っても、みんな愛する植物がある。
そして愛する植物がある「みんな」の一人に田邊教授まで加えたとき、万太郎くんは天然をも超えて大人物だなと思いました。
幼少期に「神童」とまで呼ばれた人並みはずれた学習能力。
好き過ぎる植物に対する異常と言っても差し支えないほどの集中力などなど。
ブログ主は万太郎くんの頭脳スペックにばかり注目していましたが、頭脳スペック以上に人間の器のスペックがすごい!
田邊教授の今後
今回、田邊教授の学者としてのキャリアが大ピンチに直面。
あと一歩のところで自分の名を冠した新種を発表!というところまでいって、まさかの新種発見の無効。
一方で万太郎くんは新種を発表し植物図譜も完成させ飛ぶ鳥を落とす勢い。
田邊教授の嫉妬心は肥大するばかり。
特に成果を発表する直前に無効になったというこのタイミングは最悪です。
ゴールに遠い人よりも、ゴールにぎりぎりまで近づいた人の方がダークサイドにおちいりやすい傾向にあるようなので。
ゴールにぎりぎりまで近づいたタイミングで挫折を味わった田邊教授。
一方で田邊教授が「虫ケラ」「ゲス」と見下した二人がよりによって共同研究で画期的な成果をあげる。
次週、田邊教授はますます追い詰められてゆくのでしょうか。
物語前半のブログ主の中での主人公は竹雄くんでしたが、物語後半のブログ主の中での主人公は田邊教授に確定。(笑)
田邊教授に夢中です。
史実を参考にした今後の心配ごと
8月の放送では、田邊教授が万太郎くんを植物学教室から追放するかもしれません。
植物学教室から追放されたら研究の環境を失う万太郎くんは植物図譜の「八犬伝式」の刊行が困難なことに。
その後、田邊教授も大学を追われることになる展開もあり得ます。
そして田邊教授の後任には徳永助教授。
ところが徳永助教授と万太郎くんも、リアルでは利害が対立することに。
次週、藤丸くんが心を病むことになる学者たちの闇。
闇はまだまだ続くのかもしれません。
予習レビュー
今週のサブタイトルの「ヤマトグサ」は、リアル万太郎くんが高知の仁淀川町で新種として発見し、学名をつけた記念すべき植物です。
リアル万太郎くんがヤマトグサを最初に発見したのは明治19年(1886年)。
東京大学に出入りを許された翌年、リアル寿恵子ちゃんと結婚した二年前のことです。
発見当時は標本がなかったため、ハシカグサという別の植物と誤って分類していたのだとか。
しかし、同じ場所で再びヤマトグサを採集。
標本を得たことで研究が始まり、それが新種であることを突き止めました。
その研究の成果の論文をリアル大窪さんと連名で「植物学雑誌」で発表。
日本固有種であること
日本人の手によって記録されたこと
日本の学術雑誌に発表されたこと
これら3つの条件を満たすのはヤマトグサが初めてでした。
なお、ヤマトグサ(大和草)という呼称は「日本の草」という意味を込めてリアル万太郎くんが命名したと言われています。
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なるほど!
ここであのときの百円が、活きてくるわけですか。
倉木さん、質入れをしてやり繰りしながらも、あの百円には手を付けていなかったのですね。
それだけ万太郎くんの言葉に救われていたのですね。
それにしても、綾ちゃんから持たせてもらったお金が千円で印刷機一式が千円、版元への前払い金が百円で倉木さんに渡したお金が百円…。
この演出は、これでもう打ち止めにしてもらいたいものです(苦笑)。
追い詰められる、田邊教授。
「虫けら「クズ」と罵った相手が実績を上げ、子飼いのイエスマンだと思っていた徳永助教授からは思わぬ反撃を食らい(徳永助教授が言い返したのはもしかして初めてなのでは?)、あまつさえ一番の頼みの綱だったトガクシソウがあんなことに…。
来週田邊教授は、どう出るのでしょう。
寿惠子ちゃん、おめでた!
元気な赤ちゃんが、生まれますように!
75回分の感想を74回分に書いちゃいました。ごめんなさい。名乗る程の者ではございません様。「死亡遊戯」のテーマ曲は007シリーズを手掛けたジョン・バリー氏の名曲でした。前作「燃えよドラゴン」のラロ・シフリン氏作曲のテーマ曲も違ったテイストの名曲でした。ただ映画として見ると「死亡遊戯」はあまりにも大きなアクシデントに見舞われ不幸な映画でした。なのでこの映画の事はあまり悪く言いたくないんだけどね。
最後にふたりが夕日の中で対峙するシーン、これって「シン・仮面ライダー」で猛とルリ子が夕日の中で電車置場にて対峙するシーンと同じじゃん
浜辺さん、仮面ライダーでのやや憂いな表情とは逆に満面の笑みというコントラストなんだわね、それが良いです