2023/8/9(水)第19週「ヤッコソウ」
あらすじ
竹雄と綾が高知から上京したその日の夜。万太郎は一人で植物の研究を進めてゆく決意を竹雄に語りました。万太郎の決意を聞かされた竹雄は心配するものの、万太郎の決意が揺らぐことはありませんでした。
一方の寿恵子は、新しい酒づくりに挑んだ綾を『八犬伝』の登場人物にたとえて讃えました。その一方で寿恵子は自分には何の取り柄もないと綾に語り、思いがけないその寿恵子の言葉に綾は驚かされました。
竹雄と綾が土佐に帰る前日。十徳長屋の住人たちが自由に生きる姿を見て、綾は前向きな気持ちを取り戻すことができました。その翌日、竹雄と綾は土佐へと旅立ちました。一方の万太郎も植物採集の旅に出ました。
そんなある日、寿恵子は中尾の質屋へ足を運びました。そして店先で見た新聞小説の内容を聞かされ動揺しました。田邊と聡子をモデルにしていることが明らかだったからです。心配になった綾が田邊邸に足を運ぶと、すでに野次馬が群がっていました。
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感想
万太郎くんの受難つづきの日々に一段落がつき、今度は田邊教授の受難の日々が始まる予感でいっぱいの今回のエンディング。
田邊教授の心の闇のドラマが大好きなブログにとっては楽しみな展開が始まりました。
これから次々と受難が降りかかる田邊教授の不幸を喜ぶようで申し訳ないですが。
これから始まる田邊教授の受難劇
新聞小説のエピソードは、実際にあったことです。
(小説の内容などのおおよそのことは以下に記しています)
史実では、この新聞小説が発端となり世間で女子教育への批判が巻き起こることに。
ところで次週、田邊教授が校長をつとめる女学校が廃止されることが決定。
今回の新聞小説の一件が、次週の女学校廃止に間接的につながるのかなとも思いましたが、女学校の廃止は今回の新聞小説の騒動から3年後のこと。
なので、新聞小説の騒動と女学校の廃止は無関係ということも考えられます。
新聞小説の騒動がどのような幕引きになるのかは今のところ不明です。
さて、次週に描かれる田邊教授の恩人・森文部大臣の暗殺が田邊教授の受難劇の始まりとなります。
森文部大臣の暗殺により学校制度が改変。
それによって、田邊教授が校長をつとめる高等女学校が廃止に。
恩人の死、高等女学校の廃止。
しかし女学校廃止によって女学校の校長でなくなった田邊教授は、聡子さんに背中を押されながら植物の研究に没頭。
そんな中でついに新種を発見。
受難の後にはいいこともあります。
しかし、新種の発見と前後して、今度は東京大学から追放されることに。
追放後には究極の受難も待っています。
これからしばらくの間は田邊教授が主人公のような展開になるかもしれません。
新聞小説
田邊教授と聡子さんが巻き込まれた新聞小説の騒動は実際に起こったことです。
リアル田邊教授をモデルにした小説が掲載された新聞の名は『改進新聞』。
そして小説名は須藤南翠著『濁世』です。
『濁世』の狙いは、女子教育の欺瞞と偽善を暴くという「正義」。
「正義」を主張するためにでっちあげの小説が書かれたようです。
『濁世』で描かれた田邊教授と聡子さんのエピソードはざっくりと次の通り。
聡子さんが自由恋愛に憧れて社交界に入り浸り、そこで出会った田邊教授と聡子さんが親密な交際を始めるのだとか。
なおこの小説はリアル田邊教授とリアル聡子さんだけでなく、他の多くの教育関係者や女生徒も登場。
この小説がきっかけとなり、女学校批判が巻き起こり、また女学生のスキャンダルをメディアが競って報道するようになったのだとか。
『濁世』の執筆の狙い通りになったわけです。
ただし、リアル田邊教授は名誉毀損で『改進新聞』を訴え、最終的に『改進新聞』は『濁世』についての謝罪文を発表しています。
正義を強く主張する人ほど平気で嘘をつくという傾向は当時も今も変わらないようです。
予習レビュー
今週の万太郎くんが経験する二大試練の二つ目はマキシモヴィッチ博士の急死です。
田邊教授から東京大学を追い出され、行き場を失った万太郎くんがようやく見つけた道は、マキシモヴィッチ博士の急死によって突然絶たれてしまいます。
立て続けに起こる試練ですが、マキシモヴィッチ博士の急死もまた史実の出来事をモチーフにしたもので、ドラマを盛り上げるための創作ではありません。
史実では、リアル万太郎くんはリアル田邊教授から大学を追い出されます。
大学での研究の環境を失っては、図譜の発行を続けることはできない、志を貫徹することができなくなるわけです。
そんな中でかろうじて見出したのがロシアに渡ってマキシモヴィッチ博士のもとで研究を続ける道でした。
文字通り藁をもすがる思いで見出した道のはず。
かろうじて残された道すらも閉ざされてしまったリアル万太郎くんの絶望はどれほどのものだったか。
リアル万太郎くんが経験した深い絶望は、ドラマの中でどのように表現されるのか。
大学からの追放、園子ちゃんの急死、そしてマキシモヴィッチ博士の急死。
負の連鎖はいつまで続くのでしょうか。
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長屋のみんなは笑っていたけど丈之助くんは史実では身請けに成功するんだよね、純愛を貫いた丈之助くんカッケーよ
あとはどんな美女なんだろうか、この先そんなシーンはあるのかな?
またまた余談です。「ちむどんどん」のニーニー役で損した感のある竜星涼さんですが、途切れなく仕事が入って良かったです。次の大河では、不祥事で降板した某氏の代役に起用されるようです。まずは安心。「わしは反対じゃ。」やっぱり竹さん地に足が着いている。家族.が大事。植物と八犬伝、この夫婦例えが特殊。丈さん本当は偉い先生なんだけど。綾さんじゃないけど長屋の人達を見ていると癒される。八犬伝しかないじゃん。また植物採集の一人旅。内職の報酬。質草の受けだし。実話ベースの小説。田口?実話を相当改悪。田邊邸の前には悪意の群衆。今ならさしずめネット炎上、何となくこういう事を平気でしでかす人の心理は分かるけど。共感や理解はしたくない。