2023/7/27(木)第17週「ムジナモ」
あらすじ
万太郎は池で見つけた不思議な水草の正体を突き止められずにいました。そこで万太郎は、ムジナモを植物学教室に持ち込みました。徳永や大窪たちがその水草に興味津々の眼差しを注いでいるところへ田邊がやってきました。
その水草を見た田邊は、それが日本では未発見の食虫植物であることを万太郎に告げました。続けて田邊は万太郎に命じました。その水草の論文と植物画を描いて世界に向けて発表するようにと。
その様子を見ていた徳永が万太郎に言いました。田邊は万太郎に世界への花道を用意してくれた。この恩を忘れないようにと。万太郎は田邊に認めてもらうために、夢中で水草の研究を始めました。
そんなある日、万太郎がムジナモと名付けた水草が花を咲かせました。ムジナモが開花したことは世界のどの記録にもありませんでした。咲かないと思われていた花を咲かせてしまった万太郎を田邊は驚きの目で見つめました。
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感想
白黒反転のカウントダウン
万太郎くんの快進撃が続きます。
日本では発見されたことがない水草を発見する。
その水草はまだ植物画が発表されていない。
だから植物画ととともに日本での発見を論文にすれば世界から注目が集まる。
さらに、花を咲かせた記録がないその水草が花を咲かせた。
あの田邊教授すらも万太郎くんを見直しはじめた。
この一連の出来事が前週のことだったら、万太郎くんの快進撃を素直に喜べたかと。
しかし今週は福治さんの恐ろしい予言があります。
予言とは「いいこともあったら良くねえことも起きるぞ」のことです。
この言葉があるので、いいことが続きすぎることを素直に喜べない。
というかいいことが続けば続くほど怖くなる。
いいことの中もで一番怖いこと。
それは田邊教授が万太郎くんを見直したかのように見えること。
万太郎くんのことを一度は見限ったかに見えた田邊教授が万太郎くんの評価を変えつつあるようです。
この評価を変えるという「いいこと」が、次回あたりに反転するのでしょう。
万太郎くんの白黒反転のカウントダウンが始まりました。
次回
次回、万太郎くんが「ムジナモ」の論文を完成させます。
もちろん植物画も完成させます。
その出来栄えを万太郎くんの周囲の面々は絶賛。
ここまではよかった。
その論文には田邊教授の名前がない。
万太郎くんだけの手柄にようになってしまっている。
これがまずかった。
今回、田邊教授は万太郎くんのことを見直すような表情を見せていましたが、その矢先での万太郎くんの失態です。
次回、万太郎くんの失態が田邊教授の逆鱗に触れる瞬間、怖くもあり楽しみでもあり。
複雑な気持ちで「いいこともあったら良くねえことも起きるぞ」の瞬間を待とうと思います。
ムジナモ
今回のドラマの中で大盛り上がりだった「ムジナモ」について簡単に調べてみました。
ドラマの中でも語られていたとおり「ムジナモ」は食虫植物で、食べているのはミジンコなどのプランクトン。
これもドラマの中で盛り上がっていましたが、「ムジナモ」はめったに花を咲かせないそうです。
開花するのは気温や日照などの条件がそろった時だけで、開花している時間はわずか1時間だけなのだとか。
しかも花は直径約5mmと極めて小さい。
なお、リアル万太郎くんの手記によれば「ムジナモ」が開花するのは日本だけ。
インドやヨーロッパで見つかっている「ムジナモ」はツボミはつくものの開花はしないのだそうです。
万太郎くんが東京大学に持ち込んだ「ムジナモ」が開花したのは、そんな希少な一瞬でした。
万太郎くん、本当に強運の持ち主です。
その強運も今回までなのかな?
なお、「ムジナモ」が食べるのはミジンコなどのプランクトンと言われていますが、Youtubeで調べていたところオタマジャクシを捕食する動画がありました。
卵からかえったばかりの小さなオタマジャクシではあります。
予習レビュー
リアル田邊教授から植物学教室への出入りを禁じられてしまったリアル万太郎くん。
リアル万太郎くんは必死に食い下がったそうです。
大学に在籍しているかしていないかにこだわるのは、日本の植物学の発展にとって損失だ。
今の日本の植物学はそんなことにこだわっている場合ではないと。
しかしリアル万太郎くんが訴える正論はリアル田邊教授には届かなかったようです。
出入り禁止を言い渡されたその日の夜にも、リアル万太郎くんはリアル田邊教授宅を訪問。
あらためて説得を試みるものの、リアル田邊教授は聞く耳を持たなかったそうです。
ドラマの中でもそんな痛々しい場面が描かれるものと思われます。
徳永助教授、大窪さん、そして学生たちは万太郎くんに加勢してくれることでしょう。
しかし田邊教授が、徳永助教授、大窪さん、学生たちの言葉に耳を貸すとは思えない。
まして田邊教授は快進撃を続ける万太郎くんとは正反対に、新種発表が無効にされるなど行き詰まっている。
田邊教授の心の中は万太郎くんへの嫉妬で燃えているはず。
そんな人に正論は通じません。
快進撃が続いてきた万太郎くん、ここにきて一転して雲行きがあやしくなってきました。
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田邊教授、なかなか辛い立場ですね。
万太郎くんは、今や時の人。
誰もかれもが「万太郎」、「Manntqro」…。
波多野くんは研究目標を見つけて卒業しても大学に残るし、藤丸くんも変形菌(粘菌?)の研究という目標を見つけた。
徳永助教授はドイツに留学、帰ってくれば教授に。
大窪さんも万太郎くんとの共同研究で、一皮剥けた。
みんな、前進している。
誰にも分からないムジナモを見分けたことで面目は立ったけれど、田邊教授だけが今の場所にとどまり続けてしまっている。
新しいことを見つけられず、今までの知識を繰り返しているだけ。
大物教授らしく鷹揚に振る舞いながらも、内心は焦りや苛立ちで居ても立っても居られないのではないでしょうか。
他では咲いたことがないムジナモの花を咲かす
(万太郎くんが魔法使って咲かせたわけではないですが笑)
始めは仕方なく植物学の道に入った
大窪さんが真剣に研究に向かう
徳永さんが留学を希望する
波多野くんや藤丸くんが学問の楽しさを知る
長屋では
倉木さんが立ち直る
など、万太郎くんと関わると本当に希望の花が咲きます
万太郎くんは無自覚でしょうが、天真爛漫の力はすごいです
タイトル「らんまん」作者の言いたいことがわかるような気がします
今はドス黒い嫉妬の塊のような田邊教授にも、いつか希望の花が咲くでしょうか
出版だけだと自転車操業。「やっぱり大学じゃないと本が足らん。」東大へ。謎の水草に皆興味津々。えっ、ダーウインがここで出てくる。田邊教授から論文の要請。渡りに船だが。徳永さんは田邊教授の恩を強調していたが、裏がなきゃいいけど。祝、植物図譜三巻出版。徳永さん留学希望。田邊教授の快諾。でも万さんを護る後ろ盾がひとつ無くなる。謎の水草開花。沸き立つ一同。しかし田邊教授の意味深な表情が不気味。
徳永助教授、デカイなあ
ドアを通る時にしょっちゅう頭当たりそうだなあ