2023/5/12(金)第6週「ドクダミ」
あらすじ
東京での下宿先も無事に決まり新しい生活が始まった万太郎は、近況をタキに手紙で知らせました。一方「十徳長屋」の住人たちに挨拶まわりする際に配る菓子を求めて、万太郎は近所の菓子屋に足を運びました。
万太郎が足を運んだ菓子屋の名は「白梅堂」。博覧会会場で出会った女性が働く店の名と同じであることから、万太郎はそこで寿恵子と再会することを期待していました。しかし、店先にいたのは寿恵子ではなく菓子職人の男でした。
期待がはずれ落胆している万太郎の目の前に姿を現したのは寿恵子でした。寿恵子との再会に驚く万太郎は上京したことを寿恵子に知らせました。そして万太郎と寿恵子は、初めてお互いの名前を名乗りました。
万太郎が立ち去った後、寿恵子を訪ねて、寿恵子の叔母・みえが「白梅堂」にやって来ました。みえは寿恵子が玉の輿に乗れる機会を見つけ、そのことを知らせに来たのです。一方、そのころの寿恵子は読本に夢中になっていました。
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感想
タキさん
東京編の最初の週が終わりました。
そして最初の週の最後の回で今では懐かしさすら感じる土佐の様子の描写。
万太郎くんからの手紙が届いたことを報告する綾ちゃんと、綾ちゃんの報告に対して知らんぷりするタキさん。
タキさんの反応、実にわかりやすい。
本当は綾ちゃんの手からひったくってでも万太郎くんからの手紙を読みたいところ。
でも、万太郎くんからの手紙に夢中になる自分の姿を見られたくはない。
素直になれないタキさんですが、わかりやすいという点では素直なのかもしれません。
次週以降も、週に一度くらいは土佐の様子を見せてほしいものです。
追伸、手紙の中で万太郎くんが以下のように報告。
佑一郎くんの叔父上の家で入居を断られたことは伏せ、手狭だから入居を断ったと。
実家の人々を心配させまいとする万太郎くんの態度、立派です。
倉木さん
長屋の住人たちの反応によれば、倉木さんが朝からシラフなのは珍しいらしい。
しかも働きにゆくのはもっと珍しいらしい。
倉木さん、少しだけ心を入れ替えたか。
しかし、心を入れ替えたことをはっきりと表現できないところが素直でない。
素直ではないけれど、タキさん同様に倉木さんもある意味でとてもわかりやすい。
わかりやすいという点では素直なのかもしれません。
前回まで、心の傷が深すぎる倉木さんがどうやって視聴者にも受け入れられるキャラになるのか、その道筋が見えませんでした。
しかし、意外にもわかりやすい性格だったので、そのわかりやすさで近いうちに視聴者にも受け入れられるキャラになるのかもしれません。
フラグで終わった東京編の最初の週
万太郎くんはいつの日か寿恵子ちゃんと一緒になりたいと考える。
しかし、今はまだ自分は何者でもないので、自分の気持ちは寿恵子ちゃんには言えないと考える。
一方の寿恵子ちゃんには、みえさんから「玉の輿」に話が持ち込まれる。
そのみえさんは、通りすがりに目撃した万太郎くんに悪印象を持った模様。
主人公の恋バナが波乱含みの展開になることをわかりやす過ぎるくらいに暗示していました。
今後の波乱含みの展開、ざっくりと次のようことが起こります。
自分はまだ何者でもないと考える万太郎くんは、寿恵子ちゃんに自分の気持ちを打ち明けようとはしない。
一方で寿恵子ちゃんも、万太郎くんに対して特別な感情を抱き始めるものの、万太郎くんの気持ちはわからないまま。
そんな中でみえさんが「玉の輿」の件で寿恵子ちゃんに迫る。
心が揺れながらも「玉の輿」の方に引き寄せられてしまう寿恵子ちゃんの図。
そんな展開のフラグが立ちました。
一歩間違えたら不穏な終わり方になりかねないフラグですが、コミカルな演出で終わった東京編の最初の週でした。
予習レビュー
東京編が始まり主人公は「運命の人」と再会できました。
たいがいの朝ドラでは、主人公が「恋心」を自覚するまでにかなりの時間を費やします。
一方で本作の主人公が「恋心」を自覚するのは早かった。
主人公が恋におち、その感情を自覚するまで一瞬のことでした。
当ブログがフォローした『ごちそうさん』以来の作品では『エール』とならんで最速記録です。(笑)
しかし・・・
本作の主人公が「恋心」を自覚するまでは早かったですが、主人公が運命の人と結ばれるまではジェットコースターのような展開が用意されています。
しかもそのジェットコースターのような展開は、朝ドラらしからぬエグい展開のようです。
主人公の「恋心」の相手が、資産家のお妾さんになってしまいそうな場面が用意されているので、視聴者はハラハラさせられることと思います。
本作の折り返し地点ころには、二人はめでたく結ばれます。
しかし史実のリアル夫婦は、結婚後がさらなるジェットコースター。
もしリアルのジェットコースター的な人生がドラマの中で再現されたら、物語後半はかなりお騒がせな展開になることが予想されます。
ついに再会を果たした万太郎くんと寿恵子ちゃん。
この先、二人はどこに向かって行くのでしょうか。
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名乗る程の者ではございません様。間違えておりました。申し訳ありません、相変わらず私アホですね。補足ですが、「仁義なき戦い」で、俊藤氏が中途からプロデューサーに加わった事はスタッフは当然良く思ってなかったし。俊藤氏も美味しいところだけ持って行ってやろうという欲もあった事でしょう。(俊藤氏が主導していた任侠路線は観客に飽きられつつあった。)ただシリーズクライマックスの「代理戦争」、「頂上作戦」では、日本最大の暴力団組A組と西日本最強の暴力団B組の激突がメインストーリーになるため、A組とパイプのあった俊藤氏をプロデューサーに据える事でA組とのトラブルを避けるという意味があったと思います。これは当時の東映社長だった岡田氏の意向だったのではないかと推察しています。
還暦のたつお様
ご反応ありがとうございます
なかなかディープな情報ありがとうございました、全く知りませんでした
というか富司純子さんと言えばどうしても「悲しみのずんどこ」のイメージで藤純子さんとは別人とすら思えてしまいます、あとはリメイク版「犬神家の一族」の松子役ですかね、佐清がモモケンで本日出られていた池内さんが佐智でしたね、市川監督の横溝作品は好きです、なんせラストシーンが非常に美しいので(特に「悪魔の手毬唄」「獄門島」のラストシーンはめちゃめちゃ美しいという個人感)
あとリルリルではなくルリルリかと、緑川ルリ子ですので
因みに「タイガーマスク」のちびっこハウスの先生もルリ子でしたし水谷豊さんが若い頃に主演した「バンパイア」のヒロインもルリ子でしたね
これはこの時代は渡り鳥のヒロインで後に寅さん生涯の相方となるリリィさんを演じるルリ子さんの影響でしょうかね
カエルではなく、人間です。
井の中の蛙から、好きな植物の道を選んで人間になった万太郎くんの気持ちの表れかな?
脚本が登場人物への解像度が高くて、感心してしまいます
トキさんの万太郎くんからの手紙を読む前、読んでる間、微笑ましいですねえ
まーた入れ違いと思いけや!会えてよかった!
名前を聞くときはまず名前を名乗る、当然のうようにやるの格好いいですね
万太郎くんの誠実さ、いいところ、伝わってます!
寿恵子さん、人の好きなことをリスペクトできるのはなかなかできることではありません!
と思ったら、寿恵子さんも熱中する好きなものがあるとは!
万太郎くんの熱中するものに理解あるのも納得な理由ですねえ
万太郎さんからの手紙、綾さんの前では素気無く。一人になるとタキさん途端に、嬉しさを隠しきれない。白梅堂、職人さんしかいない、実はリルリル奥にいて、接近遭遇。因みに職人さん役の池内万作さん、伊丹十三さんと宮本信子さん(「あまちゃん」の夏ばっば)の間にできた息子さん。彼が子供の頃、伊丹監督作品の「お葬式」に出ていたらしいけど分からなかったな。「カエルじゃなあくて人間です、」バカじゃねえ。つうか舞い上がってるのお。何故か「南総里見八犬伝」を読むリルリル、北條家の次女じゃなかった、叔母さんが縁談持って来て。来週に続く。
名乗る程の者ではございません様。富司さんと言えば、父上は東映任侠映画の立役者、俊藤プロデューサーでした。本人はやくざではなかったのですが、あの業界と太いパイプがあり、他社では作れない踏み込んだ作品が制作出来ました。これは東映が任侠路線から実録路線に舵をきってからも続き、「仁義なき戦い」第一作では俊藤氏は作品自体にはさほど貢献していないにも関わらず、プロデューサーとして名を連ねています。これはあの業界からのクレームを抑える事が目的だったと思われます。名乗る程の者ではございません様にとっては釈迦に説法かと思われますが。つい書いてしまいました。蛇足でした。
翌週のタイトルが「ボタン」
世代的に真っ先に連想するのは東映人気任侠シリーズ緋牡丹お竜、演じたのは「てっぱん」でいきなり海にトランペットをぶん投げるかなりロックなヒロイン祖母役だった若い頃の富司純子さん(当時は藤純子)
後年「3時のあなた」司会の時に「犯人しゃん、出てらっしゃい」「悲しみのずんどこ」等の迷言を残されるカムカムのモモケンの中の人の母ちゃんです