ブギウギ

専門医の診察受けるツヤ / ブギウギ 第37回

2023/11/21(火)第8週「ワテのお母ちゃん」

あらすじ

出征の日が近づいてきた六郎は、坊主頭にした自分の姿を恥ずかしく感じながら日々を過ごしていました。そんな中、体調のすぐれない状態が続くツヤは、熱々先生のすすめで専門医の診察を受けることにしました。

診察結果を聞かされたツヤは自分がもう助からないことを知りました。ツヤは、自分の病状のことをスズ子と六郎には決して伝えないでほしいと梅吉に頼みました。ツヤの願いを受け入れつつも梅吉は深く落ち込みました。

一方、ツヤの病気のことを知らない六郎は、深く落ち込む梅吉の前ではしゃぎ過ぎ、梅吉を怒らせてしまいました。梅吉に怒鳴られた六郎は落ち込むものの、その日の夜に梅吉は大きな声を出したことを六郎に詫びました。

ほどなくして六郎は梅吉とはな湯の常連客たちに見送られながら旅立ちました。同じころ、東京の梅丸楽劇団では時代に合った舞台演出が模索されていました。そんな中、スズ子のもとに六郎がやって来ました。

<<前回36回 | 次回38回>>

第8週 | 第9週 | 第10週 | 第11週 | 第12週
第13週 | 第14週
ブギウギ|感想あらすじネタバレトップページ

Sponsored Link

感想

今回はその大部分が大阪のはな湯が舞台。

スズ子ちゃんの出番がわずかしかない珍しい回でした。

梅吉さん

ツヤさんはもう助からないと知った梅吉さんの姿がつらい。

熱々先生が連れてきた専門医が診断結果を告げる直前まで梅吉さんは信じていたのでしょう。

ツヤさんが回復することを。

専門医が診断結果を告げる瞬間はドラマの中では描かれませんでした。

しかしその瞬間は、梅吉さんが希望を失った瞬間。

もしドラマの中でその瞬間が描かれていたら直視できなかったかもしれません。

希望を断たれた梅吉さんは、梅吉さんなりに気丈に振る舞っていました。

でも、梅吉さんの気持ちを知る由もない六郎くんのはしゃぎっぷりには耐えられなかった。

梅吉さんがあんな大きな声を出すのはドラマの中では初めてです。

ドラマの中も外も含めて、梅吉さんが六郎くんを怒鳴るのはこれが初めてなのかも。

これまで見たことのない梅吉さんの沈痛な表情が、朝からつらすぎました。

ツヤさん

専門医から診断結果を告げられる前からツヤさんは自分が助からないことを察していたらしい。

自分の身体のことは自分が一番よく知っているとツヤさんは言いましたが、それほど具合が悪かったということなのでしょう。

そして、自分が助からないことをはっきりと知ったツヤさんが思い出すのは、スズ子ちゃんと六郎くんが子供のころのことばかり。

というかツヤさんの中ではスズ子ちゃんも六郎くんも子供のときのまま。

スズ子ちゃんも六郎くんもツヤさんの中では大人になってはいません。

だからこそ、二人の子供が大人になるまでもっと一緒にいたいというのがツヤさんの願いなのかな?

自分の死期が近づいていることを受け入れつつも、子供たちへの思いが断ち切れないツヤさん。

本作が始まったころ、こんな悲しい場面を見ることになるとは想像もできませんでした。

本作が始まったころ、こんな悲しい場面が用意されていることを知っていたにもかかわらずです。

アホのおっちゃん

ツヤさんがアホのおっちゃんに恩義を感じていたように、これまでツヤさんにタダで銭湯に入れてもらっていたアホのおっちゃんもツヤさんに恩義を感じているらしい。

スズ子ちゃんが子供のころ、ゴンベエさんがどこかで見つけてきた桃を食べて熱を出したスズ子ちゃんは回復しました。

アホのおっちゃんはきっと、スズ子ちゃんは桃のおかげで命を救われたくらいに考えているのでしょう。

だからツヤさんにも桃を食べさせれば病気が治ると信じて疑わないアホのおっちゃん。

その優しさが心に沁みました。

六郎くん

深く落ち込む梅吉さん、死期が近いことを受け入れようとするツヤさん、ツヤさんがただならぬ状態にあることを察したはな湯の常連客。

そんな中で六郎くんだけは何が起こったのかを知らない。

察してもいない。

何が起こっているのかを察することさえできない六郎くんはある意味で幸せなのかもしれません。

しかし、周囲の面々と六郎くんとの大きなギャップがあまりにも切なすぎました。

そんな六郎くんが東京にやってきました。

Sponsored Link



予習レビューと史実のリアルエピソード

今週のサブタイトルは「ワテのお母ちゃん」ですが、当初アナウンスされていたサブタイトルは「母の死」です。

元のサブタイトル「母の死」が示すとおりスズ子ちゃんにとってつらい一週間になる見通しです。

しかも今週はツヤさんの死に加えて六郎くんの出征までもが重なります。

スズ子ちゃんにとって困難なことが次々に降りかかる一週間、そのころ、史実ではどんなことがあったのでしょうか。

ドラマの中ではスズ子ちゃんが大阪を旅立つ日、ツヤさんは元気でした。

病気の兆候のようなものもありませんでした。

一方、史実の笠置シヅ子さんが上京する際、養母のうめさんはすでに重篤な状態で、自らの死をはっきりと意識しているほどだったといいます。

またドラマの中では、上京したいと言い出したスズ子ちゃんにツヤさんは上京を反対。

反対した理由はスズ子ちゃんが上京してしまったら、二度と自分のところに戻ってこないのではないかという恐怖心から。

史実でも養母のうめさんは笠置シヅ子さんの上京に反対しました。

しかし養母のうめさんが笠置シヅ子さんの上京に反対したのは、笠置シヅ子さんの上京の三ヶ月前には実の息子の八郎さんが出征。

子供二人がいなくなることに対して心細さを感じたことが、うめさんが笠置シヅ子さんの上京に反対した理由と言われています。

<<前回36回 | 次回38回>>

第8週 | 第9週 | 第10週 | 第11週 | 第12週
第13週 | 第14週
ブギウギ|感想あらすじネタバレトップページ

POSTED COMMENT

  1. 還暦のたつお より:

    丸刈りの六郎君、やっぱり陸軍かな?ツヤさん大分やつれている。専門医の往診。多分予想通りの悪い診断。「堪忍しとくれやす。」切ないなあ。悪ふざけする六郎くん。ブチ切れ神頼みのおとうちゃん。「軍隊では頑張るねん。」「真空地帯」や「人間の条件」を思い出すから先行き心配。桃は何処に。竹田氏は間違っている。国策への盲従と戦争映画以外のエンターテイメントは相容れない。六郎君の訪問、最後の別れにならねば良いが。

  2. 丹善人 より:

    お父ちゃん、辛いよね。息子とも今生の別れとなり、駆け落ちまでした愛妻とも
    闘病の後の別れ。これで平常心で居られるはずもなく、いつもと違う様子で
    周囲にはしっかりばれてしまった。六郎君も本当はずっと前からわかっていた
    のだろう。そしてねえやんに会いに行った。やはりわかっていたのだろう。
    血がつながっていないことをしっかり受けとめた末での、それでもずっと
    仲の良い姉弟。こういうのが与謝野晶子の歌に通じるのだろう。

コメントを残す