ブギウギ

トミの説得を試みる山下 / ブギウギ 第81回

2024/1/26(金)第17週「ほんまに離れとうない」

あらすじ

スズ子が妊娠したことを知らされた山下は大阪のトミを訪問。山下は土下座までしてトミの説得にあたるものの、トミはスズ子と愛助の結婚を認めようとはしませんでした。山下の説得は失敗に終わりました。

その足で山下は療養所の愛助を訪問。愛助は山下にスズ子への伝言を頼みました。トミに結婚を認めさせるのでそれまで待っていてほしいと。東京に戻った山下は愛助の言葉をスズ子に伝えました。

そんな中、スズ子は羽鳥家を訪問。自分では次回作の公演をやるつもりだが妊娠中の自分が舞台に立てるかがわからないとスズ子は羽鳥夫妻に相談しました。。相談を受けた麻里はスズ子に知り合いの医師を紹介しました。

その数日後、スズ子は村西医院を訪ねて『ジャズカルメン』に出演することは可能かどうかを相談。スズ子のファンである村西医師と看護師の東は出演はできるとスズ子に告げ、公演を終えるまで寄り添うことを約束するのでした。

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感想

今週の振り返り:トミさん

今週は状況が二転三転する週でした。

状況が二転三転したのはトミさんの考えに変化によるものです。

トミさんがスズ子ちゃんと愛助くんの結婚を条件付きで受け入れるところからスタート。

条件とはスズ子ちゃんが歌手をやめること。

トミさん、意外なほど態度を軟化させていました。

トミさんが提示する条件を受け入れるかどうか迷いに迷うスズ子ちゃん。

一時は歌手をやめることを検討するものの、やっぱり歌手は続けたい。

歌手を続けた状態で結婚を認めてもらうにはトミさんを説得するしかない。

突破口が見出せない中で山下さんがひらめいた。

村山興業をやめる覚悟を固めた愛助くんがトミさんの説得にあたれば、山下さんや坂口さんよりも説得力があるのではないかと。

山下さんの提案に愛助くんは乗り気に。

ここまでは良かった。

そして山下さんの提案どおりに愛助くんがトミさんと差し違える覚悟で説得に当たれば状況は変わったかもしれません。

しかしトミさんの説得を決意したその瞬間、愛助くんは再び喀血。

今週に入ってから再び愛助くんが咳き込む場面がいくつかあり、病気の再発が暗示されていましたが、最悪のタイミングでフラグが回収されてしまいました。

一時は態度を軟化させていたトミさんも愛助くんの病気の再発で態度を再硬化。

愛助くんを大阪に連れて帰った時点で、条件つきで結婚を認めるというトミさんの考えは振り出しに戻っていたかもしれません。

そして・・・

トミさんの中でのスズ子ちゃんへの気持ちの揺り戻しが起こったタイミングで、スズ子ちゃんの妊娠が判明。

条件付きの結婚は、これで完全になくなったのが今回。

山下さんが必死になって頼み込んでもトミさんは聞く耳を持ちませんでした。

今週の振り返り:

トミさんの考えの変化にもっとも振り回されたのは言うまでもなく当事者であるスズ子ちゃんと愛助くんです。

しかしスズ子ちゃんと愛助くんと同等か、もしかするとそれ以上に山下さんも振り回されました。

トミさんが態度を軟化させ条件つきの結婚まで言い出したものの山下さんはその条件を受け入れられませんでした。

エンターテインメントの世界をこよなく愛する山下さんは、福来スズ子という才能がこの世からなくなるのはあまりに大きな損失だと考えていました。

だから自分がトミさんの説得に当たろうと一時は考えるものの、山下さんはどうやらトミさんから嫌われているらしい。

坂口さんがそのように口にしていました。

そんな中で愛助くんがトミさんを説得すればいいというアイデア!

しかし愛助くんの病気の再発によってこのアイデアはお流れに。

さらに愛助くんの病気の再発は山下さんにとってショックだったに違いありません。

最後の最後に山下さん、土下座までしてトミさんの説得にあたってくれました。

しかし説得は失敗。

トミさんの説得には失敗したものの、山下さんの今週の活躍をブログ主は忘れません。

必死すぎる山下さんがまぶしい週でした。

次週予告

息も絶え絶えで、衰弱しきった愛助くん。

ここまでひどい状態の愛助くんはこれまで描かれたことはありません。

詳細は本欄では伏せておきますが、Xデーは次週の木曜日か金曜日に描かれるものと思われます。

そしてスズ子ちゃんがそれを知らされるのは金曜日の回。

そのときスズ子ちゃんは女の子を無事に出産した直後です。

本作が始まって以来、もっともつらい週をいよいよ迎えます。

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予習レビューと史実のリアルエピソード

笠置シヅ子さんは『ジャズ・カルメン』の舞台を最後に歌手引退を決めていました。

歌手引退によって吉本頴右さんとの結婚を認めてもらうことを考えていました。

また笠置シヅ子さんが歌手を引退することは吉本頴右さんの希望でもありました。

さて、笠置シヅ子さんが引退公演にすると決めた『ジャズ・カルメン』ですが、評判はあまり良くなかったそうです。

『ジャズ・カルメン』の舞台は

「至極安易平凡」
「新しさとか野心的意図は全く見られない」
「不成功といわざるをえない」

などといった辛辣な言葉で酷評されています。

舞台だけでなく笠置シヅ子さんもまた

「いつもの生気がなく非個性的」
「歌唱法には初めから限界がある」

などと酷評されています。

なお、『ジャズ・カルメン』に出演したころ、笠置シヅ子さんは妊娠5ヶ月。

「ハラボテのカルメン」とまでこき下ろさされた笠置シヅ子さんは、身重だったことからそれまでのように舞台の上で激しく踊り動きまわることができなかったようです。

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POSTED COMMENT

  1. 名乗る程の者ではないでおま より:

    この時代、後の大女優も結核に罹患し闘病中だったようですね
    片肺を切除し知り合いの医師が闇ルートでストマイを取り寄せ克服されたようです
    90歳過ぎてもストイックであり舞台「放浪記」で前転をなされていた森光子さん

  2. 還暦のたつお より:

    山下さんとトミさん、緊迫の会談。「肝心の世間の常識」またこのタイミングでこの台詞出るか?「家族は同じ方向」益々。山下さん損な役回り。山下さん手紙読むのに芝居しなくても。羽鳥先生脳天気、マリさん適切アドヴァイス。友近さん看護師。ネタ?「朝イチ」はメフィラス星人登場。「私の好きな言葉です。」

  3. 丹善人 より:

    ドラマで見る限り、トミさんとその側近以外はすべて祝福を述べている。
    安定期だから舞台も大丈夫(史実通り)。芸能記事に載せられても、
    結婚に反対されて入籍できない以外、やましいことはない。堂々と
    していればいい。まわりが支えてくれる。
    で、次週は木金でつらい事態になるようです。

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