2024/2/2(金)第18週「あんたと一緒に生きるで」
あらすじ
スズ子が無事に出産した2日後。羽鳥と麻里が子供たちを連れてスズ子の病室に見舞いにやってきました。しかしそのとき、スズ子はまだ愛助が亡くなったことを知らされていませんでした。
出産を終えたスズ子は幸せな気持ちに包まれながらも違和感を感じました。坂口と山下の様子が変なのです。スズ子にそのことを指摘された山下は、意を決して愛助が亡くなったことをスズ子に告げました。
ショックを受けたスズ子は茫然自失となったまま翌日まで眠らずに過ごしました。そんな中、矢崎が訪問。愛助がスズ子に遺した預金通帳と、愛助がスズ子に宛てて書いた最後の手紙をスズ子に渡しました。
愛助からの手紙には愛助が考えた生まれてくる子供の名前が記してありました。愛助が遺した手紙にしたがい生まれてきた女の子は「愛子」と名付けられました。そしてスズ子は愛子とともに生きていくと心に決めるのでした。
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感想
今週の振り返り
『ブギウギ』全編を通しておそらく最もつらいであろう週が終わりました。
今週は愛助くんの病状が悪化する描写からスタートしました。
しかしスズ子ちゃんと愛助くんはすでに離ればなれに暮らしている上に、愛助くんが心配をかけないようにと自分の病状を伏せているのでスズ子ちゃんは真実を知らないまま。
そんな状況下でストーリーが進みました。
スズ子ちゃんは愛助くんが回復して再び東京に戻ってくると信じて疑わない。
実際、愛助くんは戦時中にも喀血しながらそこから回復したことがあり、その一部始終をスズ子ちゃんは見ていました。
だからスズ子ちゃんが愛助くんの回復を信じて疑わないのはもっともなこと。
そして愛助くんから届く手紙は、いつも回復に向かっていること、体調が万全になったら上京するつもりであること、などなど。
スズ子ちゃんに希望を持たせるような内容ばかりでした。
一方のスズ子ちゃんは妊娠中でありながらも新たなステージの準備で忙しい。
だから、愛助くんから届く手紙が本当かどうかなどと深く考えているヒマもない。
そんな諸々のことが重なって、スズ子ちゃんと愛助くんのギャップはますます深まるばかりでした。
もちろんスズ子ちゃんが違和感を感じた瞬間もありました。
いつもは封筒で届いていた手紙があるとき突然ハガキで届いた。
このときばかりはスズ子ちゃんも異変を察知したようでした。
しかし、スズ子ちゃんがハガキへの違和感を感じたのも一瞬で終わってしまいましたが。
スズ子ちゃんはまた坂口さんと山下さんの様子に対しても違和感を感じました。
今回がその最たるものですが。
しかし、坂口さんと山下さんの様子に対する違和感もその度にすぐに消えてしまいました。
とりわけ、ある日の夜にいきなり坂口さんと山下さんが家にやってきた場面。
このときスズ子ちゃんは違和感をそのまま口にしましたが、しかしこのとき、スズ子ちゃんは陣痛が始まりそれどころではない。
そして坂口さんと山下さんに上手いこと言いくるめられ、このときも違和感は早々に終了。
そんなこんなで、スズ子ちゃんは愛助くんからの手紙の内容をそのまま信じ。
坂口さんと山下さんに違和感を感じながらも、その度ごとにスズ子ちゃんは違和感から目をそらされ。
ついにスズ子ちゃんは、愛助くんの身に何が起こっているのかをまったく知らずに今日まで来てしまいました。
そして今回・・・
坂口さんと山下さんの態度に対するスズ子ちゃんのファイナル違和感。
今回ばかりは坂口さんも山下さんも、誤魔化すわけにはゆきませんでした。
というか誤魔化してはいけない状況です。
坂口さんと山下さん、年長者の山下さんがスズ子ちゃんに訃報を知らせることを引き受けたのでしょうが、どれほどつらい仕事だったか。
まして山下さんにとっては愛助くんは孫みたいな存在です。
実際、今回の中でスズ子ちゃんに次いで大泣きしたのが山下さんでした。
坂口さんが毛嫌いしている矢崎さんも前回、今回と泣かせてくれました。
今回、坂口さんの制止を振り切ってスズ子ちゃんの病室に半ば強引に入って行きましたが、あれくらい勢いをつけなければ愛助くんの遺品を渡せなかったのでしょう。
次週予告
次週のサブタイトルは「東京ブギウギ」。
笠置シヅ子さんの名曲中の名曲のタイトルがそのまんまサブタイトルになっています。
ブログ主はこれまで「東京ブギウギ」という曲は、戦後の混乱期で苦しい生活を強いられる人々への応援歌としか認識していませんでした。
このドラマのおかげでもう一つの意味があることを知りました。
それは最愛の人を亡くした失意のどん底から笠置シヅ子さんが再起をかけた歌、という意味を持つということです。
次週のストーリーは「東京ブギウギ」という曲が完成するまでです。
そして「東京ブギウギ」の完成までのプロセスを通してスズ子ちゃんが再起する週です。
実際、次週の予告映像は明るさにあふれていました。
予習レビューと史実のリアルエピソード
昭和22年(1947年)5月3日、吉本頴右さんが入院したという知らせが笠置シヅ子さんのもとに届きました。
その12日後の5月15日は、笠置シヅ子さんの出産予定日でした。
笠置シヅ子さんの出産は予定よりも遅れ、5月19日になってようやくお産のために櫻井医院に入院しました。
笠置シヅ子さんが入院した前日には、最後通牒のような知らせが笠置シヅ子さんのもとに届いてました。
吉本頴右さんは梅雨を越せるかどうかわからないような状態だと。
5月20日、笠置シヅ子さんが入院した翌日、悲劇は起こりました。
吉本頴右さんが永眠したという知らせが笠置シヅ子さんのもとに届いたのです。
昭和22年(1947年)5月19日午後10時20分、吉本頴右さんは亡くなりました。
享年25歳。
その約十日後の昭和22年(1947年)6月1日、笠置シヅ子さんは悲嘆に暮れる中で女の子を出産しました。
生まれた女の子は「エイスケ」の「エイ」をとって「エイ子」と名付けられました。
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悲しい、ただただ、悲しい。
私はスズ子に「幸せになるのを諦めちゃいけないよ」と願っていました(ちむどんどんのお母ちゃんのセリフ)
私は結婚を反対した村山トミさんと秘書を恨みます。。
でも、恨んでも仕方ない。
スズ子が長時間痛い思いをしながら愛子ちゃんを産んだのに。。
でも、羽鳥マリさんの言葉に救われました。
マリさんありがとう。
山下のセリフは最初イラッときたけど(男はてんでやくにたたない。とマリさんのことば思い出した)
坂口さんナイスフォロー。
でも山下さん、諭し上手い。。
「辛いのは福来さんだけではおまへん」
山下さんの言葉が刺さりました
人との関係性の強さは、もちろん長さだけではなく深さも関係し、夫婦同然だったスズ子ちゃんはもちろん悲しみのどん底にいますが、
ボンを生まれた時から知っている山下さん(多分黒田さんも)の悲しみは、長さだけでいったら、5年かそこらの付き合いのスズ子ちゃんの5倍くらいです
近藤芳正さんの演技はさすがでした
申し訳ありません。名乗る程の者ではございません様。敬称が抜けておりました。すみませんでした。
新しい命と入れ替わりに去りゆく命。山下さん遂に本当の事を。さすがに放心状態。悲しき結婚資金。羽鳥夫妻も親身に心配。「ワテの大切な人は。」死なないで。おかあちゃん。六郎君の事が頭をかすめる。愛助さん最後の手紙。葉書ではなく手紙、最後の力を振り絞って。愛子さん。彼女の泣き声が再生の力に。スズ子さんには歌が命。来週はあの名曲秘話。
名乗る程の者、同感です。亡くなられた芦原先生のもう一つの代表作と言えば「砂時計」ですが、TBSにより実写化されたドラマは、原作に寄り添っていた良作でした。「砂時計」のチーフプロデューサーは「ずっとあなたが好きだった」などで知られた名プロデューサー貴島誠一郎さんでした。どこかの原作クラッシャーの某プロデューサーとはえらい違いでした。
下手にごまかすより、はっきりずばっと言った方があとあと良い。
史実では出産前に知らされて、それでも子どもを助けるために
頑張って出産に臨んだとか。
あったはずだった未来を夢みて、そして亡き旦那と生きてる娘のために
復活する決心をする。悲しみが多かった今週に変えて、希望あふれる
次週が待ち遠しい。
お父ちゃん、復活。史実でもお父ちゃんの希望で故郷に凱旋しているし。
還暦のたつお様
過去に「セクシー田中さん」と同じ時間帯で北条司先生の「エンジェル・ハート」がドラマ化されてましたが「なんという再現率!」と感動すらしました
結局のところマンガ作品を子どもだましとし脚本家が頼んでもいない改変をすることが問題かなと考えています
映画「電人ザボーガー」が何故おもしろかったのかは監督の井口さんの原作愛がすごく感じられたからなんですよね、だからマンガ原作に対する愛がなくてもお仕事終わらせるまではかりそめであれ愛する努力するのがプロの仕事に対する姿勢かなと個人感です
「ブギウギ」のこと触れていませんね
今のところ自叙伝という原作にかなり忠実なんで最後までこの流れで行ってもらえたらと期待