2024/5/28(火)第9週「男は度胸、女は愛嬌?」
あらすじ
直言の体調がすぐれない中、寅子と直明はマッチを製造する仕事を紹介してもらいながら、直言の工場をかろうじて稼働させていました。一方、はると花江は繕い仕事などをしながら苦しい暮らしを支えていました。
昭和21年(1946年)。年が明けても優三からの消息はわからないまま月日が流れました。そんな中、寅子は直明が学問への思いを断ち切れないことを知りました。一方で寅子は、法律の世界で学び働いた日々のことを思い出しました。
寅子は雲野法律事務所に足を運びました。弁護士として雇ってもらうことが寅子が雲野を訪ねた目的でした。しかし雲野の事務所に仕事がないことを知った寅子は、自分の希望を言い出すことはできませんでした。
季節は秋になったものの寅子を雇う弁護士事務所は見つかりませんでした。そんなある日、直言が倒れました。倒れた拍子に床に落ちた優三の写真立ての中から紙片が出てきました。その紙片は優三が戦病死したことを知らせる通知でした。
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感想
トラちゃん復帰ならず
学問への情熱を捨てきれない直明くんの姿を見て、トラちゃんは思い出したのでしょうか。
法律の世界への情熱と、とも学んだ仲間たちのこと。
法律の世界で働いた日々。
そして法律の世界から離脱した日のことを。
雲野法律事務所に足を運んだことでトラちゃんは再起動か?と期待したものの仕事がない。
他の法律事務所にも仕事はないらしい。
トラちゃんが仕事に復帰し再起動するにはまだ少し時間が必要そう。
早くトラちゃんには輝いていたころの姿を取り戻してほしいです。
魔女ファイブ
トラちゃんが明律大学で学んだ日々のことを回想したことで、ブログ主も魔女ファイブのことを思い出しました。
涼子さまはどうしているのか。
華族制度が廃止されたのは昭和22年(1947年)です。
現時点では華族制度は残っていますが、その立場はあやうくなっているはずです。
離婚を言い渡された梅子さんは?
梅子さんは涼子さまとは逆に、戦後の民法改正が追い風になるのかも。
ヒャンちゃんは今どこに?
そして、カフェ燈台の関係者は全員が亡くなったとうわさされ、雲野法律事務所をやめることになってしまったよねちゃんは?
ちなみに魔女ファイブのうち、今後どうなるのかが今のところ不明なのは涼子さまのみ。
梅子さん、ヒャンちゃん、よねちゃんは今後どうなるのかが少しだけ見えています。
魔女ファイブが再び結集する日がありますように。
優三くんが戦病死
優三くんが亡くなっていたことが発覚しました。
発覚したのは昭和21年(1946年)の秋。
終戦から1年と2ヶ月ほどが経過したころです。
直言さんは優三くんの死を隠し続けていたようです。
ところで、その約5ヶ月ほど前。
トラちゃんが雲野法律事務所に足を運んだ日、トラちゃんが帰宅すると直言さんは手紙を読んでいました。
そしてトラちゃんが帰ってきたのを見て、直言さんはその手紙をあわてて隠しました。
さらにそのとき、トラちゃんとの会話の中で優三くんの名前が出てきました。
トラちゃんとの会話の中で優三くんの名前が出たその瞬間、直言さんの表情はひきつりました。
また、直言さんが隠していた通知の日付は昭和21年4月30日。
トラちゃんが雲野先生のところに行った日の直前のタイミングです。
というわけで、トラちゃんが雲野先生のもとに足を運んだあの日、優三くんの戦病死の知らせが届いたことはほぼ確定。
あれから5ヶ月間、直言さんは優三くんの死を隠していたわけです。
あれから5ヶ月間、トラちゃんは優三くんの死を知らずにいました。
知らせは届いていたのに。
これはムゴイ。
そもそも、どうして直言さんは優三くんが亡くなったことを隠していたのか。
そのあたりのことについては次回あたりで描かれるものと思われます。
しかし、仕事も見つからずすっかり元気をなくしたトラちゃんにとって、こんな形で優三くんの死を知るのはどれほどつらいことか。
明日、トラちゃんはどのような反応を見せるのでしょうか。
予習レビューと史実のリアルエピソード
今週、直道くんが戦死します。
直道くんの戦死の知らせが花江ちゃんのもとに届くのは昭和20年7月。
終戦を迎える直前のタイミングです。
直道くんの戦死は「南西諸島方面にて戦死」と知らされるだけで、どこでどのように死亡したのかはわからないまま。
南西諸島とは、九州の南端から台湾にかけて、約1200キロメートルにわたり点在する島嶼群のことです。
そんな戦死のしかたをします。
このエピソードのモチーフとなった史実ではどうであったか?
簡単にまとめてみました。
直道くんの存在に一番近い実在の人物はリアルとちゃんの弟の一郎さんです。
一郎さんの戦死の知らせた届いたのは終戦の年ではなく終戦の前年。
昭和19年6月、沖縄へ向かっていた輸送船「富山丸」が鹿児島県徳之島の近海で米軍の魚雷の攻撃によって撃沈し、搭乗していた一郎さんは亡くなりました。
なお鹿児島県徳之島は、ドラマの中の直道くんが戦死したとされる南西諸島に含まれます。
一郎さんの戦死により、奥様の嘉根さんと生まれて間もないお嬢さんが残されました。
なお一郎さんは頭脳明晰であったものの弟たちに学問を受けさせてやりたいと、大学には進学せず日立に就職。
ご両親からも頼りにされる存在であったということです。
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仕事でもほとんど内職。「優三さんはきっと帰って来る。」この場合逆になるような気が。東京大学入学式、直明君の心残り。口では反対の事を言ってはいるが。寅子さん、学生時代の本を渡し。寅子さん弁護士復帰の意欲が。雲野事務所の窮状を知って復職の依頼言い出せず。直言さん転倒。はずみで重要な書類が。予想は悪い方に当たり。