結がパラパラの練習開始 / おむすび 第11回

2024/10/14(月)第3週「夢って何なん？」

あらすじ

結が、家族や学校の人々には内緒でギャルたちとパラパラの練習を始めました。そんな中、結がパラパラの練習をしている姿を陽太が目撃。結を心配する陽太は、帰宅する結を尾行し結が電車を降りる駅で偶然に出くわしたフリをして結に声をかけました。

翌日、高校の昼休みに結は理沙からパラパラの自主練に誘われました。その現場を陽太は目撃。理沙がギャルであることをすでに知っっている陽太は、結が理沙から絡まれていると勘違いし、結を理沙から引き離しました。

一方、糸島フェスティバルへの協力を求められた聖人は頼みを断りました。神戸に帰るつもりの自分に手伝う資格はないと言う聖人に愛子は言いました。神戸に帰るつもりなどと言うのは初耳だ。結にも相談せよと。

次の日曜日、ギャルたちが口々に将来の夢を語るものの、結には夢と呼べるものがありませんでした。その日、結は門限を守れませんでした。そんな結をかばおうと陽太は米田家を訪問。自分と結は付き合っていると告げ、陽太は聖人に詫びを入れました。

感想

陽太くん

陽太くんが結ちゃんとの距離をグイグイと縮めてくるものの、結ちゃんはそんな陽太くんの気持ちを知らない。

切ない片思いエピソードが始まりました。

陽太くんは結ちゃんの周囲にいる3人の男子キャラの中で登場のタイミングが最初。

そして、最初の登場場面で陽太くんの結ちゃんへの気持ちはよ〜くわかりました。

初登場場面で、結ちゃんをからかうような言動を次々に浴びせたのは、男の子がよくやりがちな「好き」の照れ隠しの表現なのは間違いない。

陽太くんの気持ちはその後も二度ほど暗示されました。

一度目は、風見先輩と楽しそうにしている結ちゃんの姿を遠巻きに眺めている場面。

あのとき陽太くんは「あれが風見先輩か」とつぶやいたはず。

そして、そのときの陽太くんの目はライバル心むき出しでした。

二度目は、陽太くんがヤリイカを届けるために米田家にやってきたときのこと。

玄関先での結ちゃんへのホームラン宣言。

実はホームラン宣言に付け加えて言いたいことがあったんじゃないかなと思います。

例えばホームランを打てたら俺と付き合ってくれ、みたいな。

しかし、ホームランを打つから見ていてくれとしか言えませんでした。

そんな描写を経ての前週の最後。

ギャルたちとパラパラを練習する結ちゃんの姿を陽太くんは偶然に目撃。

陽太くんの目にもギャルは不良に映ったかと。

だから、結ちゃんが不良にからまれているぐらいに思い込んだのでしょう。

その後、結ちゃんを尾行。

駅では、偶然に会ったフリをしていたけど、買い物という割には手ぶらであることを突っ込まれる陽太くん。

咄嗟の思いつきのウソがバレなくなてよかったね。

そして、その翌週の日曜日。

陽太くん、もしかすると朝から結ちゃんのことを尾行していたのかな？

カラオケルームという閉ざされた空間に結ちゃんがいたのにも関わらず、結ちゃんが帰宅の途についたことがわかっていたので。

そして陽太くんは結ちゃんをかばうために米田家に。

しかし、まさかの宣言をして、結ちゃんをかばうことにはなってません。

陽太くん、可愛い。笑

愛子さんの気になる一言

聖人さんの「神戸に帰るつもり」発言に反応した愛子さん。

その時の愛子さんがさりげなく口にした言葉が気になります。

愛子さんは結ちゃんについてこんなふうに言いました。

最近、なんだか楽しそう。

あんな楽しそうな表情を見るのは「あれ以来」だと。

「あれ以来」という言葉によって、過去のフラグが立ちました。

米田家の過去が本格的に語られ始めるのは次週に入ってからですが、「あれ以来」発言は次週への予告のような響きを持っていました。

ギャルたちの夢

ギャルたち4人はみんな夢を持っています。

今回、夢が披露された順に、

・リサポン：ギャルの歴史を本にする
・スズリン：ネイリスト
・タマッチ：ダンサー
・ルーリー：社長

しかし、結ちゃんには夢がない。

・ムスビン：農家を継ぐ

農家を継ぐのはいけないんですか？とムスビン。

結ちゃんに夢がないのは、愛子さんの言う「あれ以来」と関連しているのかな？

追伸：浜崎あゆみのカラオケビデオ

浜崎あゆみのカラオケビデオに出ていた金髪のギャル。

あのギャル、もしかすると結ちゃんのお姉ちゃんかも。

今週の主なトピック

今週の主なトピックは次の３つです。

１：内緒でパラパラの練習
２：聖人の神戸への気持ち
３：結の夢、仲間たちの夢

一つひとつ解説します。

【その１】内緒でパラパラの練習

前週の最後に結ちゃんがパラパラを教えてほしいと言い出し、そのトレーニングが今週から始まります。

今週の見どころの一つは、パラパラの練習の周囲で起こる様々な出来事です。

そして、それら出来事を通じて結ちゃんの「ギャル」観が大きく変化。

この結ちゃんの変化に要注目です。

ざっくりと説明すると、パラパラの練習を公共の場で行っていたところ、「派手な女の子たち」による恐喝事件が多発。

この事件の犯人とハギャレンのギャルたちの違いを結ちゃんが認識することで、ギャルの見方が変化します。

また上に述べた事件によって練習場所を失ったギャルたちは米田家でパラパラの練習をすることに。

米田家でのギャルたちのお行儀の良さもまた結ちゃんの中の変化を促します。

【その２】聖人の神戸への気持ち

聖人さんが糸島を離れて神戸に行った理由。

そして、神戸に戻りたい聖人さんの気持ちが丁寧に描かれます。

聖人さんが故郷を離れて神戸に行ったのは、永吉さんと訣別したい一心からでした。

聖人さんと永吉さん、過去にいろいろとあるんです。

その、いろいろな過去も今週のどこかで初めて語られるはずです。

さて、震災によって神戸から糸島に戻ってきた聖人さんですが、いつも思うのは神戸で過ごした日々のこと。

神戸に帰りたいという気持ちを初めて愛子さんと結ちゃんに打ち明けます。

【その３】結の夢、仲間たちの夢

結ちゃんの周囲の仲間たちがそれぞれの夢を語ります。

そんな中で、結ちゃんは自分に夢がないことに気がつくものの、そもそも夢は必要なのかという疑問を抱きます。

仲間たちの夢は次の通り。

風見先輩：自由な書道を世の中に広げること
ルーリー：社長
リサポン：ギャルの歴史の本の出版
スズリン：ネイリスト
タマッチ：ダンサー
翔也：メジャーリーガー

みんな夢がある中で、結ちゃんだけは夢がない。

夢を問われてとっさに出た答えは農家を継いで平穏無事に暮らすこと。

他の子から見たら、平穏無事なんて夢のない夢だと思うはず。

しかし震災ですべてを失う経験をした結ちゃんにとってみたら、平穏無事こそが最も尊いということも考えられます。

【そして】お姉ちゃんの帰還

金曜日の回の最後の最後に、もしかすると一週間のすべてが持って行かれる場面が登場するかもしれません。

それは、お姉ちゃんの帰還です。

ついにレジェンドが米田家に帰ってきます。