おむすび

避難所の炊き出しの調査 / おむすび 第48回

2024/12/4(水)第10週「人それぞれでよか」

あらすじ

結は専門学校の同級生たちと、震災時の避難所の炊き出しに何が出されていたのかを調査しました。商店街の人々への聞き取り調査の中、意外な事実がわかりました。思いのほか、メニューが豊富だったのです。

そして、炊き出しのメニューが豊富だった理由に、永吉の協力があったことを聖人は思い出しました。永吉は遠方まで足を伸ばして豆腐や野菜、そして魚などを手に入れると避難所に運んでいました。

一方、翔也はスランプに陥り苦しんでいました。速球を投げる澤田を意識するあまり調子を狂わせてしまったのです。そんな翔也に対して、結は速い球を投げるのがすべてではないと助言。その結の言葉で翔也はあることを思いつきました。

そんな中、歩が中古の靴を大量に仕入れてきました。孝雄が仕事に没頭すれば心が軽くなるだろうと歩は考えていました。その一方で孝雄と美佐江の不仲が気になる結は、美佐江のもとに足を運び、孝雄との仲直りをすすめました。

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感想

歩ちゃんが中古の靴を大量に仕入れた理由

歩ちゃんが中古の靴を大量に仕入れた理由は、孝雄さんにカスタムしてもらって販売するためです。

そして、そんなことを歩ちゃんがする理由は、孝雄さんを思ってのことでした。

歩ちゃん、優しい。

真紀ちゃんを亡くしたという共通の悲しみを背負っている真紀ちゃんと孝雄さん。

共通の悲しみを背負っているがゆえに歩ちゃんには孝雄さんの気持ちがよくわかるのでしょう。

それに加えて歩ちゃんには悲しみから逃れることができた経験もある。

ギャルの活動に没頭することで悲しみから目を逸らすことができた経験です。

目を逸らすことができても悲しみが癒えることは決してなかったかとは思いますが。

それでも間違いなく心は軽くなったのでしょう。

その経験があるので、孝雄さんの心も少しでも軽くなってほしいと考える歩ちゃん。

やっぱり米田家の呪いが歩ちゃんにもかかっていますね。

そして歩ちゃんの米田家の呪いのかかりっぷりは永吉さんレベルかも。

自由に方々を飛び回るのが大好きなところも歩ちゃんと永吉さんはそっくりです。

永吉さんの性格から考えても、歩ちゃんみたいな性格の子は好きなはず。

現在、再放送中の『カーネーション』で神戸のおじいちゃんが糸子ちゃんが大好きなようにです。

もっと永吉さんと歩ちゃんの二人の関係を描いてほしいものです。

永吉さんと歩ちゃん、この二人を組ませたらとんでもないことが起こりそうなので。

美佐江さん

震災前は惣菜屋を営んでいた美佐江さんがパン屋を始めた理由が初めて語られました。

なんでも良かった。

それが美佐江さんがパン屋を始めた理由です。

下を向いているだけでは何も変わらない。

だから、パン屋でもなんでもいいから何かを始めれば少しは変わるかもしれない。

そう考えたようです。

『カーネーション』の神戸のおばあちゃんの言葉を借りるなら、美佐江さんは辛気臭いことが嫌いらしい。

だからこそ、アーケード設置に孝雄さんが立ち上がった時は嬉しかったのでしょう。

みんなが落ち込んでいる中、孝雄さんが立ち上がった姿、きっと美佐江さんも励まされたのだと思います。

それ故に美佐江さんの中での孝雄さんへの期待が大きくなりすぎたのかもしれない。

アーケードが完成後、再び自分の殻の中に閉じこもってしまった孝雄さん。

ただでさえ辛気臭いことが嫌いで、しかも大いに期待していた孝雄さんが、他の誰よりもふさぎ込んでしまい、美佐江さん心のそこから落胆したのでしょう。

美佐江さんの兄夫婦を亡くしたとの由。

人の死に区別はありませんが、人の死を受け取る悲しみの深さには差があります。

子供を亡くした親の悲しみは深い。

美佐江さん、そこをわかってあげてほしい。

そして、そんな大人の複雑な事情を結ちゃんにもわかってほしい。

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予習レビュー

今週は「夏休みこども防災訓練」という催しの描写を通して、震災直後の避難所の様子が回想されます。

脚本執筆時の取材で得た情報によって再現された避難所のリアル。

そして避難所を舞台にしたドラマが今週のテーマの一つです。

震災時の避難所のリアル

地震が発生したのは1995年1月17日午前5時46分。

しかし救援物資はすぐには届かず、初めて食べ物を手に入れることができたのは地震発生の15時間後、夜8時過ぎです。

かつて避難所の回想場面でチビ結ちゃんがおむすびを「冷たい!」と言う場面がありました。

あの場面が地震発生15時間後かと思われます。

また食べ物が避難所に回り始めたのは地震発生から3日ほど経過してから。

しかし、届いた食べ物を効率よく配布するルールや仕組みに不備があったため、過剰に取って行く人がいる一方で食べ物を手に入れられない人もいる。

そんな避難所のリアルも回想によって描かれるようです。

避難所での美佐江さんと孝雄さん

届いた食べ物を効率よく配布するルールや仕組みの不備をただすため、救援物資を公平に仕分ける仕分け隊長として選ばれたのが聖人さん。

真面目すぎる性格が避難所では避難されている方々の役に立つようです。

また、避難所で食べるものが、パンやおむすびばかりで食物繊維と水が足りないため便秘を訴える人が急増。

そんな中で美佐江さんの娘の菜摘ちゃんも便秘に。

そして、その便秘で菜摘ちゃんの容態が悪化。

美佐江さんが激しく動揺するほどのひどい状態になってしまうのだとか。

そんな菜摘ちゃんを助け、美佐江さんが涙を流すほどに感謝する人物がここで登場します。

なんと孝雄さんです。

今では美佐江さんに毛嫌いされている孝雄さんですが、倒壊を免れた家にあった乾燥わかめや豆類の缶詰などを避難所に持ってきてくれました。

孝雄さんが持ってきてくれた食べ物によって菜摘ちゃんの容態は回復に向かいます。

永吉さん

避難所には永吉さんも登場します。

永吉さんは被害のないエリアまで車まで走り、食べることを拒む歩ちゃんが食べられそうな食べ物を調達。

永吉さん、孫娘のために必死だったようです。

しかし、豆腐などの食べやすいものを見つけて来てもそれを食べようとしない歩ちゃん。

その様子を見た永吉さんが下した決断、それは息子家族を糸島に連れていくということでした。

永吉さんが聖人さん一家に糸島に戻れという場面はすでにドラマの中で描かれました。

永吉さんがそのように考えた背景にはそんな事情もあったようです。

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POSTED COMMENT

  1. 名乗る程の者ではございません より:

    四ツ木くん、オリックスファンの市役所職員の若林さんと整体師の福田さんに速い球こそ至高と語れば星野伸之投手の遅い球に対する凄さを反論されるぞ(そう言っても阪急時代の山口高志投手の豪速球も凄かったと話にまとまりつかないかも)

    上様、六甲山越えて三田まで行ったのか
    あの震災時は三田~三宮の路線復活は比較的早かったな、大阪府在住神戸勤務だった私は尼崎→三田→三宮に行ったなあ

    ストレッチマン、セリフあった
    なんかうれしいぞ

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